古い町並みで夜、見掛ける「露地行灯」。
その「露地行灯」だけでは客を招き入れるには暗過ぎ、各店の前には「足元行灯」を配する。
そんな「足元行灯」も時代の流れで当然、今時の樹脂製枠の照明器具に代り、それには電線が着いて回る。
今回は当時物の「足元行灯」のレストア。
レストアと言っても状態は非常に良く、古い障子紙を剥がし、灯芯廻りの蝋を取り除く作業。
真鍮製の灯芯に蝋受け。
いつも思う、当時のモノの造りの良さ。
現代の技術でも当然、可能と思われるもコストの問題等で中々お目に掛かれない。
なによりも、ひとつのモノに対する考え方が変わってしまったのかも知れない。
持ち手においても、プラスチックで成形された丸いモノを手で持った感触と、この本物を手で触れた感触とは違う。
新たに紙を張り、和蝋燭に灯りを燈せば時計の針もユックリと進む。。。
タイガー手回し計算機のオーバーホール。
戦後のモノとは見ての通り違う、戦前「基本型」の内部。
キャレージの調子がどうも悪く、清掃注油序の修理作業となりました。
無事にオーバーホールが終わった「戦前基本型」。
1940年(昭和15年)式、6×7×12。
外装は元々の半艶消しのアンバー仕様。何と言っても、その小ささと虎マークが特徴となります。
戦後の第三期型と比べると、その小ささがお分かり頂けるかと思います。
只今、「caffe 月の虹」:http://blog.goo.ne.jp/tsukinoniziにて展示中。
タイガー計算機 「基本型」(1940):非売品
ブラザーと言えばミシンなのですが、国産化ミシンで成功を収めたブラザーがミシンで培った技術で
タイプライターの製造に乗り出したのが1950年代。
やがてタイプライターの世界シェアNO1までのぼりつめた時期もあった「ブラザー工業製タイプライター」
そんな初期型がshowa 土花亭へ。
当然?ですが不動の状態で上蓋も欠品状態。
それを何とか可動するまで甦らせる。
モデルは「BROTHER DELUXE 233」
金属製の外装にプラスチック製のキーが備わる。
コーションプレート。
無事にタイプ出来るようになった、最もタイプライターで美しいとされるハンマー部分。
リボンの劣化もあり少し印字が薄いもののちゃんと機能する。
デザイン的には海外のタイプライターには劣るものの国産色が漂う。
ブラザー工業製タイプライター/価格応談。
この場でもご紹介している「上皿天秤」ですが人気商品故、直ぐに「SOLD OUT」になってしまい
ご迷惑をお掛けしておりますがこの度、非常に程度が良く分銅も揃っている良品をご紹介いたします。
特記すべきは、一部破損はございますが樹脂製の部分カバーも付属しております。
これについては今まで残っているのを見たことがありませんし、初めて観ます。
後、分銅の木箱の状態も良いです。
そして、美しい鼈甲の上皿。
当然、メッキ部分の腐食等はございますが機能的には問題ございません。
最近では中々、程度の良い「上皿天秤」も入手が困難になっていますので、この機会にどうぞ。
上皿天秤(鼈甲):年代不明/¥8,000-(送料別)