夜を探せ

日本映画専門チャンネルで4月から特集している鶴田浩二特集の第2シリーズは
東映以外の作品でのセレクト
日本映画専門チャンネルは映画会社としては東宝系の作品が多いので
今月9月はこの作品と「いとはん物語」の２本
個人的にはこういったロマンス系は苦手なので
一応録画はこの「夜を探せ」だけを・・・

1959年製作なんですねぇ
ってことでクレジット見てびっくりしたのはなんと、石原慎太郎原作なんですねぇ
もって行き場のない若者の生態を描くだけの作家さんだとばっか
ちょっと時代的に戦争が入って来てるんですね

鶴田浩二はもうすかんピンの元船乗り
日銭稼ぎで麻薬取引の現場で警官に追いかけられ
逃げた先で瀕死の男からヒミツを教えられ
一攫千金を狙って・・・というお話ですが
すかんピンのわりに、結構ないい背広を着用したり
大阪に飛んだりするんですが、そのお金はどこから？

なんて詮索するのは野暮というもので
満州で終戦のどさくさ紛れに金を儲け日本一の会社を起こした千田是也演じる脇坂を
例のヒミツをネタに強請で金を儲けようっていうことで
まずは脇坂の一人娘の白川由美に近づく訳で
あとはお決まりの男女の展開っていうのは見え見えですが

一応ミステリー仕立ての作品となっており
出てる皆さんがお若いし、白川由美さんがあまりにもおきれい過ぎて
共演の越路吹雪さんが霞んでしまわれてましたがな

モノクロシネスコ画面ですので、コントラストがくっきりとしておりまして
夜のシーンもちゃんと誰が何してるとかわかる
最近の映画はリアリズム優先ってことからカラーでもライトに頼らずに自然光で
って言う風潮でかなり夜のシーンが見辛い作品がおおいなか
映画は見せるものという観点で、ライトに頼ってちゃんと見せるっていうのも
ある意味必要なことなんだと・・・

この時代やっぱ登場人物は皆さん戦争を引きずって生きて来てるんですね
そんな所が時代的に面白かったかな
あと鶴田浩二に主題歌歌わせてるようなクレジットだったんですが
歌声はどのシーンからも聞こえて来なかったけど・・・

1959年製作、日本映画、東宝作品
松林宗恵脚本・監督作品、石原慎太郎原作
出演：鶴田浩二、白川由美、小沢栄太郎、越路吹雪、八色賢典、千田是也

令和エロス噺～濃蜜～

チャンネルNECOで先月まで「世にもエロスな物語」として
オムニバス形式でオルガというところから発売されてる1時間強のAVを
30分弱のRｰ15作品に再編集し、物語性だけを壊さずに映倫審査を受けて
スター☆チャンネルのコンテンツを
チャンネルNECOがOAしてきましたが

いよいよ年号も令和となって、改めて「令和エロス噺としてリスタート
その第一作が「～濃蜜～」として21日の深夜枠で初OAされましたが
私自身gooさんより公序良俗違反と注意を受けておりますので
今後はそこに抵触しないような記事にしていかなくては・・・

さて第一話は神ユキさん主演の「快楽の虜になった若妻」という作品です
由紀子は専業主婦で変化に乏しい生活を送っていたある日
女学生時代の友達と偶然に街で会い、彼女の恋人はエステシャンだと紹介される
彼のお店への誘いに軽い気持ちでオイルマッサージを受けた由紀子だったが
あまりの快感に陶然となった肉体をオナニーでは冷まされず

再び快楽を得るためにエステシャンの言いなりになり
調教を受けながら快楽の虜になっていく由紀子に
何も知らない夫は”おまえ急に色っぽくなったな”というだけ

神ユキさんは私にはお初のAV女優さんでしたが
形のいいちっパイを堪能させてもらいました

第二話はこちらは私もOVでよく存じあげてる蓮実クレアさん主演の「女流官能小説家の欲望」女流官能小説家の秋川なおは、ある夜OL時代想いを寄せていた男子社員と偶然出会い
一夜をともにするものの・・・

