野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

人には、みんな事情がある。

2016-06-02 09:23:29 | 旅行

メキシコにきてから、すっかり宵っ張りになってしまった。

メキシコの人々は、夜遅くまで人生を楽しむのである。

でも、次の日、会社や学校には普通に起きていく。

もし、寝坊して学校を遅刻してしまったら、目の前で鉄格子の門が閉まるらしい。

なので今朝は、10時くらいに我々が目覚めると、レナタがそこにいる。
幼稚園が間に合わなかったという事だ。

もー!今日は、間に合わなかったから、ママが怒ったわ。
さあ、遊ぼう!

いろいろ仮装をしてくれる。
なにかを投げる。
ベッドで飛び跳ね、おもちゃピアノを弾いてくれる。
気がすむと、ユニコーンの人形を並べはじめる。

わたしがスペイン語が、わからなくても構わず話し続けてくれるので、ありがたい。

わたしが覚えたての

フリオ
(寒い)

と、言ったら、毛布をかけてくれた。

元気のいい、優しい子である。


午後は、娘の留学生仲間のお宅に伺う。

とんでもなくセレブなお宅である。

このお宅のママがわたしのお友達、アヤベさんとまるでそっくりでびっくりする。
オードリーヘプバーン似のメチャ美人である。

ブラジル、イタリア、トルコ、台湾から来た留学生たち、このお宅のパパとママに、日本蕎麦を振る舞う。

パパは建築家であるが歴史が好きなようで、我々ポネッサに歴史ネタをふってくる。

第二次世界大戦で、日本はアメリカに負けただろう。
アメリカの事をどう思う?

うーむ。
とっさに、わたしは眉をひそめたんだと思う。
アメリカの事は常日頃、なんだか世界のジャイアンみたいって、思っている節があるわたしである。

日本人は、戦後、働いて働いてものすごい成長を遂げたんだよ。
ショコは、自分たちの事だから、ちょっと厳しい見方をしているんだと思う。
いま、日本には、いろんな問題があるようだけれど、それでもメキシコよりはずっといいんだ。

パパさんから、諭される。

アメリカ人にも日本人にもメキシコ人にも、いい人もいれば悪い人もいる。

歴史に絶対的善悪はないね。

などなど、通訳してくれる娘も真剣だ。


他の留学生たちは、みんなダラダラ過ごしている。

夜のフエスタに向けて休んでいるらしい。

フエスタは、みんなで夜中まで、飲み食いして踊ったりして騒ぐパーティ。

ママ!アヤベさんがママだけ送ってくれるって!!


娘に嬉しそうに言われる。
ハイ。おばさんは、フエスタには参加せず、おとなしく寝ましょうね。


おいしい。と、いう事。

2016-06-02 00:56:48 | 旅行

メキシコの家には、みんな鉄格子の門がある。
治安があまり良くないのだろう。
鉄格子の中に、テラスや庭があり、安心の自宅感覚になる。

しかし、ホストファミリーのお宅には、鉄格子を入ってから、玄関まで、ゴールデンレトリバーと小さな黒い犬がいて、それらの激しい体当たりの遊んで攻撃をかわしながら、進まなくてはいけない。

やっとの思いで玄関にたどりつくと、

オラ!!そこには遊びたい盛りの4歳の女の子レナタが待ち構えている!

ママ デ アコ!!
(アコのママ)

寝言でも言っているらしい。

でも、メキシコの子供は、100%間違いなくかわいい。

とんでもなく仲良しになってしまった。


メキシコ初日は、娘の住むグアナファト市のセントロにいった。

昔は駅だったところが、いまは市場になっている。

おもちゃ箱みたいに、なんでもある。

素敵なもの
怪しいもの
おいしいもの
用途不明なもの

そこで、トルタスというメキシコ風サンドイッチを
娘のクラスメイトのパパがご馳走してくれた。

パパと娘のクラスメイトのレティは、辛いソースをガンガンかけながら、
食べている。

メキシコ人にとってみても、辛いんだよ。
でも、これがおいしさなんだ!

わたしは、辛いものが苦手なのである。

街の雑多な匂いと、長時間のフライトのせいもあって、トルタスの辛さに気持ちが負ける。

でも、娘が、隣でおいしいおいしいと、レティと笑っている。

パパが、デザートに、と、コカーダというココナッツのお菓子を買ってくれた。

う!おいしい!なんだこれは!の衝撃である。
細かいココナッツの身が、ギュッとくっついた上に焦げた砂糖がキャラメル状になっている。
素朴だけれど、幸せな気持ちに襲われるお菓子である。

夜は夜で、ホストマザーとワインで、乾杯!

昼間のトルタスが巨大だったので、もう食べられない
と、言いながら、出されたワカモレがおいしくてたまらない。

辛さ控えめに、つくったのよ!

おお!ママン!!

ムーチャス グシアス!!

なんだかんだ言って、食べ物の魅力の裏に、人の優しさが、かいま見えるメキシコである。