*極レア!名曲マイフェバ21世紀のカバー付
私は、2013年10月にインターネットのブログ(俳句カテゴリー)で句作を再開した。1979年にラジオの深夜放送の俳句コーナーで俳句と出遭い、いくつかの結社・同人誌や総合誌の公募などを5、6年続けたが、何をどう書けばいいかわからなくなり休止した。それから30年もの月日が経っていた。これだけは確かに言えるが、当時、坪内稔典氏が言っていた実存を構成する必要条件としての【生活の必要】が無くなったのだろう。俳句を書く(作る)ことのない、それ以後の30年間は、むしろ【自分を取り戻す】ための充電期間だったように思える。1980年から10年刻みで3つの大きなサイクルを表現意識(言語)の【定型性】というフィルターを通さずに、肉体に直にぶつけて行った30年だったのかもしれない。要するに逃げ場はもうどこにも無かったのだ。俳句形式とは、時代から置いてけぼりを喰らった者の身の丈にフィットした格好のシェルター(駆け込み寺)だった。ところが、ここでも俳句結社とか【有季定型】とか、大よそ俗世間の生活上の《強制力》の寄り集まった面倒臭さ極まる架空の擬似生活空間だった。1980年代の初頭に当たって、公私共に宙ぶらりん状態の私にとって、俳句とは【生活の必要】どころか生活の桎梏でしかなかった。しかし、ほんの一瞬間だけ安らぎを与えてくれる仮初めの場所でもあった。すでに目の前から消えたはずの彼らは、俳句形式というワンダーランドで確かに闘っていたのだから。・・・《続く》
MY FAVORITE THINGS アニメ 『坂道のアポロン』 サウンドトラック 空虚感が凄い!まさに21世紀のカバー