自作のAV撮影現場でであったベテラン男優の眼差しと
彼の卓越したテクニックに心を奪われる
その日から自作の現場に足しげく通って、彼と懇ろになり
彼のテクニックを実際に自作に書くようになっていくんですね

蓮実クレアさんのおっぱいは素晴らしい盛り上がりなんですが
濡れ場で寝ても寝崩れしないんですね
ってことで蓮実クレアさんはfakeおっぱいなんですねぇ

第三話は上原亜衣さん主演の「中年男に恋した私」という作品です
妻に先立たれた中年男の宗司は友人の勧めで通い始めた陶芸教室で
20歳年下の透子と出会う
帰り道が一緒ということで親密になる二人
やる気の失せた宗司はこの想いを透子に伝えようとすると
透子は若い男とモメていて、いきなり透子は宗司を恋人と言って若い男を遠ざけた

そして透子は実は宗司が好きだといいのけて、二人は体を重ねるのだった
夢のような展開に宗司は有頂天だが、友人が透子を疑いの目で見ており
忠告するも聞く耳もたなかった
そしてある日宗司は自転車で事故り
そこに透子が看病に現れて・・・ハッピーエンドでしたねぇ

今回は役名と芸名が違うんですね
さて来月は・・・

ジョン・ウィック：パラベラム

第一作「ジョン・ウィック」で殺されたワンちゃんの敵うちと
ロシアのマフィアを殲滅してしまったウィック
そしてジョン・ウィック：チャプター2」では
自宅を爆破された恨みでイタリアのマフィアを、これまたたった一人で全滅させたジョン・ウィック
お陰でかれの命が狙われてホテルの支配人から一時間の猶予をもらって

2から登場しましたワンちゃんと町中を逃げるウィックを
襲う刺客たちとの殺戮シーンから始まるチャプター3は「ジョン・ウィック:パラベラム」
もうこんな楽しい映画を見るのは久しぶり
公序良俗に反する警告削除175件を受けた身としては
その鬱ココロを暫し忘れさせてくれた作品です。

敵も辺り一面から蛆虫の如くこれでもかと世界中から沸いてくる
のに対して相変わらず銃とナイフと肉体での接近戦線で殺しまくる鬼畜のごときなジョン・ウィックさん
ストーリーなんてあってなきが如しといった作品です

刃物と銃弾が町中を飛び交い、武器がなくなったら肉体を駆使しての殺し合いなのに一般人はまきこまれないし、誰一人として警察に電話もしないという
この現実離れした展開からしてぶっ飛んでる
さらに2からの「マトリックス」コンビというかトリオのフィッシュバーンも再登場します
てかホテルの支配人も今回はなんとクライマックスでの
ある意味戦闘というか戦争に加わって来ますから頼もしいレギュラーキャラですね

副題の「パラベラム」って、私個人的には所謂ウージーとか、今やアメリカの警察官の制式銃となってるグロッグ等に使われてる9mm弾ですが
それをさらに殺傷力を強くして弾頭に十字の刻みを入れたものっていう認識ですが

どうやらこの映画では、"戦争"っていった意味で使われてるようで
クライマックスでは防弾チョッキにゴーグルヘルメットの完全武装な殺し屋たちとの戦い
防弾チョッキだからウィックがなんぼ撃ち続けても相手は死なない
そこで拳銃での接近戦で首に銃弾を何発も撃ち込むンですが

はもはやなんぼ撃っても果てしがないってことで、散弾銃に変えたりと
もう何が起きてもなんも不思議に思えないアクションシーンのつるべうち
しまいにはもうナイフじゃ物足りないと日本刀です
今回のジョン・ウィックで終わりかと思いましたが
どうやらチャプター4に繋がって行く終わりかたでしたね

10月4日から一般公開されるようですね

2019年製作、アメリカ映画
チャド・スタエルスキ監督作品
出演：キアヌ・リーヴス、ハル・ベリー、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン、アンジェリカ・ヒューストン

新橋探偵物語

ちょっと精神的に参ってます
連続更新ばかかってますので・・・って昨日は"お知らせ"でお茶を濁してしまってましたが
ちょっと冒険
本日の作品は昨年のOPフェスで公開された作品が
先月DVDリリースされました

