人波をかつがれてゆく熊手かな F 原句 人波を高く舞ひゆく熊手かな *類似句があるにしても、【かつがれてゆく】は収穫。抽象から端的な写実(実存)の表現に変貌。
今日は22度まで上がるとの予報が出ています。10月末から23度が最高でしたから、これくらいにはなるかもしれません。これから午前中に用件を済ませた後、買い物かたがた上野まで出張るつもりです。不忍池の【破れ蓮】が【枯蓮】に変貌しているかを確かめるのが目的です。鴨たちもやって来ているかにも注目しています。さて、昨日の地元の結社句会ですが、直近のJR駅側の会場は今回だけで、12月から元の2駅目の場所に戻るようです。これが潮時でしょう。主催者(結社副主宰または最高顧問格)にはご挨拶は済ませましたし、その俳句観は十二分に拝聴出来ました。彼の言うには、俳句とは個々人の観念・思想・想像力を剥ぎ落とし、句作の主体である人間を【生活詠】そのもの(=原理)に特化するという点でした。ここからは、言語表現の【多様性】は決して生まれて来ません。ちょうど、昨日は見学という位置づけでしたから、次回からの正式参加(年単位)を断ることが容易です。実は昨年8ヶ月(投句6回)で休会していた別結社に復帰することを申し込んでいます。どちらも主宰と直接コンタクトしてのもので、会員数の減少と同人の満杯状態という悩みを抱えているようです。今度はこちらの方に出席してみるつもりです。今度は、昨日とは打って変わって、旧前衛派の老舗結社のため《多様性》の坩堝のようなところです。何と言っても雑誌に投句(主宰選)したことがあるのが大きいです。いずれにしても、目的がもはや結社同人などではないので、その場の個々の表現のエッセンスを掴めればよいわけです。・・・《続く》
まほろば選(出席12人×3句計36句)~主催者の講評付
竜の玉おとぎ話の生まれけり K(同人) 5点 *ひげの中に隠れている《見えないもの》=【竜の玉】を見て感動する。それが生きて俳句を作る意味。
山彦の戻り処(もどりどこ)なし凩す M 3点 *誓子の先行句あり。『なし』の否定語は禁物。これは自分の気持を言っただけで、いかに省略するかが重要。→この日の私の主要目的だった、主催者の俳句観の根幹。
地震の地の潮吹き岩や冬に入る(岩手・浄土ヶ浜) H 1点 *長谷川櫂らのジャーナリスティックな震災俳句を批判。吟行参加者(見た者)にしかわからない。俳句はあくまでも日常の些細事から始まる。