前回日記の冒頭で、初戦・2戦目と強豪でもない相手に苦戦した、今年の我が母校野球部に対し、
「西東京制覇はまず無理」と断言したが、その数日後、準々決勝の桜美林戦でとっとと敗退。
正直、負けるとしても、もっと先だと思っていた。
ちなみに対桜美林、過去の戦績は三高の9勝4敗。最後に当たったのが2004年の夏大会ベスト16。
三高が11-0の5回コールド、確かノーヒットノーランで完勝している。
その桜美林戦も、私はいつものように神宮球場へ足を運び、三高側スタンド席に陣取り、
最終回に最後のアウトを取られる、敗戦の瞬間まで母校の勝利を信じて応援していた。
試合終了後、私の心中を占めていたのは、例年のような悔しさ、悲しさ、怒りといったものではなく、
「なぜ?」という疑問であった。
そもそも、この準々決勝の試合中には、敗戦となった理由が、ブログタイトルに記したように23個もあった。
今回の日記は珍しく、試合開始から終了までの全プレイを、三高側からの視線で振り返りながら、
すべての敗戦ポイントを順に説明していきたいと思う。
執筆にあたり、「高校野球ドットコム」の記事と、「J:COM」(ジェイコム)の中継映像を、参考にさせていただいた。
まずは当日のスコアから。
7月24日 準々決勝 対桜美林(神宮球場)
三000121000→4
桜21101010X→6
点数的には惜敗かもしれないが、内容的には惨敗である。以下でその理由を解説していく。
1回表 日大三の攻撃
1番 セカンド前田 初球を打ってボテボテのサードゴロ 一死
普通、先頭打者というのは、相手投手の調子を見極めるため、早打ちしないのがセオリーだが、
前田は元々、初球打ちが大好きなので仕方がない。ただし、ボテボテのゴロはいただけないし、
しかも一塁にヘッドスライディングを試みたのだが、タイミングが悪かったため、
一塁の手前でストップしてしまう、お粗末なスライディングとなった。
駆けこんでもアウトだっただろうが、なんとも幸先の悪いスタートである。
2番 センター渡辺 二遊間へのヒットで出塁 一死一塁
3番 サード柳舘 渡辺盗塁成功もセンターライナーに倒れる 二死二塁
4番 ファースト宇津木 変化球を空振り三振 一回表終了0-0
2球目、内角へのボールが身体にぶつかり、宇津木はガッツポーズで一塁に向かうも、球審が認めず打席に戻される。
「よけていない」と見なされた場合、デッドボールは認められないのだ。
そもそも、四番打者なのだから、安易に出塁しようとはせず、タイムリーヒットを狙うべきでは。
ランナーが進むのならまだしも、二死二塁と二死一、二塁では、守備側のプレッシャーはさほど変わらないし。
いずれにせよ、好機に死球で喜ぶ主砲は、相手にとって怖さなど微塵もないだろう。
1回裏 桜美林の攻撃 日大三の投手は廣澤。
1番 こちらも初球を打ち、右中間へライナーの三塁打 無死三塁
初球のストレートを逆方向(彼は右打者)へ見事に狙い撃ち。同じ初球打ちでも三高とはエライ違いだ。
廣澤が投じたボール自体は悪くなく、打った相手をホメるべきだろうが、
全力疾走を怠り小走りでボールに向かった、ライトの守備はいただけない。
打たれた瞬間のライトのゆっくりとした走りと、捕球後のゆる~い返球は、
あたかもサヨナラ負けが決まり、落胆したようなプレイであった。
打者は足も速かったため、守備のいいチームでも三塁打になったかもしれないが、
ボールが返ってこなくて悠々セーフになるのは、全国の強豪と呼ばれるチームでは、三高外野陣くらいだろう。
2番 初球いきなりワイルドピッチで桜美林先制。打者もセンター前ヒットで出塁 0-1 無死一塁
わずか2球で1点を献上。しかもこの直後、三高側は守備のタイム。1試合3回までしか使えないのに!
なお、後逸したボールを追っているときのキャッチャーは「あーあ、ナニやってんだよ…」といわんばかりの表情。
投球もひどいが、止められないお前も悪いだろバカ。おまけに、3球目をピッチャーに返球する際、手が滑ってお手玉(苦笑)。
走者がいなくて助かったものの、守りの要であるキャッチャー、しかもキャプテンがこのザマでは…。
挙句の果てに打者にヒットを打たれてしまう。詰まった当たりだったが、センターはダイレクトで捕る気なし。
3番 バントの気配もなく、一度もバットを振ることなく見逃し三振 一死一塁
4番 2球目に再びワイルドピッチで走者二進。打者も四球を選ぶ 一死一、二塁
繰り返しになるけど、捕れよキャッチャー、頼むよキャプテン! だ。
去年から何度も組んでいるはずなのに、このコンビはバッテリーミスが多すぎる。
ピンチを迎え、三高側スタンドから、女子生徒主体の「ガンバレ」コールが飛ぶ。
5番 一~二塁間を鋭く破るヒット 一死満塁
6番 止めたバットでライト前へ運ぶタイムリーヒット 0-2 なおも一死満塁
カウント1-2(昔風にいえば2-1)と追い込んでからのもったいない被安打。
この日は、2ストライクと追い込んでから打たれるケースが多かった。
配球を読まれているのか、三高バッテリーの工夫が足りないのか。
驚いたことに、ここで三高側、1試合3回までなのに、2度目の守備タイム。
試合終盤で、もっと大事な場面を迎えたとき、どうするんだ?