今月だったか違うタイトルで衛星劇場でも深夜枠でOAされましたが

新橋を舞台に、売れない役者さんが、同じような売れない女優さんと
共演しているときに、女優さんが拉致されて
長野こうへい演じる主人公が春原未来えんじる女優の卵を探すというお話

女優陣はヒロインに春原未来、その姉のイケイケ刑事に卯水咲流
新橋の都市伝説セックス探偵のアシスタントにきみと歩美さん
ある意味きみと歩美さんが主演といってもいいようなくらい頑張っておられます

探偵修行にはなんと48の秘技が伝授されますが
そのお相手にはきみと歩美さんがすべてお相手に
其々の秘技にちゃんと名が字幕でせてきます
監督は新人の横山翔一さん
新人賞の監督さんだそうです
脚本が奥山雄太さんということで色んな映画のエッセンスが縦横無尽に作品に組み入れられていますが
監督自身もこういった作品をそれなりに見ていないと具現化は難しい

なおヒロインの春原未来を拉致する仕出し弁当屋のおばちゃん
富田じゅんさんだと思うんですがエンドロールにお名前無いんですね
どうやら滝本より子と改名された？
主人公はヒロインを探していくうちになんと自分のプロダクションの社長の悪影を暴きながら
拉致のボスに辿り着くも
なんとなんとお化けみたいなグロいやつ
意外や意外なんと純真なやつが・・・

そういった中で、男性用の前貼りのネタがあるんですが
男性用よりも女優さんの前貼りが見たかったのは、私だけ？

主題歌を歌ってるのは春原未来さんですが、ひとみ:ちゃんという方が作詞・作曲されてるんですが実に耳に残る心地よい音階でして・・・
って言うか、エンドロールのあとにマーベル作品にあるような小芝居があって
次回作があるような感じに・・・

2018年製作、日本映画
横山翔一監督作品
出演：春原未来、卯水咲流、きみと歩実

再びお知らせです

gooさんから
再度175の記事削除を依頼されました

が、当該記事以外にもまだあるようだとか・・・

なんとか記事訂正していきますので

それにしてもカテゴリー「ピンク映画」と「XXX」の作品は0になりました
お楽しみにこられた方には申し訳

今後ともよろしゅうお願いいたします

日本統一13

日本映画専門チャンネルで今年の1月から
月二本の割合でOAされてきた「日本統一劇場」
6月に"11"と"12"がOAされてから、夏休みっていうことか
7月・8月は新作OAが休止されつつも、"1"～"12"までをなんとリピートOAされていましたが

ようやく9月に"13"がOAされましたが、日本統一の道は険しく厳しい長い道のり
このまま月2本のOAだと、いづれ新作に追い付いてしまわいかねないということなのか
同局ではその埋め合わせっていうことか「仁義」シリーズのOAも始まったようですが
「仁義」シリーズは全作(っても竹内力さんが義郎の"1"だけは無いです)チャンネルNECOで全作録画しちゃってますので、今回このシリーズは回避してますが・・・

さて実は物語のプロットとしては、実は四国を手中に納めた氷室と田村だったが
実は東北制覇のお話としては121314の3エピソードが一つのプロットになってて
なんで12で切ったのかっていうのもあったんですが
9月に12とかを結構なOA回数でリピートしてて、
まぁ、2ヶ月のブランクはさほど気にならんような配慮をしてくれてましたので
ある程度スムースにお話にのれていけました

東北神農会の内部抗争に端を発し
その様子見に半ば巻き込まれる形となった侠和会の氷室と田村
秋田の進友会と青森の菖蒲川一家のドンパチでチャカを使用したことで
神農会では内輪で揉めるなかで

侠和会では川谷の息子丈治をいっぱしの極道に育てて行く健太の姿を並行して描いていくんですね
人を育てることで自分も成長して行く健太
もう芸能界引退を仄めかしていたんでしょうか健太演じる宮崎貴久さん
どんどんいいキャラになっていくんですね

