東京予選会場は、約500人を収容するホール。
上の娘、こんな大きなホールで演奏するのは初めてです。
もちろんお客さんは少ないですけれど。
私は真中より少し前の方の席に座りました。
1番の子はビュータンのコンチェルト4番。
上手い!
2番の子は、バッハの無伴奏フーガ。
上手い!
3番の子は、サン・サーンスのコンチェルト3番。
上手い!
4番の子は、バッハの無伴奏フーガ。
上手い!
だんだん焦ってきました。
みんな、上手いのです。
本当に上手いのです。
まず、間違えません。
音程が完璧です。
音楽的です。
堂々としています。
5番の子は、バッハの無伴奏フーガ。
当然上手い!
ここまで来ると、もうわかります。
コンクールとはこういうものなのだということが。
発表会とは全然違う。
みなさん、何ヶ月もかけて、完璧に作り上げて来るのです。
そう完璧に。
6番の子は、プロコフィエフのソナタ1番。
もちろん上手い!
ああ、もう、なんだろう。
なんて言うんだろう、この感覚。
脱帽感?
本番でこれだけミスなく弾ききるって、本当に大変なことだと思うのです。
みなさん、どれだけ練習を重ねてきたんだろう。
3才、4才から、ずーっとお母さんと二人三脚で頑張ってきたんだろうな。
予選の段階で、これか。
これがコンクールというものなのね?
そりゃ、先生のお許しが出ないと受けられないのだから、
上手くて当たり前よね?
と思った矢先。
うっ・・・・
初めて、これまでとは明らかに違うレベルの子が登場しました。
どうしよう、音程が、音程が~っ!
いくつかの音程を外したというのではなく、
もう最初から常に微妙に音程がずれていて、うぅぅ・・・
素人の私がこれだけ感じるのですから、
お耳の肥えた方々、特に審査員の先生方はどうなっているんだろう。
そういえば、K先生が恐ろしいことをおっしゃってましたっけ。
「審査をしていて、下手な子が出てきたら、先生方は耳栓しちゃうよ。」
そんな、ひどい!
とその時は思っていたけれど、いまならわかる。
音程が不安定というのは、それだけ耐え難いものなのです。
12、3分だったと思うのですが、果てしなく長かった。
続く8番の子、バッハの無伴奏フーガ。
素晴らしい!
ここで、はたと気付いたこと。
バッハが4人とも同じに聴こえる。ような気がする。
もちろん同じ曲ではあるのですが、そういうことではなく、
弾き方が同じ?
バッハの楽譜って、記号が全く書いていないそうで、
多様な弾き方があるのだそうです。
人によって、解釈によって、全然違ってくるらしい。
娘がK先生からバッハの無伴奏のレッスンを受けていた時も、
ある部分で、
「ここは4パターンの弾き方があるんだよ。僕はこう弾くけどね。」
という風に言われたと言っていました。
それなのに、どうも同じように聴こえる。
もしかして、コンクール用の弾き方なのかな?
って思ってしまいました。
コンクールでのバッハの正解なのかもしれません。
でもまあ、なんにせよ、4人とも素晴らしく上手なのは確かです。
私にはどこに差があってどう優劣をつけるのか、皆目わかりません。
9番の子が弾き終わって、
いよいよ娘の登場です。
この続きはまた明日書きます。
かき氷@ガスト。
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