11月19日(日曜)の夜6時54分よりテレビ東京・大阪系でTHEカラオケバトルU-18【四天王争奪戦】が放送されました。10冠女王【堀優衣】卒業を受けて、熊田このは×原藤由衣×馬場亜衣里の3人の【天使の歌声】の争いになりました。この中から勝ち抜くとしたら、その決め手は何だったのでしょうか?新世紀カラオケは短歌・俳句に続く第三の定型表現と言えます。勝者の勝った理由は、21世紀の言語の【定型性】を保障するものが何か教えてくれるはずです。
勝ったのは意外にも馬場亜衣里でした。岡山の高ニ生でした。昨年、彗星のごとく登場し、99点台後半の高得点を連発しました。下馬評では、さらに2年前の中学時代から同じ様に高得点を連発していた福島県郡山市の高ニ生【熊田このは】か、昨年旭川市の高専生(現在3年)という異色の経歴で登場して今春に新人王に輝いた【原藤由衣】のどちらかでした。
今回からそれまでの精密カラオケマシン(プロ仕様)からAI搭載型に変更され、よりライブ・パフォーマンス(聴衆の胸に直接響く感動)に重点を置くようになったとのことでした。これまでは、特定の出演者に業界的な基準による《加点》をキーポイントに優劣をつけることで、トップ7(以前は6、現在は8)やこのUー18の【四天王】といった選別がなされて来ました。それが取り払われ、より厳密な外向きの【表現力】としての歌唱力が問われる結果となったようです。新人王の原藤はこれまでその繊細な声質が重視されていましたが、生の迫力という点では今ひとつでした。熊田このはも中学に続いて高校でも合唱部に入り、年齢と共に初心(うぶ)でピュアな歌声が失われただけでなく、合唱という集団の中でのバランス感覚を重視したためか、まさに1対1で聴く者を圧倒するような迫力が見られませんでした。それでは、ただ一人99点に迫る得点で優勝した馬場亜衣里はどうだったのでしょう。・・・《続く》