さっきも、そして2度目も、「落ち着け」「切り替えろ」「ガンバレ」程度のアドバイスしかしてないと思うのだが。
桜美林サイドからすれば「三高、あせってやがるな」「この試合、イケるかも?」とヤル気になったこと必至。
7番 ライトライナー 走者そのまま 二死満塁
ヘタクソなライトも、さすがに真正面の打球は捕った。
8番 空振り三振 一回裏終了 0-2
結果的に、2度目のタイムで間を取ったのは正解だったか。
しかし繰り返すが、守備のタイムはあと1回しか使えないのだ。
初回を終えた時点で、「この試合、勝つだろうけど反省点が多そうだな」と思ったものだが、
悲しいことにマヌケなミスは、以後も途切れることなく発生するのであった。
2回表 日大三の攻撃
5番 レフト大濱 平凡なゴロをファーストが後逸。打球は外野へと転がり大濱は二塁へ 無死二塁
6番 ライト大城 5球目バッテリーミスで大濱は三塁へ。大城もフルカウントから四球 無死一、三塁
相手のミスふたつにより、反撃のチャンス到来。
7番 キャッチャー佐藤 ファウルで粘るもサードファウルフライ 一死一、三塁
ファウルした打球も、タイミングはまったく合っておらず。
8番 ショート小久保 空振り三振 その間に一塁走者大城が盗塁成功 二死二、三塁
佐藤がチャンスで打たないのはいつものことだが、普段の小久保は、難しいボールをカットして粘るタイプゆえ、
なんとか前に打球を飛ばし、三塁ランナーを還してほしかった。
9番 ピッチャー廣澤 レフトフライで二者残塁 2回表終了 0-2
廣澤が放ったゴロを、相手サードはトンネルしたものの打球はファウル。桜美林はツイてる。
先制された直後、相手のミスでもらったチャンスを逃したのは痛い。
2回裏 桜美林の攻撃
9番 平凡なレフトフライ 一死
1番 またまた初球打ち。サードゴロだが三高エラー 一死一塁
2番 5球目に一塁走者盗塁成功。打者はショートゴロ 二死二塁
3番 ライト前へのヒットで二塁走者生還 0-3 二死一塁
カウント1-2と追い込んでいたし、ライトからホームへの返球もよかったため、惜しい失点だった。
なによりこの打者は、初回は見逃し三振、2回の守りでは簡単なゴロをエラーするなど、
三高にとって「ラッキーボーイ」だったのだが、そんな彼に名誉挽回させたのはもったいない。
タイムリーを打った彼も、ミスを取り戻したことで、塁上では安どの表情を見せていた。
三高ここで投手が2年生左腕・児玉に交代。結果論だが、さっきの廣澤の打席で代打を出しておけばよかったか。
4番 一~二塁間への深いゴロが内野安打に 二死一、二塁
普段はさほど打球を追わないセカンドが、珍しく好捕したものの一塁は間に合わず。
5番 ショートフライでようやくチェンジ 2回裏終了 0-3
相手のミスを活かせなかった攻撃の直後、エラーからきっちり失点した三高。
勝負の流れは明らかに桜美林寄りだ。
3回表 日大三の攻撃
1番 前田 右中間への二塁打 無死二塁
2番 渡辺 センターフライで走者そのまま 一死二塁
相手センターが前進してきて好捕。三高のセンターならヒットになってそう。
3番 柳舘 セカンドフライでやはり走者動けず 二死二塁
4番 宇津木 サードゴロ 一塁にヘッドスライディングも実らず 3回表終了 0-3
この回もチャンスを活かせず。フライじゃあ走者は進められないわな。
3回裏 桜美林の攻撃
6番 ライトへのヒットで一気に二塁へ 無死二塁、
0-2と追い込んだのに、3-2まで粘られた挙句のヒット。しかも、ライトがもたついてやがる。
大城、いい加減にしろよ! ←実際に現場で叫んだヤジ
一塁で止まりかけた打者も、ライトの動きを見て「え、あの当たりで二塁に行けるの?」と驚いた様子で再加速。
記録は二塁打だが、私の見解ではワンヒットワンエラーだ。
この直後、日大三はピッチャーを児玉からエース井上に交代。
流れを変えるための判断だろうが、児玉の降板はもったいない気がする。
7番 初球サードへのバント、まったく反応できず内野安打に 無死一、三塁
この試合、ここまで桜美林はまったくバントをしてこなかったとはいえ、無死二塁でエース登板。
この状況で送りバントを無警戒なのはおかしい。
8番 見逃しの三振 一死一、三塁
9番 四球を選ぶ 一死満塁
2-2と追い込んだのだが、あとの2球がクソボール。
1番 ライトへの犠牲フライ 0-4 二死一、二塁
カウント1-2と追い込んだのに、外野まで飛ばされ、もったいない失点。
2番 空振り三振でチェンジ 3回裏終了 0-4
井上を投入したにもかかわらず、この回も失点し、桜美林は毎回得点。
4回表 日大三の攻撃
5番 大濱 ライトポール際へのホームラン 1-4 無死
パワーある大濱とはいえ、大振りしたわけでもないのにスタンドインしたのには驚いた。
止めたバットの打球が外野に飛ぶ桜美林の打線といい、この日のボールは飛びすぎ?
