明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

「一反もめん」のような幅広うどん 国立『ひもかわ桐生』

2020年06月18日 | そば、うどん
このブログで何度か紹介している、東村山のうどん店『こげら』さんが、営業再開したのでさっそく食べてきた。

※こげらさんは最近、営業時間が11~13時、水木定休に変わったのでご注意を

上記画像は「かけうどん」の中400円。休業前と変わらぬ安さとウマさに大満足。
こげらさんのうどんは元々太いのだが、さらにぶっとい麺が、丼の左側を占めているのをおわかりだろうか。
撮影がヘタでわかりづらいと思うので、以前食べた「ざるうどん」の画像を再掲載する。


この極太麺は、うどんの玉を切ったときに、少しだけ余る端っこの部分である。
当然、すべてのうどんに入るわけではなく、いわば黄身が2個入った卵のような、ラッキーアイテム(?)である。
以前から、この一反もめんのようなうどんだけを集めて、思う存分かじりつきたいと思っていたのだが、

(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

それをかなえてくれるお店を発見。それが、今年4月にオープンした、国立の『ひもかわ桐生』さん。
群馬県桐生市では、「ひもかわうどん」と呼ぶ平べったいうどんが、ご当地グルメとして定着しているそうだ。
桐生と聞けば、競艇場が真っ先に浮かぶ私だが(恥)、素晴らしいうどん文化もあったんだね。
こちらのお店では、その桐生ひもかわうどんをメインに、ソースかつ丼やもつ煮など、群馬名物の料理も用意している。
店内に入ると、女性店員が「いらっしゃいませ、お好きなお席へどうぞ」と明るくお出迎え。
厨房に職人風のおっさんでもいるのかと思いきや、働いているのは意外にも、若い男女4人。
対等に会話していたので、上下関係はわからなかったが、とりあえず楽しそうでうらやましかった
そんな、店員さんたちへの嫉妬心を打ち消し、卓上のメニューを確認し、ビールとおつまみを注文。
びんビールはエビスの小で350円。ビールグラスは、ちょっと変わった形だった。


他のお酒のメニューは、レモンサワー、ハイボール、各種日本酒や焼酎など。
ふと店内を見回すと、窓際の床にカラフルな花びらと、なぜかサイらしき動物の置物が。


これも桐生名物なのだろうか。もちろん、コミュニケーション能力のない私は、店員さんに質問できず。
しばらくすると、もつ煮の小、正式名は「群馬県注目のモツ煮」(小)250円がやってきた。


店員さんの「器が熱いのでお気をつけください」の忠告通り、ムチャクチャ熱かった。この器ごとレンジで温めたのかな?
もっとツユだくの方が好みだけど、味自体は悪くなかった。次回頼むときは(大)450円にしよう。
続いて、もうひとつのおつまみ「とり天タルタル」350円がやってきた。

※遅れてサービスのお通しもきた

これまたヘタな撮影でわかりづらいが、とり天ぷらの上には、玉子多めのタルタルソース。
一般的な天ぷらより揚げ色が薄く(多分、油を変えたばかりだと思う)、白いタルタルと重なって見えるではないか。
天ぷらもタルタルも、味がちょいと薄く感じた。うどんメニューに「とり天タルタルぶっかけ」というものがあり、
濃い味付けのツユをぶっかけて食べる、そちらの料理に合わせて、わざと薄口にしてあるのかもしれない。

ビールをもう1本お替わりし、「提供に20分ほどかかる」そうなので、同時にシメのうどんもオーダー。


15分ほどで、ひもかわうどんと手打ちうどんの「あいもり」700円がやってきた。


つけうどんは「手打ち」が550円、「ひもかわ」が650円。麺量はどちらも300グラムで、あいもりは200グラムずつ。


いよいよ待望の「ひもかわ」を、ツユにつけて啜っていく、というか噛み切っていく。


予想はしていたが、うどんとは思えぬビジュアル。一見、お餅みたいだね。
200グラムとのことで、ひもかわは2本しかなかった。次回はひもかわうどんだけを食べようと決意し、退散。
なお、あまり期待していなかった「手打ちうどん」が、ちょうどいい歯応えとコシで、
さらにつけツユが、個性的なうどんに負けない濃口で、なかなかウマかったことを付け加えておく。

