シルバーウィーク前に終わるのか・・・無理だな多分・・・(笑)。
◆8月26日(水) リムプフィッシュホルン登頂
午前2時起床。キッチンでパンと飲み物を貰って、3時に出発。
星空に風もなく、温かいので条件は良さそうです。
<我々が起きてきたのを機に、宴会が終了、した模様(笑)>
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小屋を出てからしばらくは、前日下見したトレッキング道を歩きます。平場に出たところでアンザイレン。太いロープを頼りにロアーダウンしました。
降りたところから雪が散見されるようになり、やがて雪原に続きます。傾斜が緩いのでまだアイゼンはつけません。数日前と思われるトレースが結構はっきりと残っています。もしかしたら、リムプフィッシュの周辺は大して降雪がなかったのかしら、と思いました。
前方に稜線が見えてきたところで、アイゼンやヘルメットを装着。ついでに小休止で補給もします。いよいよなんだわ、と気合を入れます。
やはり基本はコンテ。微妙なところだけ確保してくれます。アイゼンを付けて岩を登るのは、何度やってもあまり気持ちの良いものではないなと思います。
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しばらく登ったところで夜明け。現在地はよくわかりませんが、前日、「多分夜明けは稜線にとりついている最中だよ」と言われていたので概ね予定通りのペースなのでしょう。
Walter氏も急かすことなく、自分のカメラで私の写真を撮ってくれたり、私が景色に見とれている間、静かに待っていてくれました。
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<モンテ・ローザ。バラ色。>
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<マッターホルン>
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雪原では少ないと思った降雪も、岩に凍り付いていれば厄介です。穏やかなWalter氏も「ああもう!」みたいな感じで雪を払い落としながら進んでいきます。下山後、「カナ、手は大丈夫?僕は冷たかったよ!」とぼやいていました。
下から見上げていたクーロワールが徐々に近づいてきます。遠目にはすごい急斜面に見えましたが、近づくとそうでもなく、何とかいけそうだなあと思えました。思えただけで、緊張は強いられましたけれども。
そのあと、またしばらく岩稜を登ったような、そうでないような。上に見えていたトンガリが目の高さになり、頂上稜線に出たことが分かりました。コルまで来ると、Walter氏がおどけた様子で「さあ、どうぞ!」と私を先行させてくれました。そこから数メートル。十字架が立っていて、そこが山頂でした。
いやーよかった!無事到着~。がんばったね、とWalter氏がたたえてくれます。頂上は相当狭く、4,5人しか立てませんがなんといっても貸し切り!そして360℃のパノラマ!Walter氏が一つ一つ山を説明してくれます。あぁなんて贅沢な眺め。あの山もその山も、いつか登ってみたい。そう思えました。
頂上稜線は縦走できるのですが、今回は雪が多いからやめた方がいい、とWalter氏。もちろんでございます。頂上に建てたのですから無理に怖い思いをしなくても、十分に満足です(笑)。
<間もなく山頂>
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<山頂より>
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<ここを登ってきました。トレース分かりますか?>
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存分に景色を堪能してから下山開始。もちろん登りよりも神経を使います。息は上がらなくても、このような岩稜では消耗度は桁違いです。
下りも基本はコンテ。いくら確保してもらっているとはいえ、少しでもミスをしたら終わりだと言い聞かせます。降雪のあとでトレースが曖昧で、先に降りる私は迷うこともしばしば。こんなところを降りなくちゃならないなんて・・・とため息をつきたくなるような場所もあります(登りは平気なんですけどね)。こういう時、ガイドさんとの密なコミュニケーションが不可欠で、語学が堪能でない私には余分なストレスです。Walter氏は根気よく、丁寧に私を降ろしてくれました。
下降中、ようやく後続パーティが上がってきました。テーシュ小屋から来たそうです。知り合いではなさそうなのですが、Walter氏、ドイツ語?で何事か丁寧に説明しているようです。そして氏が指差す先を見ると、ロープが少し切れかかっていました!怖いよ!!
