以前、増田のおばあちゃんに関連して、有料サイト「すたぽ」の紹介をしました。
音声記録のみの【友岡講演2】ですが、これがなかなかいいんです。
友岡さんの貴重な、生の声が聴けます。
この講演の最後の方に、おそらくこの増田のおばあちゃんのことを話しているところがあります。
感動します。
というわけで、反訳をこころみましたので、かいつまんで要約をお届けしたいと思います。
Salt89 -【友岡講演2 8/8】 自分で自分の道を切り拓く人に(2021年7月31日投稿)
すたぽ「友岡講演2」(8)自分で自分の道を切り拓く人に
一人の人間の力には限りがあると言われるが、いつも困難な時代を拓いてきたのは、一人の小さな革命である。
何者にも負けない、屈しない。
本当の力とはどこから湧き出でてくるのか?
友岡雅弥氏が所属する団体において講演された貴重な音声を8回にわたって連載させて頂きます。
今回は第8回目です。
(文章は適宜要約してあります)
で、あるときうちの母親がたまたま早いこと帰ってきました。
で、母親に
__遊びに行きたい、行きたい。
でも放課後ですから、遠いところいけない。
近所の小川に行って、小川でザリガニ取りだったかなにかしました。
で、土手のところで泣いたんですよ。
__もっと遊びたい。
でも、もう夜になったから帰らんといかん。夜の街は初めてです。いじめられるかもしれないんです。
うちの母も父も夜遅かったですから、夜の街は初めてだったんです。
夜の街ですから、明かりがついているところはまばゆいんですね。
映画館が明るかったです。
時代劇やってました。
映画館の向かいが、ぼくの幼稚園の友達のお父さんがやっているタバコ屋さん。
鮮明に覚えています。
タバコ屋さんの隣の隣の家、そこにももう一つ明るいものがあったんですよ。
このくらいの提灯です。
ぼくは、母親に、
__これ、小田原提灯? 駕籠屋さん?
って聞いたんです。
(中略)
急に母親が真剣な顔になったんですよ。
きっとぼくは、いらんこと聞いて怒られると思ったんですよ。
それで、ビクッとして、べそかいた。
だから、ここから鮮明に覚えています。
__雅弥、今日のこと一生覚えておきなさい。ここに書いてある字、難しいけど、お母さん教えてあげるから、覚えておきなさい。
で、ぼくの手にそのままなぞってくれたんです。
「創価学会座談会」って書いてある。
なんで、そんな難しい字、覚えておかないかんの。
どうも夏やったらしくて、戸が開け放たれていて、すだれがかかっているんです。玄関に。
で、すだれを頭で上げてみたら、なんとなく聞き覚えのある声、そのおばちゃんが立って喋っているんですよ。
ドンピシャ。
その瞬間ですよ。
一人のお子さんが、上半身を柱にもたれさせて、あと二人のお子さんが座布団の上に寝たきりになって、お母さんが喋っているのを励ましているんですよ。
拍手して。大喜びで。
びっくりしましたね。
で、母親が言うにはね。
__遅くなってここを通ると、あのおばちゃんの元気な声とあの子供たちのはしゃぐ声がする。雅弥、あのおばちゃんがあそこまで元気になれて、私たちに元気を与えてくれるのも、この創価学会のおかげや。
というんです。
__もう一つ、覚えときなさい。
あの子供たちは、わかば学級ね。母親のことをトモコ先生、トモコ先生って慕ってくれるけど、あそこまでお腹の底から笑ったことは一度もない。
だから、雅弥、覚えておきなさい。
お母さんは創価学会に負けたんやから。
と言ったんですよ。
これがぼくの創価学会との初めての出会いです。
で、さっき言った牧口常三郎、アメリカ行って自分の目で調べて、その時に、そのおばちゃんの姿を思い出しました。
ああ、こういう信仰やから、ああいうおばちゃんが出たんや。
自分も、この人たちのように生きたい。
周りが、お金儲けやとかなんとか、そういう人たちを差別で見る、そんな中でも歯を食いしばって、自分のことだけじゃなくてみんなのために生きて生きてきたおばちゃん。
みんなが戦争賛成となるなかで、自分の命をかけて戦争反対って貫いた牧口常三郎創価学会初代会長。
この人のような人生を自分も生きてみたい。
と思ってワシントンの図書館の壁に向かって題目をあげたんです。
創価学会に出会わせてください。
創価学会に入りたい。
南無妙法蓮華経……
そうしたら、守衛さんに怒られた。
__静かにしてください。ここは勉強するところですよ。
って。
で、帰ってきて、近所のおばあちゃんを探し上げて。
しばらくして、学会に入りましたけどね。
そういうことだったんです。
入って、その通りですわ。
信念のままに生きている人々の中にいまぼくはいる。
これが実は、仏ということです。
自分で自分の道を切り拓いていく人のことを仏というんです。
神様じゃない。
以上で、私の話は終わりにさせていただきます。
ありがとうございました。
【解説】
3人の障害を持つお子さんをかかえたおばちゃんが、一人で大阪府で第一号の知的障害者のための作業所を作られた。
そのおばちゃんの元気や行動力は、創価学会によってもたらされたものだった、と。
感動的な場面です。
雅弥、覚えておきなさい。
お母さんは創価学会に負けたんやから。
と言ったんですよ。
このお母さんの言葉も、印象的です。
お母さんにとって、創価学会に対する偏見はなかったのですね。
でも、自ら入信する訳ではなく、子どもの記憶に残るようにしむけた。
こんな母親、ふつうはいませんね。
友岡さんは、こんなお母さんに育てられて、不思議な縁を感じながら、創価学会に入信したのですね。
自分で自分の道を切り拓いていく人のことを仏というんです。
神様じゃない。
この言葉は、忘れません。
PS)
最後になりましたが、友岡さんの音声データを勝手に利用させていただいた、すたぽの関係者の皆さま。
事後報告になりますが、お許しください。
また、友岡さんを知るために貴重なサイトの運営、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
獅子風蓮