運よく、ゼンマイも生きていてテンプの調整やクリーングと注油によって、殆どが蘇った「NEW CORONA」たちのご紹介。
先ずは年代の新しい右側の蛇目から。
この蛇目は文字盤も綺麗で比較的、簡単な修理で直ぐに蘇りました。
残念だったのが上部、取っ手の欠品で仕方なく戦後のCORONA用の真鍮製取っ手に塗装を掛け
装備することに。
後はケースの正面リムに多少の凹みが2ケ所ほどあることでしょうか。
目覚ましベルを止めるボタンが白いプラスチック製であるところが、年代の識別の手掛かりになります。(他の2機は金属メッキ)
次に左側の白支の文字盤のNEW CORONA。
文字盤の目覚まし時間設定部の禿がありますが、他の部分は良好な状態。
背面のゼンマイ巻き用金具は欠品状態でしたが、ストック部品を装備。
そして、一番苦労したのがこの銀支の文字盤のNEW CORONA。
銀支のため地味に見えますが、実はこの個体が一番古い(昭和10年代)NEW CORONAになります。
剥げていた剣(針)は再塗装を掛けております。
内部のムーブメントは他の2機とは違い、柱時計のそれをそのまま縮小したような機械が入っております。
そして、一番難関だったテンプのヒゲの修理も上手くゆき甦りました。
他の2機の背面と比べて下さい。ある所が違いますがお分かりになりますか?
修理が無事、終わったところで「精工舎NEW CORONA 夜光黒干支」と記念撮影です。
文字のレタリングが同じなのが分って頂けると思います。
「精工舎NEW CORONA 3種」: 非売品