寒波の到来で、全国的に寒い日が続いてますね。
また、雪の多い地域のことが言われますが、札幌、それもここ中央区の積雪は例年よりはやや少ないそうで、50数センチというところのようです。
さて、最近来院するようになった、ある若い女性。
鍼灸治療を受けた経験は、当院が初めてだとのこと。
やはり「はり」と聞くと、どうしても縫い針のような太いものを刺すというイメージがあるようで、彼女は緊張していました。
はり治療は必ずしもはりを深く刺す訳ではなく、私がおこなっている経絡治療は、多くの場合深く刺す事はしません。
一般的なはりをイメージする人からしてみれば、つぼに接触程度と思われるほどです。
もちろん、ケースバイケースで深くはりを入れる事も無いわけではありませんが・・・・。
また、最初から接触だけを目的としたはりもあります。
「てい鍼(テイシン)」といって、爪楊枝のような形で金属の棒のようなものを使い、つぼに当てて気の調整をする訳です。
こんなものまともに刺したら穴が開いて出欠します。(笑)
刺激に敏感な人、それも子供ならこのような刺さないはりで治療します。
ということで、そのような話をしながら彼女をリラックスさせようとしていた訳なのですが、2007.9.27で書いたように、↓
http://pub.ne.jp/shinqroom/?entry_id=945286
↑爪楊枝をはりの代わりに使って、自分自身の風邪を治したことを、彼女に話しました。
すると彼女は感心したようで、大分リラックスしたのか、その話で持ちきりでした。
と、このように書くと、「どこのつぼ?」とか聞く人が少なくないですが、それはその時の症状や、その人の体質などによって、変わってきます。
脈などを診たり、病症などから変動経絡を探し出します。
風邪ならば、多くの場合「肺経」の経絡が変動していることでしょうから、肺経の気を、はりで整えることになります。
とはいえ、風邪だからといって、、必ずしも肺経だということでもありません。
一般の人達の多くが勘違いしていますが、「つぼ」はなんでも、適当に刺激すれば治るというものではありません。
まず多くの場合、つぼに反応がなければ効きません。
その反応といっても、「虚」の状態、つまり「気」が不足しているのか、また「実」の状態、つまり」気」が滞っているのか、あるいは必要以上にそこの部に溜まっているのかということです。
そして、「虚」に対しては「気を補うための「補法」、また「実」に対しては、気を散らす、あるいは余計な気を取り除くための「瀉法」を行わなければなりません。
理解し易く極端な言い方をするならば、適当に鍼をつぼにぶっ刺しても、効くはずがないということです。
このようなことは「漢方医学」、特に鍼灸治療の原則なのですが、現代はそのことを理解していない鍼灸師が、けして少なくないことも事実です。
そして、患者にははりをしても、自分の体にははりをやりたがらない、自称鍼灸師もいたりします。
暴言だと言われることを覚悟で言わせていただくなら、
鍼灸師であるならば、最低限自分の風邪ぐらい自分で治せ。
ということですね。
さて、本当は上に触れた「てい鍼」の写真を載せることが出来たらいいのですが、ご存知のように私は全盲ですので、それが出来ません。
そこで、てい鍼の写真が載っていると思われるサイトを、紹介しておきます。↓
http://www.shinkyu-itiba.com/shopdetail/010000000003/order/
![](http://bn.my-affiliate.com/banner.php?s=00044098&p=00100831&bc=S1)
黒沼一也のTwitter
にほんブログ村 鍼灸(はり・きゅう)
また、雪の多い地域のことが言われますが、札幌、それもここ中央区の積雪は例年よりはやや少ないそうで、50数センチというところのようです。
さて、最近来院するようになった、ある若い女性。
鍼灸治療を受けた経験は、当院が初めてだとのこと。
やはり「はり」と聞くと、どうしても縫い針のような太いものを刺すというイメージがあるようで、彼女は緊張していました。
はり治療は必ずしもはりを深く刺す訳ではなく、私がおこなっている経絡治療は、多くの場合深く刺す事はしません。
一般的なはりをイメージする人からしてみれば、つぼに接触程度と思われるほどです。
もちろん、ケースバイケースで深くはりを入れる事も無いわけではありませんが・・・・。
また、最初から接触だけを目的としたはりもあります。
「てい鍼(テイシン)」といって、爪楊枝のような形で金属の棒のようなものを使い、つぼに当てて気の調整をする訳です。
こんなものまともに刺したら穴が開いて出欠します。(笑)
刺激に敏感な人、それも子供ならこのような刺さないはりで治療します。
ということで、そのような話をしながら彼女をリラックスさせようとしていた訳なのですが、2007.9.27で書いたように、↓
http://pub.ne.jp/shinqroom/?entry_id=945286
↑爪楊枝をはりの代わりに使って、自分自身の風邪を治したことを、彼女に話しました。
すると彼女は感心したようで、大分リラックスしたのか、その話で持ちきりでした。
と、このように書くと、「どこのつぼ?」とか聞く人が少なくないですが、それはその時の症状や、その人の体質などによって、変わってきます。
脈などを診たり、病症などから変動経絡を探し出します。
風邪ならば、多くの場合「肺経」の経絡が変動していることでしょうから、肺経の気を、はりで整えることになります。
とはいえ、風邪だからといって、、必ずしも肺経だということでもありません。
一般の人達の多くが勘違いしていますが、「つぼ」はなんでも、適当に刺激すれば治るというものではありません。
まず多くの場合、つぼに反応がなければ効きません。
その反応といっても、「虚」の状態、つまり「気」が不足しているのか、また「実」の状態、つまり」気」が滞っているのか、あるいは必要以上にそこの部に溜まっているのかということです。
そして、「虚」に対しては「気を補うための「補法」、また「実」に対しては、気を散らす、あるいは余計な気を取り除くための「瀉法」を行わなければなりません。
理解し易く極端な言い方をするならば、適当に鍼をつぼにぶっ刺しても、効くはずがないということです。
このようなことは「漢方医学」、特に鍼灸治療の原則なのですが、現代はそのことを理解していない鍼灸師が、けして少なくないことも事実です。
そして、患者にははりをしても、自分の体にははりをやりたがらない、自称鍼灸師もいたりします。
暴言だと言われることを覚悟で言わせていただくなら、
鍼灸師であるならば、最低限自分の風邪ぐらい自分で治せ。
ということですね。
さて、本当は上に触れた「てい鍼」の写真を載せることが出来たらいいのですが、ご存知のように私は全盲ですので、それが出来ません。
そこで、てい鍼の写真が載っていると思われるサイトを、紹介しておきます。↓
http://www.shinkyu-itiba.com/shopdetail/010000000003/order/
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