青森では侠和会の財前の消費者金融がチャカでカチコミされ川谷組、
進友会のヤク中のミムラが元菖蒲川一家若頭補佐則坂に踊らされていたのですが・・・
抗争の激化を怖れる氷室は平川に会いたいと思うのであるが果たせずにいる時に

野宮が襲撃受け、さらにミムラは則坂から平川を襲撃を依頼されるのだが
失敗してしまい平川も則坂の仕業とわかり進友会は則坂組を襲撃するも
則坂は地下へ潜りこみ東北抗争はより一層激化していくのだった。
そういや平川の子分の一人にピンク映画で最近活躍著しい山本宗介がでているんですね

2015年製作、日本Vシネマ、アドバンス作品
山本芳久監督作品
出演：本宮泰風、山口祥行、小沢仁志、奈良坂篤、松田一三、宮崎貴久、川村りか、星野ナミ、舘昌美、桑田昭彦、川原英之、東村久也、ホリベン、谷村好一、工藤俊作、北代高士、SHU、永倉大輔、白竜、哀川翔

大性豪

原題は「豪情3D」、英題は「Naked Ambition 2'」ってallcinemaさんにありますが
ご覧のようにって見えるかはわかりませんが、香港盤のBlu-rayジャケットには「豪情 Naked Ambition」と"2"がきえてます
どうやら2003年製作のルイス・クー主演、ダンテ・ラム共同監督作の‘豪情’という未公開映画の続編のように見えますが
内容的にも殆ど繋がりはないようで・・・

ってことで日本のAVを題材に3Dで製作された香港映画です
同タイトルの関係から一応は軟派な映画ではあるんですが
なぜか硬派役柄が多いルイス・クーが製作と出演を兼ねているんです
それもなんとまぁ日本のAV男優として登場しますが

主演はチョップマン・トーです
お話としては香港で、エロ作家が仕事を無くし、
新たなネタ探しに日本のAVを見学に来た官能小説家のチャン
まずは日本に到着して、カプセルホテルに驚き
AV現場で、テンションが上がってしまいAV男優に難癖をつけて怒らせてしまう
このAV男優さんに扮してるのはエロチックOVとかピンク映画でお馴染みの野村貴浩さん
お相手のAV女優さんは辰巳ゆいさん、ご本人のママの出演で

急きょ男優の代役にチャンを指名しての女優さん上位での撮影に・・・
男優が女優にもて遊ばれるプロットが受けてチャンはいきなり人気もものAV男優に・・・

それからA加藤鷹の指テクニックを伝授され、その修行の様はなんとジャパニーズアニメのスポ根パクリです
人気がうなぎのぼりでチャンは小沢マリオとしてAV業界界まっしぐら
そんななかで「電車男」「半沢直樹」とか「ウルトラマン」といった日本の文化をパロって行くんですね
っていうことで、AV業界を舞台にして
日本のAV女優さんが仰山出演をされてますが

私はAV見ないので辰巳ゆいさんを筆頭に由愛可奈,葵つかさ、そして大ベテランの夕樹舞子さんしか分からないけども
日本のAV女優さんもある意味ヌードシーンも少ないのが・・・

ホンでもって最終的にはルイス・クーが日本人の長崎直樹というAV男優で
小沢マリオとAVの売り上げ競争がクライマックス
ルイス・クーってこんな映画を作っていたとはねぇ・・・

私は中古の香港盤のBlu-rayでみましたが
10月に"マクザム バリュー・コレクション"として再発売されるようですが
決してエロチック作品ではありません

2014年製作、香港映画(日本未公開作品)
リー・コンロク監督作品、ルイス・クー製作・出演
出演：チャップマン・トー、ジョシー・ホー、デレク・ツァン、タイソン・チャック、由愛可奈、葵つかさ、沖田杏梨、辰巳ゆい

バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり

9月リリースの作品ですが、いつもジャケット借りなんですが
この作品は拾い物だった
そうですねWOWOWでは「悪夢の逃避行」というタイトルで初公開されたあとに、なんと「バッド・ディシジョン　終わりなき悪夢のはじまり」とタイトルが変更されて、
＜カリコレ＞で上映された一本のようです