お話が終わると、さらに下降を継続します。その頃にはもう私もだいぶお疲れで(主に気疲れ)、かなりやっつけでグダグダ・・・。雪原についたらアイゼン外して休憩だよ、Walter氏が励ましてくれます。その言葉を支えに、降り立ったときには本当にやれやれだわーと思いました。
ここで初めての長い休憩。もうすっかり陽は高くなって、暖かくなりました。行動食を食べながら、Walter氏が労ってくれます(いや大変だったのは氏の方だと思いますが)。リムプフィッシュがスムーズに登れたから、マッターホルンも大丈夫だよ、あの山もその山も、もう登れるよ、ポリュックスからモンテ・ローザを縦走して、ヘリで降りたら面白いよ・・・マッターホルンも、ヘリで降りたらどう?ボクも楽だし(笑)・・・なんて、下りの最後でグダグダになっていたのは見逃してくれたようで(笑)、楽しいプランをたくさん聞かせてくれました。
<ここを降りてきました>
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<休憩しながら>
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小屋のおじさんに出発前、ランチには戻るよ、と言ったので重い腰を上げて出発。雪はもうグサグサでやや歩きにくくなっていました。往路でロアーダウンした箇所は巻いて通過。そのままショートカットして、トレッキング道に合流したところでロープを外しました。
疲れてはいますがおしゃべりしながらだとあっという間。12時半に小屋に到着しました。
荷物を降ろしてほっとしているとそこに丁度Mさん登場!きゃーっ嬉しい!!お迎えありがとう!!!もう優しいお姉さんができたみたい。すっかり頼りっぱなし。そしてMさんは、登頂できたことを自分のことのように喜んでくれました。
おなかすいたーと、3人でランチ。躊躇なくフルボトルを頼む(当然じゃ)我々にWalter氏がやや驚いています。前日は下山したら絶対ケーキ!と言っていたのに、いざとなったらしょっぱいものが食べたくなり、パスタにしてしまいました。これがまたおいしいのですが、見た目以上にボリュームがあり、Mさんと二人で持て余し気味。注文した時は足らないのではないかと心配したのに・・・。違うものを頼んでシェアすればよかったです。
<登った後のお酒は格別!>
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<美味しかった!15年前にスイスに来たときはご飯が美味しかった記憶がなくて、なめてました。ごめんなさい。美味しいもの沢山ありました。>
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<Walterさん、ほんとにありがとう!>
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翌日もリムプフィッシュをガイドする、というWalter氏とお別れして私たちは下山します。
15分歩いてゴンドラに乗り、ツェルマットへ。ふわふわした気分でアパートに到着。前日緊張して出発したのが懐かしく感じられます。登れてよかった。そして本当に楽しかった!
<ここに登ったんだよー。うれしいな>
◆8月26日(水) リムプフィッシュホルン登頂
午前2時起床。キッチンでパンと飲み物を貰って、3時に出発。
星空に風もなく、温かいので条件は良さそうです。
<我々が起きてきたのを機に、宴会が終了、した模様(笑)>
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小屋を出てからしばらくは、前日下見したトレッキング道を歩きます。平場に出たところでアンザイレン。太いロープを頼りにロアーダウンしました。
降りたところから雪が散見されるようになり、やがて雪原に続きます。傾斜が緩いのでまだアイゼンはつけません。数日前と思われるトレースが結構はっきりと残っています。もしかしたら、リムプフィッシュの周辺は大して降雪がなかったのかしら、と思いました。
前方に稜線が見えてきたところで、アイゼンやヘルメットを装着。ついでに小休止で補給もします。いよいよなんだわ、と気合を入れます。
やはり基本はコンテ。微妙なところだけ確保してくれます。アイゼンを付けて岩を登るのは、何度やってもあまり気持ちの良いものではないなと思います。
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しばらく登ったところで夜明け。現在地はよくわかりませんが、前日、「多分夜明けは稜線にとりついている最中だよ」と言われていたので概ね予定通りのペースなのでしょう。
Walter氏も急かすことなく、自分のカメラで私の写真を撮ってくれたり、私が景色に見とれている間、静かに待っていてくれました。
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<モンテ・ローザ。バラ色。>
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<マッターホルン>
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雪原では少ないと思った降雪も、岩に凍り付いていれば厄介です。穏やかなWalter氏も「ああもう!」みたいな感じで雪を払い落としながら進んでいきます。下山後、「カナ、手は大丈夫?僕は冷たかったよ!」とぼやいていました。
