第6ステージ 【富士山】
6/3(金)8:45(セレモニーラン)
セレモニーラン:13.2㎞(小山町生涯学習センター→須走商店街→ふじあざみライン入口)
ふじあざみライン入口(10:00)→富士山須走口5合目11.4㎞(ヒルクライム)
獲得標高 = 1,147m
ツアー・オブ・ジャパン6日目は日本が誇る霊峰・富士山が舞台。距離は11.4㎞ながら、標高差1147m、平均勾配10%、最大勾配22%の激坂・ふじあざみラインを上るヒルクライムで、ごまかしのきかない上りの実力が試される。タイム差も数分単位で開くので、総合優勝の行方を大きく左右する1日となる。
過去数年はイラン勢が38~39分台といった驚異的なタイムをたたき出しており、今年も彼らを中心とした展開となりそうだ。
事前合宿でもコースを試走したシマノレーシングは、総合首位から2分台の差につける木村圭佑、湊諒がタイム差を最小限にとどめ、上位進出のチャンスをうかがっていく。
朝方は姿を見せていた富士山だが、レーススタート時には残念ながら雲の中に姿を消してしまった。気温はこの日も肌寒いが、コース沿いには7,000人の観客が詰めかけ、激坂バトルに声援を送った。
選手たちは小山町生涯学習センターからパレードランを出発し、ふじあざみライン入口を10時ジャストにスタートした。メイン集団は、イランのピシュガマンサイクリングチームのペースアップで早くも約半分の40人ほどに絞られる。
残り5km地点で、昨年のこのステージを制したラヒーム・エマミ(ピシュガマン)、ツアー・オブ・ジャパン総合2連覇中のミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズシャハルダリ)、ガーデル・ミズバニ・イラナグ(タブリーズ)、レザー・ホセイニ(ピシュガマン)のイラン勢4人に、ダニエルアレクサンデル・ハラミリョ(ユナイテッドヘルスケア)、オスカル・プジョル(チーム右京)を加えた6人が集団から抜け出す。
ラスト4kmでさらにアタックを仕掛けたのはイラン勢ではなく、スペインのプジョル。そのまま後続との差をみるみる開き、38分48秒のタイムでステージ優勝を飾った。2位はマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)で56秒差、3位はポルセイェディゴラコール(タブリーズシャハルダリ)で1分10秒差だった。
この結果、総合でもプジョルが首位に立ち、チーム右京にリーダージャージをもたらした。2位はガルシアで1分05秒差、総合3連覇を狙うポルセイェディゴラコールは1分14秒差で3位につける。
シマノレーシングは湊が45分22秒(6分34秒遅れ)の36位、木村が47分19秒(8分31秒遅れ)の42位でゴール。総合では湊が8分04秒遅れの35位、木村が9分52秒遅れの38位となり、大きく順位を上げることはできなかった。
明日6月4日は、最後の山場となる伊豆ステージ。テクニカルなアップダウンとコーナーが続く日本サイクルスポーツセンターの周回コースが舞台で、厳しいレースが予想される。シマノレーシングはステージ優勝と総合順位アップの可能性にかけて戦いに挑む。
<コメント>
湊諒
「試走と同じぐらいのタイムで、自分にガッカリしている。今日は疲労がたまっている状態だったが、悪くもない、よくもないという感じ。もうちょっと行けたかなと思う」
※他の選手のコメントは動画で!
<第6ステージ富士山 リザルト>
1 オスカル・プジョル(チーム右京)0:38'48"
2 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+56"
3 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズシャハルダリ)+1'10"
4 ダニエル・ホワイトハウス(トレンガヌ サイクリングチーム)+1'14"
5 ラヒーム・エマミ(ピシュガマン サイクリング チーム)+1'18"
6 ガーデル・ミズバニ・イラナグ(タブリーズ シャハルダリ)+1'32"
7 アントニオ・ニバリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+2'14"
8 キャメロン・バイリー(アタック・チームガスト)+2'15"
9 ベンジャミン・プラデス(チーム右京)+2'19"
10 アミール・コラドゥーズハグ(ピシュガマン サイクリング チーム)+2'19"
36 湊 諒(シマノレーシング)+6'34"
42 木村 圭佑(シマノレーシング)+8'31"
45 横山 航太(シマノレーシング)+9'39"
46 小橋 勇利(シマノレーシング)+9'42"
63 秋丸 湧哉(シマノレーシング)+13'09"
68 入部 正太朗(シマノレーシング)+14'55"
<総合順位 第6ステージ>
1 オスカル・プジョル(チーム右京)13:37'41"
2 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+1'05"
3 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ シャハルダリ)+1'14"
4 ダニエル・ホワイトハウス(トレンガヌ サイクリングチーム)+1'23"
5 ラヒーム・エマミ(ピシュガマン サイクリング チーム)+1'24"
6 ガーデル・ミズバニ・イラナグタブリーズ シャハルダリ+1'43"
7 キャメロン・バイリー(アタック・チームガスト)+2'16"
8 アントニオ・ニバリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+2'23"
9 アミール・コラドゥーズハグ(ピシュガマン サイクリング チーム)+2'27"
10 ベンジャミン・プラデス(チーム右京)+2'28"
35 湊 諒(シマノレーシング)+8'04"
38 木村 圭佑(シマノレーシング)+9'52"
42 横山 航太(シマノレーシング)+13'01"
70 小橋 勇利(シマノレーシング)+44'14"
76 秋丸 湧哉(シマノレーシング)+49'36"
84 入部 正太朗(シマノレーシング)+1:22'56"
text&photo: Mitsuishi OCN