「悪夢の逃避行」というタイトルは知らんかったから
DVDタイトルの副題の「終わりなき悪夢のはじまり」からタイムリープものだと思ってましたが
なんだろうオープニングでは若い男女(恋人同士）の所謂じゃれ愛の
裸写真の撮影から
ってもエロい作品ではありません。ある意味サスペンス作品です

主人公はこの時のあんちゃん
どっかで見た記憶が・・・ってことで「モータル・エンジン」にでていた兄ちゃん
冒頭の写真を撮られたおネエちちゃんはお金持ちの大学生なんですが
この兄ちゃん実はこそ泥というか、高級レストランの駐車係で
高級車で乗り付けたお客のクルマを預かって
ナビで家を突き止めての空き巣狙いがお仕事

なんとマセラッティに乗ってきた男をいいカモと
空き巣に入ったら、そこで頑丈に閉鎖された部屋で
若い女が監禁されてて
時間切れで彼女を置いてきたものの

なんと帰って来た犯人が違和感を感じて主人公を
ターゲットにしてなんと殺すまで執拗に主人公を追い詰めて行くお話
実にしつこい映画ですが
理路整然と主人公の回りから攻めて行く・・・

そうなんですよね主人公は警察に届けるし
拉致監禁ならFBIだと、届けるものの
犯人はしっかりと官権をかわしていくサスペンス
主人公の相棒のこそ泥は家族もろとも、一家心中に見せかけて殺すは
主人公の彼女にはリベンジポルノでオープニングの写真を大学にばらまく
さらに肉体的に彼の前で暴行してくるし

そうまでされたら普通は諦めるだろうが、主人公は監禁された女性をこれまたしつこく助けようとするンですね
見ず知らずの監禁女性を助けることを諦めないのは
大学生の身分違い身分の違いの彼女も、自分が襲われたことで
もう関係の修復も不可能になった意地からかも知れませんがそ

監禁されている女性を助けることに集中していく ンですね
並行してFBIの調査官がどこか引っ掛かって捜査してくれる訳で
映画のストーリーのもってる緊張感も最後まで持続してて
なかなか面白い作品だった

2008年製作、アメリカ映画
ディーン・デヴリン監督作品
出演：デヴィッド・テナント、ロバート・シーハン、ケリー・コンドン、カリート・オリベロ、ジャクリーン・バイヤーズ

翔んで埼玉

嘘か真か、よくは知りませんが"ダサい"の語源は"埼玉だ"、それがトアル業界の
逆さま言葉として"だ埼玉"に変化して、その業界のさらに短縮化ってとこから"ダサい"になっていったとか・・・
でも今回この映画を見て知ったのですが『パタリロ！』の作者魔夜峰央による1980年の作品の映画化ってことで
どうやら上記の都市伝説"ダサい"は、この作品の劇中の台詞でもさんざ使われていた"ダサいたま"っていうことで

私の中の認識はこの漫画から発信されたものだったのかも
ってことで関東地方7県の神奈川、東京を別格として
千葉と埼玉の二番手争い、関東北部地方の三県の最下位争いから
関西の滋賀とか奈良とかのディスりとかが
TVのバラエティ番組で数字をとるために結構使われてるブームのなかで
ついに出ました埼玉をディスることで埼玉愛を語る映画が登場してきて来ましたが

いやはや、これまたフジテレビ製作の映画だったんですね
現実の現代パートの埼玉県人のオトーサンと千葉県民のオカーサンが
娘の結納に東京に行くカーラジオで聴く

いつの時代か埼玉県民は東京都民からひどい差別を受けており、
東京へ入るのにも通行手形が必要で、手形がなければ即強制送還という屈辱の日々から
県民を救ったヒーロー話を具現化した作品です

いいか悪いかは別にして登場人物はまるで宝塚の舞台からでてきたようなキャラクター
って言うか、さらに二階堂ふみは宝塚をさらに意識したのか
こっちは最後に女ってオチだと思ってましたが
あくまで男役を演じてるンですね
そしてキャラクター同士のなんというか少女マンガのBL的な雰囲気を・・・