6番 大城 サードゴロ 一死
鋭い打球を飛ばしたが、1球目は三塁線へのファウル、2球目はサードの正面。桜美林、やっぱりツイてる。
7番 佐藤 レフトへの大きなフライ 二死
8番 小久保 サードゴロ 4回表終了 1-4
ホームラン打ったあとが淡白だね。
4回裏 桜美林の攻撃
3番 レフト前ヒット 無死一塁
4番 高目のボールを空振り三振 一死一塁
5番 センターへのフライ 二死一塁
6番 センター前ヒットで、彼はここまで3打数3安打。 二死一、二塁
井上もけっこう打たれるねえ…。
7番 空振り三振でこの回初めての無失点 4回裏終了 1-4
三振の前、ベンチ付近に飛んだファウルフライをファーストが捕れず。こういうのを好捕すると流れも来るだろうに。
毎回ピンチを迎えるため、三高スタンドからは「ガンバレ」の声援が頻繁に飛んでいる。
選手側は「うるせえな」、応援側は「毎回ピンチかよ…」と思っていそうで心配。
5回表 日大三の攻撃
9番 井上 初球セカンドフライ 一死
1番 前田 二遊間への内野安打 一死一塁
2番 渡辺 レフト戦へのヒット 一死一、二塁
1-2と追い込まれながらも巧く流し打ち。三塁に行く素振りも見せず二塁で止まった、前田の走塁が不満。
3番 柳舘 ライトの頭を越えるツーベースヒットで二塁走者生還 2-4 なおも一死二、三塁
打った瞬間、抜けるのがわかり、二塁はもちろん、一塁走者も還ってこられる打球。
なのに二塁走者の前田はタッチアップを狙っているのか、二塁と三塁の間で立ち止まり打球の様子をうかがう。
前田のすぐ後ろに来ていた一塁走者の渡辺は慌ててストップ。危なく抜かすところであった。
この走塁判断は、当然渡辺が正しい。打球が落ちたのを見て、前田はスパートし、間一髪ホームイン。
前田ナニやってんだてめえ! ふざけた走塁しやがって! 野球知らねえのかこのクソバカ…(以下略)
↑この日、私が一番大声で怒鳴ったヤジである。
点を返したとはいえ、本来なら2点入って、なお一死二塁になっていた場面なのだから。
初球打ちといい、怠惰な守備といい、普段から「こいつバカなのでは疑惑」のあった前田だが、
このプレイで疑惑は確信へと変わった。ホームインした瞬間、誇らしげな顔してやがったし。
お前のせいで、一塁走者が三塁止まりなんだよ!
4番 宇津木 初球をレフトへの犠牲フライ 3-4 二死二塁
ここでタイムリーでも出れば、前田の走塁ミスも帳消しになったのだが。
5番 大濱 平凡なレフトフライでこの回2点止まり 5回表終了 3-4
同点に追いついていれば、桜美林にプレッシャーを与えられたのに。
5回裏 桜美林の攻撃
8番 三遊間へのヒット 無死一塁
9番 送りバント成功 一死二塁
二塁での封殺は? 普段そういうプレイをしない(練習もしていない?)から無理か。
1番 初球を狙い左中間へのタイムリー二塁打 3-5 一死二塁
いい当たりではあったが、センターはグラブに当てていた。最初の一歩が遅い気がする。
4回裏のセンターフライも、簡単にアウトにできる打球を、ギリギリで捕っていた。
点を取ってもすぐに取り返される。ちっとも流れが来ないねえ。
2番 一~二塁間への内野安打 一死一、三塁
セカンド、打球に追いついたものの弾いてしまう。三高、この日は結局ファインプレイはナシ。
三高、ここで3度目の守備タイム。まだ5回なのに…。
3番 高く上がったフライをサードが捕球 二死一、三塁
地面スレスレの危なっかしい捕り方だった。
4番 変化球で三球三振 5回裏終了 3-5
この回ではないが、テレビ中継の解説者が「もっとインコースを使えばいいのに」と語っていたが、
三高投手陣がインコースをつかないのは伝統なので仕方がない。
デッドボールを当てたら申し訳ない、と考えているのかな。一時期のW稲田実業なんて、わざとぶつけにきていたのに
(注:上記はあくまで個人の感想だが、間違ってないと思っている)。
5回終了後はグラウンド整備で試合は一時中断。今回のブログも、ここまで1枚も写真がなかったので、休憩代わりに掲載。
【過去の栄光 2011年夏の甲子園・決勝戦より】
試合再開、ブログも再開。
6回表 日大三の攻撃
6番 大城 レフトへのソロホームラン 4-5 無死
ちょこーんと当てただけのようなスイングがホームランに。この日のボール、やっぱり飛び過ぎだ。
7番 佐藤 初球を打ってショートフライ 一死
こちらに来そうな流れをすぐに断ち切る初球凡打。桜美林からワイロでももらっているのか?
