まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【モニュメント・社会性俳句】夜の旗われのうちなるわれら見ゆ 徳弘純*『雨が空から降れば』付/一句観賞~新俳句入門*特別編

2018-11-06 22:36:02 | 新俳句入門

夜の旗われのうちなるわれら見ゆ   徳弘純 無季 【吟遊俳句賞2018】 「吟遊」80号(2018・10・25)より*アマゾン通販で発売中!

作者は1943年高知県生まれ。現在75歳である。16歳で「風」の最年少同人となり、1972年に鈴木六林男主宰の「花曜」に入会し、74、76年に花曜賞を受賞している。彼が20歳になったのは1963年であり、60年安保闘争の3年後。そして70年安保は24~26歳の時に直面している。彼がこのどちらの闘争に参加したのかはわからない。ただ、『われのうちなるわれら』とは、それらの時代の【われがわれであるため】の闘いの主体であった《われら》のこと以外の何ものでもなく、《われら》の中にこそ真正の《われ》があり得たのだ。その巨大な象徴が【夜の旗】に他ならない。・・・《続く》

 

「吟遊 80号」の画像検索結果

 

小室等 『雨が空から降れば

https://youtu.be/wsq3HbLsj6c?t=104


【あす立冬】17度の小雨模様・・紅葉がヒートアップ!一部で黄落も*ジャズの古典付/俳句再出発(日記)

2018-11-06 19:45:14 | 俳句再出発

黄落や身空のどこか闇孕む   まほろば   最新作  即興

今日は19度の小雨が降りしきる暗鬱な一日でした。それでも室内は蒸し暑く、夜7時半になっても冷房を入れています。夕刻に受けた歯科治療も麻酔を要する新規のものは来週に回し、日曜の業務に備えることにしました。帰途、夕闇の中に銀杏紅葉が鬱蒼と浮かび上がり、足下にはもうかなりの【黄落】が積み重なっていました。やはり、11月に入って都市部でも一気に【紅葉】が進んだようです。明日は区内のより奥まったエリアや首都圏の他の場所の様子も見ることが叶います。まだほんの宵の口に差し掛かったばかりです。一句観賞やJ-pop論など立て続けにアップしてゆきます。・・・《続く》

 

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東京郊外・・奥多摩あたりか。東京都は西の奥多摩から南の伊豆七島・小笠原などの島嶼まで自然の宝庫となっています。しかし、23区内は皇居をはじめいくつかの巨大庭園や身近の中小公園が頼りです。

 

JAZZ CLASSIC

https://youtu.be/bBiRHqTQmG0?t=52

 


神の子のまた生まれしか稲つるび まほろば/新雑句雑感(130)~プロローグ6の始まり

2018-11-06 01:07:20 | 新雑句雑感

人工の滝青々と秋の果て   秋深むカテドラル手術の友とゐて   深秋の善人なをもて列なせり   逝く秋の東京新宿裏通り   秋寒の獄中歌集未完なり(保釈中の石川一雄さんの再審の見通し立たず)   保護の列に友あり人生の冷やかに   二百十日キリストの恋破綻せり   逝く秋の骨台の熱醒めやらず   流れ星句帖に私は愛とあり   神の子のまた生まれしか稲つるび   新米5キロ千円いまだ未着なり   水落し日本の農家滅びたり    

 

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