私が最初に俳句に入門したのは1979年、まだ20歳代後半に入ったばかりの頃だった。ラジオの深夜放送の俳句教室に応募し、あっさり入選した。この時、一定数書き溜めして厳選するといったことは全くしていない。なぜすぐに俳句が作れたのだろうか?一つには現代詩をかなり読み込んでいたことがあるだろう。現代詩は口語自由詩であり、五七五の17音という制限や季語の選択など【俳句形式】特有のものは皆無である。現代詩も俳句も同じ日本語の文学の一ジャンルという点はあるにはある。教科書で芭蕉や子規の句を一応読んでいたことも大きい。何より重要なのは、俳句も日本語の《詩》の表現であるということであろう。俳句も短い中で、季語やその他の言葉に託して何事かを伝えようとすることに違いはない。また、文学全体への興味や読書経験も役に立つだろう。しかし、何より俳句も《詩》であるはずである。最初から俳句への詩としての信頼があったのだ。それでは、この時の私にとって《詩》とは何だったのだろうか。・・・《続く》
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