8番 小久保 サードへのライナーがエラーで出塁 一死一塁
9番 井上 サードへの強いゴロ。走者は進塁も一塁はアウト 二死二塁
サード弾いたが後ろへは逸らさず、一塁をアウトにした。打者井上、一塁手前で意図的にスビードを緩める。
ピッチングへの影響やケガを恐れたのかもしれないが、ちょっと残念なプレイ。
桜美林、ここでサードが交代。三高なんて、全員がベンチに下げるべき守備レベルだけどね。
1番 前田 インコースの球を見逃し三振 6回表終了 4-5
確かにいいコースだったが、ちょっと厳しい判定のような気もした。
6回裏 桜美林の攻撃
5番 サードゴロ 一死
6番 ショート正面へのゴロ 二死
7番 ストレートを見逃し三振 両チーム通じて初の三者凡退 6回裏終了 4-5
三者凡退はうれしいが、サードゴロもショートゴロも、平凡な打球なのに、一塁は間一髪のアウト。
三高守備陣のレベルの低さがよくわかる。
7回表 日大三の攻撃
2番 渡辺 センターフライ 一死
3番 柳舘 ライト前ヒット 一死一塁
4番 宇津木 ショートへのゴロで併殺 7回表終了 4-5
三者凡退に抑えた直後の攻撃ゆえ、結果を残したかったね。
7回裏 桜美林の攻撃
8番 デッドボール 無死一塁
9番 送りバント成功 一死二塁
1番 ショートへのゴロで二塁走者飛び出し、三塁送球でタッチアウト 二死一塁
桜美林の明らかな走塁ミス。三高はアホだからサードには投げないとでも思われたか。舐められたモンだ。
2番 一塁走者盗塁成功。二死二塁からセンター前に落ちるヒットがタイムリーになる 4-6 二死一塁
相手が走塁ミスをしてくれたのに失点してしまう、この日何度も見たもったいないプレイ。
またもや捕れそうな打球を捕れない、センターの球際の弱さも残念。
5回裏もこの回の打球もタイムリーになったが、強いチームのセンターなら捕っているはず。
また、一死二塁になったあたりで、伝令を出してひと呼吸置くべきだったが、
初回にムダ使いしたため、もうタイムが取れず、その結果がこの失点に繋がったような気もする。
3番 一塁走者、盗塁失敗でチェンジ 7回裏終了 4-6
三高側のスタンド、そろそろ敗戦ムードが漂い始める。
女子生徒たちの「ガンバレー」の掛け声がむなしい。もっと、ここぞいうべき場面だけにした方がいいと思う。
声援する側はもちろん、選手の方だって疲れちゃうよ。ここで、特に意味はないが、今回のブログ2枚目の画像挿入。
【過去の栄光 2011年夏の甲子園・決勝戦後の優勝行進】
8回表 日大三の攻撃
5番 大濱 三遊間へのヒットで出塁 無死一塁
6番 大城 ショートゴロだがエンドランで走者は二進 一死二塁
さきほどのホームランに似た、レフト側への大きなファウルがあった。
7番 佐藤 レフト前にヒット 一死一、三塁
二死じゃない場合の走塁は、無理せず各駅停車という、チーム独自の規則があるのだろうか。
あるとしたらバカげた規則だし、なかったとしたら「三高の走者はバカばかり」ということになる。
8番 小久保 空振り三振 この間に一塁走者盗塁成功 二死二、三塁
カウント3-2から、エンドランのサインが出たのか。小久保には打撃に集中させてやりたかった。
この時、相手捕手が二塁に送球した際も、三塁走者はほとんど反応せず。
不動の四番打者(ランナーは五番だが)は格好いいが、不動のランナーというのは情けない。
9番 井上 ライトフライで好機逃す 8回表終了 4-6
下位打線では、最も頼りになる井上だったが、3-1の打者有利なカウントから打ち上げてしまった。
8回裏 桜美林の攻撃
3番 見逃し三振 一死
4番 ライト前に落ちるヒット 一死一塁
走塁も守備も決して無理をしない、その安全運転ぶりには頭が下がる…ことはなく、腹が立つだけ。
5番 初球、平凡なセカンドフライ 二死一塁
6番 やはり初球から打ってセンターフライ 8回裏終了 4-6
消極的な守備のせいでもあるが、8回までに15本もヒットを打たれるとは、思ってもいなかった。
桜美林は、守備の際も、右打者なのにセンターが右寄りに守るなど、打者によって外野手が守る位置を変えていたように、
三高の投手や打者を、ある程度、研究していたと思われる。
それに対し、三高は桜美林のことはノーマークだったんだろうな。
それでも、最終回は打順もいいし、相手投手が疲れているのも見ていてわかったし、
最後はウチが勝つ、と信じていた。
9回表 日大三の攻撃
1番前田 ファーストへのゴロ 一死
ファースト弾いたが、真正面だったため、あわてず拾ってアウト。
初球から打ちにいき(ファウル)、打ってほしい場面では打てず。最後まで前田らしい打席であった。
2番 渡辺 左中間への二塁打 一死二塁
桜美林、ここで今日初めての守りのタイム。
3番 柳舘 ストレートの四球 一死一、二塁
同点のランナーが出て、桜美林もリリーフ投手が用意を始める。打席には、今日ノーヒットの宇津木。
ここで打つのが主砲だ。「うつきいぃ~! 打てぇ~!!」
最終回の土壇場を迎え、私は恥も外聞もなく絶叫していた。ちょっと泣いてたかもしれない(苦笑)。
4番 宇津木 強いゴロを放つもショート正面。ダブルプレイで試合終了 4-6
結果はまさかの、7回の打席と同様ショートゴロ併殺。
日大三高野球部2019、これにて終戦。
今回の試合経過で、赤く大きな文字にした箇所、これこそ、冒頭で書いた23個の敗戦理由だ。
少し強引なのもあるが、敗戦の理由となったポイントがこれだけあるのだから、負けて当然だろう。
この23個は大きく分けると、【試合の流れをつかめなかったこと】と、
【守備や走塁の準備不足というか理解不足】に分けられる。
どちらも選手だけでなく、指導者側の責任も大きい。
冒頭で触れた、私の「なぜ?」の対象は、それら23個の理由ではなく、小倉監督に向けられたものだった。
三高ファンというか、小倉監督のファンである私としては、
今年のチームを見ていて、怒りがこみ上げるよりも、
「監督、どうしちゃったのかな?」「2度も全国制覇したし、もうヤル気なくしちゃったのかな?」と、
心配になったものだった。例年と比べて、明らかに負け方が悪いからね。
三高野球部の活躍は、私の薄っぺらな人生において、もはや数少ない生きがいとなっている。
ここで小倉監督に奮起してもらわないと、このまま低迷していく危険性もある。そんなのはイヤだ。
小倉監督、どうか三高野球部を見捨てないでください! そして、いま一度選手を鍛え上げ、再び母校に優勝旗を、
そして下記写真のように、校舎に垂れ幕を!
【過去の栄光 2011年夏の甲子園・優勝後の母校】
あの時のように、優勝して胴上げされて朗らかに笑う小倉監督を、また見たいんです!