数日後、別の店で飲んだ帰りに訪問。注文したのは、かけうどんの「カレー」をひもかわで。価格は950円。
店員さんに「こちらの商品、生クリーム乗りますが大丈夫ですか?」と確認されたので了承する。
数分後、メニューに「噂の真っ白な」というサブタイトルが付いていた、クリーム入りカレーうどんが登場。


クリームの上にはピンクペッパーも。おっさんには似つかわしくないメニューである。
もちろん、カレースープの中には、例の一反もめんうどんが待機しておられる。


メニューのどこかに「上州もち豚使用」と書いてあった記憶があるのだが、そのお肉がゴロゴロ入っていた。

※ただし、カレーに溶け込んだのか、肉自体の味はナシ

カレースープは元々辛くなく、クリームを溶けばお子様でも安心して食べられるレベル。私は七味を大量にかけた。
なお、ひもかわうどんは情け容赦なくハネまくるので、私のようにハシを使うのがヘタな方には、
店内の「ご自由にお取りください」コーナーに設置してる、紙エプロンの使用を推奨しておく。

つい最近、3度目の訪問時は、立川市の自宅から徒歩でお店に向かう。約30分と、散歩にはちょうどいい距離だ。
オーダーしたのは、つけうどん「肉汁」のひもかわ850円。400グラムの大も同料金だが、普通にしておいた。
ひもかわは500グラムの特盛までだが、手打ちの方は、1000グラムの極盛、1500グラムの宇宙盛まである。
どうせなら、ひもかわの宇宙盛に挑戦してみたいものだが…たぶんダメだろうな(理由は後述)。
注文後、しばらくしたら、厨房からいい匂いが漂ってきた。ガキの頃から慣れ親しんでいる、関東風の濃いダシの香りだ。
しばらくして、女性店員がツユをよそり、男性店員がうどんを盛りつけ、「肉汁ひもかわ」が完成。


いつものように、一反もめんをハシでつまみあげ、熱々の肉汁ツユが入った器に沈める。


いざ食べてみると、最初に食べたときの冷たいツユもよかったけど、この肉汁もなかなかイケる。甲乙つけがたいね。
肉汁には豚肉、玉ねぎ、そしてシイタケも入っている。けっこう具だくさんだ。


途中で、備え付けのショウガを入れたり、レモンを絞ったりして、味を変えるのもオススメ。
そういえば、レモンは毎回付いてくるが、できればスライスではなく、絞りやすいカットの方がありがたい。
なお、この日のひもかわは4本だった。普通サイズは300グラムのはずなので、1本=100グラムではないようだ。
10本くらい余裕で食べられそうな気がするが…あとでお腹の中で膨れるのかな?
この日はふたりしか見かけなかったが、若い男女店員に見送られて退散。

うどんは個性的かつ味も良く、店員さんたちの応対も悪くないひもかわ桐生さんだが、
いかんせん、コロナ騒動の最中に開業したため、現時点では客足に恵まれていない印象。
一応、テイクアウトメニューもあり、もつ煮やソースかつ丼などを販売しているようだが、
うどんは手打ちのみで、お店の看板商品である自家製ひもかわは、伸びてしまうため持ち帰りは不可らしい。
販売すれば売上増になるはずだが、品質に納得できない商品は売らないという、その心意気は大事だし、支持したいよ。
さっき触れた、ひもかわは店内商品も500グラムまでなのも、それ以上はおそらく、品質面で提供できないのだろう。

ただし、いろいろ試行錯誤はしているようで、最近、下記のメニューが新登場した。


2500円とはお高いが、上州もち豚のしゃぶしゃぶ&ひもかわうどんは魅力あるので、そのうち試してみるつもり。
個人的には、野菜抜きで2000円くらいにしてもらえれば万々歳なのだが。
今後も、メニューなどの変化はありそうだが、東京の多摩地区で、ひもかわうどんが食べられる貴重なお店ゆえ、
若い店員さんたちの奮闘を、陰ながら応援していきたい。



ひもかわ桐生 国立店
東京都国立市中1-18-36
国立駅から徒歩約4分
営業時間 11時半~15時、16時~21時
定休日 月曜


※追記 国立店は閉店し、芝大門に移転したようです
※追追記 2023年9月に、今度は池袋に移転したようです

コメント (2)
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