いやはや、東京の学校に通わせて"草でも食っておけ"って言われる女性徒はセーラーにもんぺ、男子も国民服にもんぺって・・・

結局東京に千葉と対立していた千葉県民と埼玉県民はこぞって東京都庁に攻めいるンですね
埼玉県人マークとか、草加煎餅の踏み絵とかの発想が秀逸
現代パートの埼玉県人のオトーサンと千葉県民のオカーサンが結婚をしたのもこういった
千葉埼玉合同戦線の過去があってこそだったんですね

私は三河出身の都民ですが、昔は東京から川越にアルバイトで通い
最終的には神奈川の公務員って言う出稼ぎ人ですが
何だかんだって東京は君臨してますが、所詮東京は日本全県からの人々が寄せ集まってるだけでしょ

これのヒットにあやかって、加藤諒主演で「パタリロ!」も実写化されたンでしょうか

2018年製作、日本映画、「翔んで埼玉」製作委員会、東映配給
武内英樹監督作品
出演：二階堂ふみ
GACKT、伊勢谷友介、ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香、成田凌、中尾彬、間宮祥太朗、加藤諒、益若つばさ、武田久美子、麿赤兒、竹中直人、京本政樹、宮澤竹美、高月彩良、田中明、秋月三佳、勝矢、小沢真珠、中原翔子

ちいさな独裁者

いつも言ってるように映画の情報は殆どいれませんから
まさか、最後のスーパーで実話っていうことを告知されて
まさかのビックらこん
いやはや、時代といえ、こんな男が実際にでてくるなんて
そしてドイツがこのような映画を作るって・・・

時は1945年、ドイツ国内で命からがら逃げる若い上等兵
偶然置き捨てられていた軍用自動車の中からナチ空軍大尉の軍服を見つけ
軍服を身につけた時から物語が始まる

主人公はサイズの大きい大尉の軍服を着て、文字通り身の丈に合わない総統から直接特命を受けて
所謂敗走中のドイツ軍脱走兵が、行き掛かりで犯罪を犯していくにを調査する大尉に成り切る様が実に見事

そうなんですね立場が人を作るってよくいわれますし
”馬子にも衣装”ではないですが大尉の軍服を着用し、その役を徹底して演じるだけで、行動や心もそれ相応になると言う描き方で
実はさいごまでフィクションだとばっか思って見てました

ってのも脱走兵が犯罪に手を染めて捕まってる連中を
そうなんですね、自分だって脱走兵であるのですが、軍服を着ただけで
なんと同胞であるドイツ人たちを、虐殺してしまうとは・・・

主人公が軍服から得られた権力がえすかれーとしての同胞の虐殺っていうのは
ある意味リトルヒトラーになっていく様が実に怖いわけで
そこいらも邦題から読み取れる訳で、私はそういう意味での寓話としてのフィクションだと・・・
それが真坂の実話であり、主人公は当時なんと21歳だったのにもある意味怖さを感じてしまうんですね
そして彼に最初っからついてきた兵士も脱走者なのかはよくわかりませんが
実質主人公は軍服のサイズから理解していたんじゃないか
だってねぇ軍服のサイズをしっかりと合わせて言ってる訳だしね

人が借り物の衣装や立場でどんどん残虐になると同時に
見てるこっちはいつばれるかって言う緊張感を強いてくる作品でもあったりと
言葉として相応しいかはどうかということもあるんですが
実に面白い作品だった
第二次世界大戦末期のドイツ軍も軍規が乱れ、なんと捕まえたドイツの軍法会議でさえ
彼の人心掌握能力を認めて死刑にせずに戦線に戻すっていうのも・・・

久しぶりに重たいが面白い作品を見た気がする

2017年製作、ドイツ・フランス・ポーランド合作映画
ロベルト・シュヴェンケ脚本・監督作品
出演：マックス・フーバッヒャー、ミラン・ペシェル、フレデリック・ラウ、アレクサンダー・フェーリング、ベルント・ヘルシャー、サッシャ・アレクサンダー・ゲアサク、ザムエル・フィンツィ、ヴォルフラム・コッホ