私の願望をつづったところで、この駄文を終わらせようと思う。
当ブログ史上最長かと思われるが、読んでくれた人、どうもありがとう。
「日大三高2020 町田より愛を込めて(仮称)」につづく
「西東京制覇はまず無理」と断言したが、その数日後、準々決勝の桜美林戦でとっとと敗退。
正直、負けるとしても、もっと先だと思っていた。
ちなみに対桜美林、過去の戦績は三高の9勝4敗。最後に当たったのが2004年の夏大会ベスト16。
三高が11-0の5回コールド、確かノーヒットノーランで完勝している。
その桜美林戦も、私はいつものように神宮球場へ足を運び、三高側スタンド席に陣取り、
最終回に最後のアウトを取られる、敗戦の瞬間まで母校の勝利を信じて応援していた。
試合終了後、私の心中を占めていたのは、例年のような悔しさ、悲しさ、怒りといったものではなく、
「なぜ?」という疑問であった。
そもそも、この準々決勝の試合中には、敗戦となった理由が、ブログタイトルに記したように23個もあった。
今回の日記は珍しく、試合開始から終了までの全プレイを、三高側からの視線で振り返りながら、
すべての敗戦ポイントを順に説明していきたいと思う。
執筆にあたり、「高校野球ドットコム」の記事と、「J:COM」(ジェイコム)の中継映像を、参考にさせていただいた。
まずは当日のスコアから。
7月24日 準々決勝 対桜美林(神宮球場)
三000121000→4
桜21101010X→6
点数的には惜敗かもしれないが、内容的には惨敗である。以下でその理由を解説していく。
1回表 日大三の攻撃
1番 セカンド前田 初球を打ってボテボテのサードゴロ 一死
普通、先頭打者というのは、相手投手の調子を見極めるため、早打ちしないのがセオリーだが、
前田は元々、初球打ちが大好きなので仕方がない。ただし、ボテボテのゴロはいただけないし、
しかも一塁にヘッドスライディングを試みたのだが、タイミングが悪かったため、
一塁の手前でストップしてしまう、お粗末なスライディングとなった。
駆けこんでもアウトだっただろうが、なんとも幸先の悪いスタートである。
2番 センター渡辺 二遊間へのヒットで出塁 一死一塁
3番 サード柳舘 渡辺盗塁成功もセンターライナーに倒れる 二死二塁
4番 ファースト宇津木 変化球を空振り三振 一回表終了0-0
2球目、内角へのボールが身体にぶつかり、宇津木はガッツポーズで一塁に向かうも、球審が認めず打席に戻される。
「よけていない」と見なされた場合、デッドボールは認められないのだ。
そもそも、四番打者なのだから、安易に出塁しようとはせず、タイムリーヒットを狙うべきでは。
ランナーが進むのならまだしも、二死二塁と二死一、二塁では、守備側のプレッシャーはさほど変わらないし。
いずれにせよ、好機に死球で喜ぶ主砲は、相手にとって怖さなど微塵もないだろう。
1回裏 桜美林の攻撃 日大三の投手は廣澤。
1番 こちらも初球を打ち、右中間へライナーの三塁打 無死三塁
初球のストレートを逆方向(彼は右打者)へ見事に狙い撃ち。同じ初球打ちでも三高とはエライ違いだ。
廣澤が投じたボール自体は悪くなく、打った相手をホメるべきだろうが、
全力疾走を怠り小走りでボールに向かった、ライトの守備はいただけない。
打たれた瞬間のライトのゆっくりとした走りと、捕球後のゆる~い返球は、
あたかもサヨナラ負けが決まり、落胆したようなプレイであった。
打者は足も速かったため、守備のいいチームでも三塁打になったかもしれないが、
ボールが返ってこなくて悠々セーフになるのは、全国の強豪と呼ばれるチームでは、三高外野陣くらいだろう。
2番 初球いきなりワイルドピッチで桜美林先制。打者もセンター前ヒットで出塁 0-1 無死一塁
わずか2球で1点を献上。しかもこの直後、三高側は守備のタイム。1試合3回までしか使えないのに!
なお、後逸したボールを追っているときのキャッチャーは「あーあ、ナニやってんだよ…」といわんばかりの表情。
投球もひどいが、止められないお前も悪いだろバカ。おまけに、3球目をピッチャーに返球する際、手が滑ってお手玉(苦笑)。
走者がいなくて助かったものの、守りの要であるキャッチャー、しかもキャプテンがこのザマでは…。
挙句の果てに打者にヒットを打たれてしまう。詰まった当たりだったが、センターはダイレクトで捕る気なし。
3番 バントの気配もなく、一度もバットを振ることなく見逃し三振 一死一塁
4番 2球目に再びワイルドピッチで走者二進。打者も四球を選ぶ 一死一、二塁
繰り返しになるけど、捕れよキャッチャー、頼むよキャプテン! だ。
去年から何度も組んでいるはずなのに、このコンビはバッテリーミスが多すぎる。
ピンチを迎え、三高側スタンドから、女子生徒主体の「ガンバレ」コールが飛ぶ。
5番 一~二塁間を鋭く破るヒット 一死満塁
6番 止めたバットでライト前へ運ぶタイムリーヒット 0-2 なおも一死満塁
カウント1-2(昔風にいえば2-1)と追い込んでからのもったいない被安打。
この日は、2ストライクと追い込んでから打たれるケースが多かった。
配球を読まれているのか、三高バッテリーの工夫が足りないのか。
驚いたことに、ここで三高側、1試合3回までなのに、2度目の守備タイム。
試合終盤で、もっと大事な場面を迎えたとき、どうするんだ?
