古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

文字盤張り替え

2014年01月28日 | 時計

前回、ご紹介した「精工舎 並スリゲル 黒柿」の文字盤張り替えです。

個人的には傷んでいても、当時のままの文字盤をそのまま使用した方が「趣もあり良い」という

考えなのですが時計という性質上、例えば時刻が分り辛いとか夜間の室内照明下で保護のため

塗装を施したクリアーのせいで文字盤が反射してしまい、見え難いとなれば話は変わって来ます。

手元のデーターを元に出来るだけ光らない、それもスノーホワイトなどでは無い少し黄色味がかった

厚紙を使用します。

そして、古いオリジナルの文字盤に接着剤等で張ってしまうのではなく、いつでも剥がせるように

リングやハトメで挟み込んで張る方法をとります。

今回は序に、こちらも状態が悪かった「RA振り子」も張り替えを施します。

これで相当、文字盤も見やすくなり照明の反射も抑えられ、時刻も読み易くなりましたね。

そして、「揃い踏み」ならぬ「揃い振り」

明治35年(1902)から製造販売「精工舎 並スリゲル」の内、それぞれが初期型の「黒漆塗」と「黒柿」。

(明治40年頃からガラス金模様が変わり後期型となります)

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