まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【満月】十日夜月がパーフェクト形に・・追悼!塩見孝也の《淡麗》飲み干すための人生/新俳句入門

2019-11-12 22:11:27 | 新俳句入門

どてっぱらに東京メトロと十日月   まほろば   最新作  即興

今夜の満月は十日夜の完成形でした。一日快晴のまま日没(4時45分頃)を迎えましたが、いつまで経っても【満月】は現れず、快晴と思っていた夜空に靄がかかっているのかと思いました。しかし、1時間経過後の5時45分頃、北東の夜空の下の方に突然【満月】が凄まじい光を放ちながら出現しました。昨夜に比べてかなり北寄りでしたので、気付くのが遅れたのかもしれません。先週末の六分月の辺りから観続けて来ましたが、段々北寄りに月の出の位置が移動して行ったのには気付いていました。6時半には引き上げましたが、昨夜同様に東から南に移動することなく、直接真上を通って西側に動いてゆくはずです。これからNHKの【プロフェッショナル】の井上尚也(バンタム級統一世界王者)を観れたら観るつもりです。参加同人誌が明日届くようです。掲載句の中から次の2句を紹介しておきたいと思います。・・・《続く》

 

元赤軍派淡麗飲み干すための人生(追悼 塩見孝也 2句)

時給千円の青空 国際根拠地論は未完


【冬近し】今日22度の暖かさ!上野で一人吟行・・21世紀俳句のメルクマールは表現の多様性*重要報告付/新俳句入門

2019-11-12 10:43:45 | 新俳句入門

人波をかつがれてゆく熊手かな  F  原句 人波を高く舞ひゆく熊手かな *類似句があるにしても、【かつがれてゆく】は収穫。抽象から端的な写実(実存)の表現に変貌。

今日は22度まで上がるとの予報が出ています。10月末から23度が最高でしたから、これくらいにはなるかもしれません。これから午前中に用件を済ませた後、買い物かたがた上野まで出張るつもりです。不忍池の【破れ蓮】が【枯蓮】に変貌しているかを確かめるのが目的です。鴨たちもやって来ているかにも注目しています。さて、昨日の地元の結社句会ですが、直近のJR駅側の会場は今回だけで、12月から元の2駅目の場所に戻るようです。これが潮時でしょう。主催者(結社副主宰または最高顧問格)にはご挨拶は済ませましたし、その俳句観は十二分に拝聴出来ました。彼の言うには、俳句とは個々人の観念・思想・想像力を剥ぎ落とし、句作の主体である人間を【生活詠】そのもの(=原理)に特化するという点でした。ここからは、言語表現の【多様性】は決して生まれて来ません。ちょうど、昨日は見学という位置づけでしたから、次回からの正式参加(年単位)を断ることが容易です。実は昨年8ヶ月(投句6回)で休会していた別結社に復帰することを申し込んでいます。どちらも主宰と直接コンタクトしてのもので、会員数の減少と同人の満杯状態という悩みを抱えているようです。今度はこちらの方に出席してみるつもりです。今度は、昨日とは打って変わって、旧前衛派の老舗結社のため《多様性》の坩堝のようなところです。何と言っても雑誌に投句(主宰選)したことがあるのが大きいです。いずれにしても、目的がもはや結社同人などではないので、その場の個々の表現のエッセンスを掴めればよいわけです。・・・《続く》

まほろば選(出席12人×3句計36句)~主催者の講評付

竜の玉おとぎ話の生まれけり  K(同人) 5点 *ひげの中に隠れている《見えないもの》=【竜の玉】を見て感動する。それが生きて俳句を作る意味。

山彦の戻り処(もどりどこ)なし凩す M  3点  *誓子の先行句あり。『なし』の否定語は禁物。これは自分の気持を言っただけで、いかに省略するかが重要。→この日の私の主要目的だった、主催者の俳句観の根幹

地震の地の潮吹き岩や冬に入る(岩手・浄土ヶ浜)  H  1点  *長谷川櫂らのジャーナリスティックな震災俳句を批判。吟行参加者(見た者)にしかわからない。俳句はあくまでも日常の些細事から始まる。