あんまり出かけてばかりのわたしたちである。
ホストファミリーのおばあちゃんの手料理が食べられる機会があまりなかったのは大変残念な事であった。
おばあちゃんの作るスープは絶品。
今日の昼は、ミートボールのスープを作ってくれた。
あんまり美味しいので、作り方を聞くと、隠し味に醤油、との事。
納得。
メキシコ料理は辛くて強烈なイメージがあるけれど、わたしの体験した家庭料理は優しい味であった。
塩味に煮た豆。
ほうれん草とチーズを巻いた玉子焼。
トマト味の炊き込み御飯。
鶏肉、玉ねぎ、じゃがいもをトマト味で炒め煮にしたもの。
これはトルティーヤに包んでいただいた。
おばあちゃんの作る料理は、野菜たっぷりで、わたしの作る料理にどこか似ているかも。
メヒ子ちゃんがうちにいた時、おいしいおいしいと、言ってくれたのも、まんざらお世辞でもなかったのかもしれないぞ。
と、今さらニヤリ。
おばあちゃんは、タバコをよく吸ったり、夜もテレビをつけっぱなしでソファで寝てたりして、全然ちゃんとしていない感じ満載なのに、
出してくれるお料理がどれも美味しいというのは、カッコよかった。
孫のレナタにも、いつもガミガミ言ってるみたいなのに、
レナタが、全部食べたよ!
と、空になったスープのボウルをおばあちゃんに見せると、
ブラボー!ブラボー!
と、大喝采をする
茶目っ気たっぷりのマダムだった。
レナタに、いつか日本に来てね。
と、言ったら
イヤだ。
わたし、ハワイが、好き。
と、言ったので、
じゃ。いつか、ハワイで、会おう!
と、言ったら、おばあちゃんが、
いいアイデア!
と、本当に、愉快そうに笑った。
実現したら、面白いなあ。
いつか、おばあちゃんと一緒に、ハワイで一緒にタバコを吸おう!