下から見上げていたクーロワールが徐々に近づいてきます。遠目にはすごい急斜面に見えましたが、近づくとそうでもなく、何とかいけそうだなあと思えました。思えただけで、緊張は強いられましたけれども。
そのあと、またしばらく岩稜を登ったような、そうでないような。上に見えていたトンガリが目の高さになり、頂上稜線に出たことが分かりました。コルまで来ると、Walter氏がおどけた様子で「さあ、どうぞ!」と私を先行させてくれました。そこから数メートル。十字架が立っていて、そこが山頂でした。
いやーよかった!無事到着~。がんばったね、とWalter氏がたたえてくれます。頂上は相当狭く、4,5人しか立てませんがなんといっても貸し切り!そして360℃のパノラマ!Walter氏が一つ一つ山を説明してくれます。あぁなんて贅沢な眺め。あの山もその山も、いつか登ってみたい。そう思えました。
頂上稜線は縦走できるのですが、今回は雪が多いからやめた方がいい、とWalter氏。もちろんでございます。頂上に建てたのですから無理に怖い思いをしなくても、十分に満足です(笑)。
<間もなく山頂>
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<山頂より>
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<ここを登ってきました。トレース分かりますか?>
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存分に景色を堪能してから下山開始。もちろん登りよりも神経を使います。息は上がらなくても、このような岩稜では消耗度は桁違いです。
下りも基本はコンテ。いくら確保してもらっているとはいえ、少しでもミスをしたら終わりだと言い聞かせます。降雪のあとでトレースが曖昧で、先に降りる私は迷うこともしばしば。こんなところを降りなくちゃならないなんて・・・とため息をつきたくなるような場所もあります(登りは平気なんですけどね)。こういう時、ガイドさんとの密なコミュニケーションが不可欠で、語学が堪能でない私には余分なストレスです。Walter氏は根気よく、丁寧に私を降ろしてくれました。
下降中、ようやく後続パーティが上がってきました。テーシュ小屋から来たそうです。知り合いではなさそうなのですが、Walter氏、ドイツ語?で何事か丁寧に説明しているようです。そして氏が指差す先を見ると、ロープが少し切れかかっていました!怖いよ!!
お話が終わると、さらに下降を継続します。その頃にはもう私もだいぶお疲れで(主に気疲れ)、かなりやっつけでグダグダ・・・。雪原についたらアイゼン外して休憩だよ、Walter氏が励ましてくれます。その言葉を支えに、降り立ったときには本当にやれやれだわーと思いました。
ここで初めての長い休憩。もうすっかり陽は高くなって、暖かくなりました。行動食を食べながら、Walter氏が労ってくれます(いや大変だったのは氏の方だと思いますが)。リムプフィッシュがスムーズに登れたから、マッターホルンも大丈夫だよ、あの山もその山も、もう登れるよ、ポリュックスからモンテ・ローザを縦走して、ヘリで降りたら面白いよ・・・マッターホルンも、ヘリで降りたらどう?ボクも楽だし(笑)・・・なんて、下りの最後でグダグダになっていたのは見逃してくれたようで(笑)、楽しいプランをたくさん聞かせてくれました。
<ここを降りてきました>
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<休憩しながら>
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小屋のおじさんに出発前、ランチには戻るよ、と言ったので重い腰を上げて出発。雪はもうグサグサでやや歩きにくくなっていました。往路でロアーダウンした箇所は巻いて通過。そのままショートカットして、トレッキング道に合流したところでロープを外しました。
疲れてはいますがおしゃべりしながらだとあっという間。12時半に小屋に到着しました。
荷物を降ろしてほっとしているとそこに丁度Mさん登場!きゃーっ嬉しい!!お迎えありがとう!!!もう優しいお姉さんができたみたい。すっかり頼りっぱなし。そしてMさんは、登頂できたことを自分のことのように喜んでくれました。
おなかすいたーと、3人でランチ。躊躇なくフルボトルを頼む(当然じゃ)我々にWalter氏がやや驚いています。前日は下山したら絶対ケーキ!と言っていたのに、いざとなったらしょっぱいものが食べたくなり、パスタにしてしまいました。これがまたおいしいのですが、見た目以上にボリュームがあり、Mさんと二人で持て余し気味。注文した時は足らないのではないかと心配したのに・・・。違うものを頼んでシェアすればよかったです。
<登った後のお酒は格別!>
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<Walterさん、ほんとにありがとう!>
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翌日もリムプフィッシュをガイドする、というWalter氏とお別れして私たちは下山します。
15分歩いてゴンドラに乗り、ツェルマットへ。ふわふわした気分でアパートに到着。前日緊張して出発したのが懐かしく感じられます。登れてよかった。そして本当に楽しかった!
<ここに登ったんだよー。うれしいな>
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