本日は、雨。
お仕事の帰り道。駅から、家まで徒歩20分。クタクタである。
わたしは傘をさすのが嫌いで、傘なしで途中まで歩いてきたけれど、
いいかげん疲れたので児童公園の屋根付きのベンチで雨宿りしようと思った。
そしたら、そこに、ボーイフレンドがいた。
ショーキチくん!
わたしは、嬉しくて声をあげた。
彼は、ああ、と手をあげて、サッカーボールを蹴った。
ボールは、勢いよくうしろの植え込みに突っ込んでいった。
いま、ボールをブランコに通す練習してんの。
自分で蹴ったボールを自分で取りに行きながら説明してくれた。
8歳にしては、しっかりしているのである。
わたしは、しばらくベンチに座って、ショーキチくんのサッカー練習を見守った。
カッちゃん南を甲子園に連れてって!
みたいな図だぞ、と思ったのは、もちろんわたしだけである。
まもなく6時の鐘がなり、
あ。帰んなきゃ。
お母さんに怒られる。
と、ショーキチくんが言うので、
バイバーイと、手を振った。
ショーキチくんも雨を気にしないでサッカーの練習をしていたわけである。
わたしも、傘は差さないで歩き出した。
雨の夕方に、元気が出ちゃったひと時だった。