さっきも、そして2度目も、「落ち着け」「切り替えろ」「ガンバレ」程度のアドバイスしかしてないと思うのだが。
桜美林サイドからすれば「三高、あせってやがるな」「この試合、イケるかも?」とヤル気になったこと必至。
7番 ライトライナー 走者そのまま 二死満塁
ヘタクソなライトも、さすがに真正面の打球は捕った。
8番 空振り三振 一回裏終了 0-2
結果的に、2度目のタイムで間を取ったのは正解だったか。
しかし繰り返すが、守備のタイムはあと1回しか使えないのだ。
初回を終えた時点で、「この試合、勝つだろうけど反省点が多そうだな」と思ったものだが、
悲しいことにマヌケなミスは、以後も途切れることなく発生するのであった。
2回表 日大三の攻撃
5番 レフト大濱 平凡なゴロをファーストが後逸。打球は外野へと転がり大濱は二塁へ 無死二塁
6番 ライト大城 5球目バッテリーミスで大濱は三塁へ。大城もフルカウントから四球 無死一、三塁
相手のミスふたつにより、反撃のチャンス到来。
7番 キャッチャー佐藤 ファウルで粘るもサードファウルフライ 一死一、三塁
ファウルした打球も、タイミングはまったく合っておらず。
8番 ショート小久保 空振り三振 その間に一塁走者大城が盗塁成功 二死二、三塁
佐藤がチャンスで打たないのはいつものことだが、普段の小久保は、難しいボールをカットして粘るタイプゆえ、
なんとか前に打球を飛ばし、三塁ランナーを還してほしかった。
9番 ピッチャー廣澤 レフトフライで二者残塁 2回表終了 0-2
廣澤が放ったゴロを、相手サードはトンネルしたものの打球はファウル。桜美林はツイてる。
先制された直後、相手のミスでもらったチャンスを逃したのは痛い。
2回裏 桜美林の攻撃
9番 平凡なレフトフライ 一死
1番 またまた初球打ち。サードゴロだが三高エラー 一死一塁
2番 5球目に一塁走者盗塁成功。打者はショートゴロ 二死二塁
3番 ライト前へのヒットで二塁走者生還 0-3 二死一塁
カウント1-2と追い込んでいたし、ライトからホームへの返球もよかったため、惜しい失点だった。
なによりこの打者は、初回は見逃し三振、2回の守りでは簡単なゴロをエラーするなど、
三高にとって「ラッキーボーイ」だったのだが、そんな彼に名誉挽回させたのはもったいない。
タイムリーを打った彼も、ミスを取り戻したことで、塁上では安どの表情を見せていた。
三高ここで投手が2年生左腕・児玉に交代。結果論だが、さっきの廣澤の打席で代打を出しておけばよかったか。
4番 一~二塁間への深いゴロが内野安打に 二死一、二塁
普段はさほど打球を追わないセカンドが、珍しく好捕したものの一塁は間に合わず。
5番 ショートフライでようやくチェンジ 2回裏終了 0-3
相手のミスを活かせなかった攻撃の直後、エラーからきっちり失点した三高。
勝負の流れは明らかに桜美林寄りだ。
3回表 日大三の攻撃
1番 前田 右中間への二塁打 無死二塁
2番 渡辺 センターフライで走者そのまま 一死二塁
相手センターが前進してきて好捕。三高のセンターならヒットになってそう。
3番 柳舘 セカンドフライでやはり走者動けず 二死二塁
4番 宇津木 サードゴロ 一塁にヘッドスライディングも実らず 3回表終了 0-3
この回もチャンスを活かせず。フライじゃあ走者は進められないわな。
3回裏 桜美林の攻撃
6番 ライトへのヒットで一気に二塁へ 無死二塁、
0-2と追い込んだのに、3-2まで粘られた挙句のヒット。しかも、ライトがもたついてやがる。
大城、いい加減にしろよ! ←実際に現場で叫んだヤジ
一塁で止まりかけた打者も、ライトの動きを見て「え、あの当たりで二塁に行けるの?」と驚いた様子で再加速。
記録は二塁打だが、私の見解ではワンヒットワンエラーだ。
この直後、日大三はピッチャーを児玉からエース井上に交代。
流れを変えるための判断だろうが、児玉の降板はもったいない気がする。
7番 初球サードへのバント、まったく反応できず内野安打に 無死一、三塁
この試合、ここまで桜美林はまったくバントをしてこなかったとはいえ、無死二塁でエース登板。
この状況で送りバントを無警戒なのはおかしい。
8番 見逃しの三振 一死一、三塁
9番 四球を選ぶ 一死満塁
2-2と追い込んだのだが、あとの2球がクソボール。
1番 ライトへの犠牲フライ 0-4 二死一、二塁
カウント1-2と追い込んだのに、外野まで飛ばされ、もったいない失点。
2番 空振り三振でチェンジ 3回裏終了 0-4
井上を投入したにもかかわらず、この回も失点し、桜美林は毎回得点。
4回表 日大三の攻撃
5番 大濱 ライトポール際へのホームラン 1-4 無死
パワーある大濱とはいえ、大振りしたわけでもないのにスタンドインしたのには驚いた。
止めたバットの打球が外野に飛ぶ桜美林の打線といい、この日のボールは飛びすぎ?
