留学生好きおじさんは、娘のお世話になっている地区を取りまとめている偉い方だった。
娘とのメールでのやり取りに、イチゴの絵文字を使ってくるので、我々は、イチゴおじさんと呼んでいる。
イチゴおじさんは、五分後にそこに着くよ、と、連絡をくれて、10分後にきた。
カーネルサンダースを小さくして、ビール腹にしたような方である。
車で一時間飛ばしてご自宅へ。
道の脇にイチゴアイスの売店が随所にある。
イチゴおじさんの住むイラファトはイチゴの名産地だったのだ。
なので、イチゴの絵文字!納得。
ご自宅には、イチゴおじさんの息子と、甥っ子と、四人の留学生がいた。みんな歳の頃は同じくらい。
白人ぽい子が混ざると途端にビバリーヒルズ青春白書のようである。
息子と甥っ子が頑張ってくれてバーベキュー。
わたしは、青春白書時代は過ぎたので、ご馳走の方へ気もそぞろ。
しかし!!
腹の調子がまだのわたし。悶絶。
メキシコのバーベキューは、トルティーヤの間にチーズを挟んだものを焼いたり、
玉ねぎやズッキーニを焼いたり、
それにチーズやワカモレや、サボテンの塩漬けを混ぜていただく。
日本人はあまり肉を食べないときいたから、と、ツナのパイもつくっていただいている。
からの、肉を焼くである。
ああ、ホントにすみません。
一口づついただいて、己の魂をも、なだめる。
デザートに、チョコケーキもあるのよ!
料理上手なイチゴおじさんの奥様が言ってくださったが、タイムアウト!
今日は、娘の一番仲良しだった台湾の子が帰国する日なのだ。
その子とお別れするのに、空港に、4時に連れて行ってくださいと、頼んである。
すでに、4時。
大丈夫、空港までは、20分で着くから。
イチゴおじさんは言うし、娘も信じ切っているけれど、
絶対、40分かかるな、と、予想するわたし。
でも、
空港で、4時に集まろうって決めたのも、メキシコナイズされた留学生たちだから、まあ、大丈夫か。