獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

分断の向こうでは見える景色が全く違う。

2024-12-08 01:48:32 | 芸能人・有名人

d-マガジンで、興味深い記事を読みました。

引用します。


週刊文春 11月28日号

言葉尻とらえ隊 622
能町みね子
泣きそうなくらい嬉しいお言葉

非常に独りよがりな話で恐縮ですが、本来だったら「直撃世代」の私は、偶然ジャニーズタレントにも松本人志にも夢中にならなかった人生でよかった、と心から思っている。幼い頃から影響を受けていたら、ここ数年の事態をとても正視できないよ。
11月8日、松本人志は、自らの性加害報道について5億5千万円の法外な賠償金と謝罪広告を求めた訴えを取り下げた。何一つ要求が通らなかったので、実質的に負け。
しかし、その件についてのコメントでは「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認」と、初めから無いことがほぼ分かっていた「物的証拠」について最初に言及して潔白性を仄めかそうとしたり、被害を訴えた女性を探偵に尾行させたことがあるのに「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば」お詫びすると謝罪対象が仮定だったり、往生際が悪い。
東スポによれば、松本側は「松本人志さんの名誉を著しく毀損して多大なご迷惑をおかけしましたので、記事を取り消し、お詫び申し上げます」などの謝罪文を文春側に提示させようとしていたらしいけど、訴えを取り下げたので、文春は記事を取り消す必要がない。だから、性加害を報じる記事はなんとすべてネット上に残っている。改めて読んでみると、もしこれが嘘だとしたら絶対に取り消すべき、とんでもない名誉毀損になる内容である。こんなものを取り消させることすらできなかったということは……事実はお察しください、ということですよね。
松本が「事実無根なので闘いまーす」と人を小バカにした口調で宣言した末のこの醜態、いくらファンでも失望すべき事態だ……が、復帰を心待ちにしている芸人やファンには、理不尽に活躍の場を奪われた松ちゃんの勝利宣言に見えてしまうらしい。分断の向こうでは見える景色が全く違う。くしくもXでは、兵庫県の元知事・斎藤元彦が虚報で貶められたとかたくなに信じる人たちによる、「#さいとうさん生まれてくれてありがとう」という宗教チックなハッシュタグがバズり、気味の悪い状況になっている。
さて、一連の記事を改めて読んで、実名と顔を出して過去の被害を告白した人がいたのを思い出した。現在はフードコーディネーターの大塚里香。Xを見ると、最近「(松本側が)被害者女性に謝罪する方針だそうです、(略)おめでとうございます!」というリプライをもらい「泣きそうなくらい嬉しいお言葉ありがとうございます」と返している。
大塚里香は、告発した頃、松本ファンから「売名」「金タカリ」などと大変な中傷を受けていたが、叩いた人たちも大半はもう名前も覚えていないだろう。言うまでもなく、こんなことで注目されて儲かるわけがない。実際、今回のやりとりも全く読まれていない。孤独な、自分の尊厳のためだけの闘いで、松本が謝罪したところで具体的な利益なんか何もないけれど、それでも尊厳が回復されるのは泣きそうなくらい嬉しいのだ。


解説

私は「分断の向こうでは見える景色が全く違う。」という言葉に反応しました。

なるほど松ちゃんファンから見ると、あの謝罪文も勝利宣言に見えてしまうという。

斎藤元彦兵庫県知事のファンからみると、すべての報道が事実無根の斎藤バッシングに見えてしまうらしい。

前回取り上げたケネディJr.の閣僚入りも、海さんのような反ワクチン・陰謀論者からすると、好ましい出来事になるのだろうか。


獅子風蓮



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