6番 大城 サードゴロ 一死
鋭い打球を飛ばしたが、1球目は三塁線へのファウル、2球目はサードの正面。桜美林、やっぱりツイてる。
7番 佐藤 レフトへの大きなフライ 二死
8番 小久保 サードゴロ 4回表終了 1-4
ホームラン打ったあとが淡白だね。
4回裏 桜美林の攻撃
3番 レフト前ヒット 無死一塁
4番 高目のボールを空振り三振 一死一塁
5番 センターへのフライ 二死一塁
6番 センター前ヒットで、彼はここまで3打数3安打。 二死一、二塁
井上もけっこう打たれるねえ…。
7番 空振り三振でこの回初めての無失点 4回裏終了 1-4
三振の前、ベンチ付近に飛んだファウルフライをファーストが捕れず。こういうのを好捕すると流れも来るだろうに。
毎回ピンチを迎えるため、三高スタンドからは「ガンバレ」の声援が頻繁に飛んでいる。
選手側は「うるせえな」、応援側は「毎回ピンチかよ…」と思っていそうで心配。
5回表 日大三の攻撃
9番 井上 初球セカンドフライ 一死
1番 前田 二遊間への内野安打 一死一塁
2番 渡辺 レフト戦へのヒット 一死一、二塁
1-2と追い込まれながらも巧く流し打ち。三塁に行く素振りも見せず二塁で止まった、前田の走塁が不満。
3番 柳舘 ライトの頭を越えるツーベースヒットで二塁走者生還 2-4 なおも一死二、三塁
打った瞬間、抜けるのがわかり、二塁はもちろん、一塁走者も還ってこられる打球。
なのに二塁走者の前田はタッチアップを狙っているのか、二塁と三塁の間で立ち止まり打球の様子をうかがう。
前田のすぐ後ろに来ていた一塁走者の渡辺は慌ててストップ。危なく抜かすところであった。
この走塁判断は、当然渡辺が正しい。打球が落ちたのを見て、前田はスパートし、間一髪ホームイン。
前田ナニやってんだてめえ! ふざけた走塁しやがって! 野球知らねえのかこのクソバカ…(以下略)
↑この日、私が一番大声で怒鳴ったヤジである。
点を返したとはいえ、本来なら2点入って、なお一死二塁になっていた場面なのだから。
初球打ちといい、怠惰な守備といい、普段から「こいつバカなのでは疑惑」のあった前田だが、
このプレイで疑惑は確信へと変わった。ホームインした瞬間、誇らしげな顔してやがったし。
お前のせいで、一塁走者が三塁止まりなんだよ!
4番 宇津木 初球をレフトへの犠牲フライ 3-4 二死二塁
ここでタイムリーでも出れば、前田の走塁ミスも帳消しになったのだが。
5番 大濱 平凡なレフトフライでこの回2点止まり 5回表終了 3-4
同点に追いついていれば、桜美林にプレッシャーを与えられたのに。
5回裏 桜美林の攻撃
8番 三遊間へのヒット 無死一塁
9番 送りバント成功 一死二塁
二塁での封殺は? 普段そういうプレイをしない(練習もしていない?)から無理か。
1番 初球を狙い左中間へのタイムリー二塁打 3-5 一死二塁
いい当たりではあったが、センターはグラブに当てていた。最初の一歩が遅い気がする。
4回裏のセンターフライも、簡単にアウトにできる打球を、ギリギリで捕っていた。
点を取ってもすぐに取り返される。ちっとも流れが来ないねえ。
2番 一~二塁間への内野安打 一死一、三塁
セカンド、打球に追いついたものの弾いてしまう。三高、この日は結局ファインプレイはナシ。
三高、ここで3度目の守備タイム。まだ5回なのに…。
3番 高く上がったフライをサードが捕球 二死一、三塁
地面スレスレの危なっかしい捕り方だった。
4番 変化球で三球三振 5回裏終了 3-5
この回ではないが、テレビ中継の解説者が「もっとインコースを使えばいいのに」と語っていたが、
三高投手陣がインコースをつかないのは伝統なので仕方がない。
デッドボールを当てたら申し訳ない、と考えているのかな。一時期のW稲田実業なんて、わざとぶつけにきていたのに
(注:上記はあくまで個人の感想だが、間違ってないと思っている)。
5回終了後はグラウンド整備で試合は一時中断。今回のブログも、ここまで1枚も写真がなかったので、休憩代わりに掲載。
【過去の栄光 2011年夏の甲子園・決勝戦より】
試合再開、ブログも再開。
6回表 日大三の攻撃
6番 大城 レフトへのソロホームラン 4-5 無死
ちょこーんと当てただけのようなスイングがホームランに。この日のボール、やっぱり飛び過ぎだ。
7番 佐藤 初球を打ってショートフライ 一死
こちらに来そうな流れをすぐに断ち切る初球凡打。桜美林からワイロでももらっているのか?
8番 小久保 サードへのライナーがエラーで出塁 一死一塁
9番 井上 サードへの強いゴロ。走者は進塁も一塁はアウト 二死二塁
サード弾いたが後ろへは逸らさず、一塁をアウトにした。打者井上、一塁手前で意図的にスビードを緩める。
ピッチングへの影響やケガを恐れたのかもしれないが、ちょっと残念なプレイ。
桜美林、ここでサードが交代。三高なんて、全員がベンチに下げるべき守備レベルだけどね。
1番 前田 インコースの球を見逃し三振 6回表終了 4-5
確かにいいコースだったが、ちょっと厳しい判定のような気もした。
6回裏 桜美林の攻撃
5番 サードゴロ 一死
6番 ショート正面へのゴロ 二死
7番 ストレートを見逃し三振 両チーム通じて初の三者凡退 6回裏終了 4-5
三者凡退はうれしいが、サードゴロもショートゴロも、平凡な打球なのに、一塁は間一髪のアウト。
三高守備陣のレベルの低さがよくわかる。
7回表 日大三の攻撃
2番 渡辺 センターフライ 一死
3番 柳舘 ライト前ヒット 一死一塁
4番 宇津木 ショートへのゴロで併殺 7回表終了 4-5
三者凡退に抑えた直後の攻撃ゆえ、結果を残したかったね。
7回裏 桜美林の攻撃
8番 デッドボール 無死一塁
9番 送りバント成功 一死二塁
1番 ショートへのゴロで二塁走者飛び出し、三塁送球でタッチアウト 二死一塁
桜美林の明らかな走塁ミス。三高はアホだからサードには投げないとでも思われたか。舐められたモンだ。
2番 一塁走者盗塁成功。二死二塁からセンター前に落ちるヒットがタイムリーになる 4-6 二死一塁
相手が走塁ミスをしてくれたのに失点してしまう、この日何度も見たもったいないプレイ。
またもや捕れそうな打球を捕れない、センターの球際の弱さも残念。
5回裏もこの回の打球もタイムリーになったが、強いチームのセンターなら捕っているはず。
また、一死二塁になったあたりで、伝令を出してひと呼吸置くべきだったが、
初回にムダ使いしたため、もうタイムが取れず、その結果がこの失点に繋がったような気もする。
3番 一塁走者、盗塁失敗でチェンジ 7回裏終了 4-6
三高側のスタンド、そろそろ敗戦ムードが漂い始める。
女子生徒たちの「ガンバレー」の掛け声がむなしい。もっと、ここぞいうべき場面だけにした方がいいと思う。
声援する側はもちろん、選手の方だって疲れちゃうよ。ここで、特に意味はないが、今回のブログ2枚目の画像挿入。
【過去の栄光 2011年夏の甲子園・決勝戦後の優勝行進】
8回表 日大三の攻撃
5番 大濱 三遊間へのヒットで出塁 無死一塁
6番 大城 ショートゴロだがエンドランで走者は二進 一死二塁
さきほどのホームランに似た、レフト側への大きなファウルがあった。
7番 佐藤 レフト前にヒット 一死一、三塁
二死じゃない場合の走塁は、無理せず各駅停車という、チーム独自の規則があるのだろうか。
あるとしたらバカげた規則だし、なかったとしたら「三高の走者はバカばかり」ということになる。
8番 小久保 空振り三振 この間に一塁走者盗塁成功 二死二、三塁
カウント3-2から、エンドランのサインが出たのか。小久保には打撃に集中させてやりたかった。
この時、相手捕手が二塁に送球した際も、三塁走者はほとんど反応せず。
不動の四番打者(ランナーは五番だが)は格好いいが、不動のランナーというのは情けない。
9番 井上 ライトフライで好機逃す 8回表終了 4-6
下位打線では、最も頼りになる井上だったが、3-1の打者有利なカウントから打ち上げてしまった。
8回裏 桜美林の攻撃
3番 見逃し三振 一死
4番 ライト前に落ちるヒット 一死一塁
走塁も守備も決して無理をしない、その安全運転ぶりには頭が下がる…ことはなく、腹が立つだけ。
5番 初球、平凡なセカンドフライ 二死一塁
6番 やはり初球から打ってセンターフライ 8回裏終了 4-6
消極的な守備のせいでもあるが、8回までに15本もヒットを打たれるとは、思ってもいなかった。
桜美林は、守備の際も、右打者なのにセンターが右寄りに守るなど、打者によって外野手が守る位置を変えていたように、
三高の投手や打者を、ある程度、研究していたと思われる。
それに対し、三高は桜美林のことはノーマークだったんだろうな。
それでも、最終回は打順もいいし、相手投手が疲れているのも見ていてわかったし、
最後はウチが勝つ、と信じていた。
9回表 日大三の攻撃
1番前田 ファーストへのゴロ 一死
ファースト弾いたが、真正面だったため、あわてず拾ってアウト。
初球から打ちにいき(ファウル)、打ってほしい場面では打てず。最後まで前田らしい打席であった。
2番 渡辺 左中間への二塁打 一死二塁
桜美林、ここで今日初めての守りのタイム。
3番 柳舘 ストレートの四球 一死一、二塁
同点のランナーが出て、桜美林もリリーフ投手が用意を始める。打席には、今日ノーヒットの宇津木。
ここで打つのが主砲だ。「うつきいぃ~! 打てぇ~!!」
最終回の土壇場を迎え、私は恥も外聞もなく絶叫していた。ちょっと泣いてたかもしれない(苦笑)。
4番 宇津木 強いゴロを放つもショート正面。ダブルプレイで試合終了 4-6
結果はまさかの、7回の打席と同様ショートゴロ併殺。
日大三高野球部2019、これにて終戦。
今回の試合経過で、赤く大きな文字にした箇所、これこそ、冒頭で書いた23個の敗戦理由だ。
少し強引なのもあるが、敗戦の理由となったポイントがこれだけあるのだから、負けて当然だろう。
この23個は大きく分けると、【試合の流れをつかめなかったこと】と、
【守備や走塁の準備不足というか理解不足】に分けられる。
どちらも選手だけでなく、指導者側の責任も大きい。
冒頭で触れた、私の「なぜ?」の対象は、それら23個の理由ではなく、小倉監督に向けられたものだった。
三高ファンというか、小倉監督のファンである私としては、
今年のチームを見ていて、怒りがこみ上げるよりも、
「監督、どうしちゃったのかな?」「2度も全国制覇したし、もうヤル気なくしちゃったのかな?」と、
心配になったものだった。例年と比べて、明らかに負け方が悪いからね。
三高野球部の活躍は、私の薄っぺらな人生において、もはや数少ない生きがいとなっている。
ここで小倉監督に奮起してもらわないと、このまま低迷していく危険性もある。そんなのはイヤだ。
小倉監督、どうか三高野球部を見捨てないでください! そして、いま一度選手を鍛え上げ、再び母校に優勝旗を、
そして下記写真のように、校舎に垂れ幕を!
【過去の栄光 2011年夏の甲子園・優勝後の母校】
あの時のように、優勝して胴上げされて朗らかに笑う小倉監督を、また見たいんです!
私の願望をつづったところで、この駄文を終わらせようと思う。
当ブログ史上最長かと思われるが、読んでくれた人、どうもありがとう。
「日大三高2020 町田より愛を込めて(仮称)」につづく