数多くの4号自動電話機に触れて来ましたが今回、レストア過程において「珍品」と言える品に遭遇。
因みに製造メーカーは「NEC製」で本体ケース、送受話器、ダイアル部、内部機械等全てメーカー揃いのオリジナル品になります。
問題は写真では分り辛いですが本体ケースの艶感がベークライトのそれとは違うこと。(送受話器はベークライト)
本来あるべき背面のメーカー刻印は見当たらない。
内部を開けてみると4号A本体ケースには無い筈の本体ケースにリブ状の物が備わる。
多分、補強目的と思われるリブが至る所に施されている。
どうもケースの材質は本来の「ベークライト」ではなく、600型電話機以降に採用された「硬質塩化ビニール」と思われる。
しかし、本体裏面の製造年月は「1957.9」。。。1963年の600型電話機のデビュー6年前。
何とも不思議な硬質塩化ビニール製ケースの4号A自動電話機。
今頃で大変失礼しました。
電話の件大変ご丁寧な対応ありがとうございました。
清水
古い電話機をこよなく愛されていることは素晴らしいと思います。
何かございましたら今後とも宜しくお願いいたします。
いつも土花亭さんのブログを拝見させて頂いている者です。
私も電話機を収集しておりまして、先日日立製作所製造のやけにツヤツヤしている4号電話機を入手しました。
やはり裏側の至る所にリブがありまして、コンコンと叩いてみると600型と同じ音がしました。
色々なメーカーで硬質塩化ビニル製4号電話機の試験をしていたのでしょうか?
謎多き電話機です。
突然失礼しました。
日立製でもありましたか・・・。
ご指摘の通り600型への移行過程での試験的な個体とも考えられますね。
通常のベークライト(フェノール樹脂)は今では絶縁を要する基板ぐらいですかねぃ。
耐熱性には優れているベークライトに比べ熱には弱そうな
素材なんですがねぇ・・・。
本当にこの硬質塩化ビニル製4号電話機については謎が多いですね。
やはり試験個体なのかも知れません。
何せ4号については「艶消し黒」を含め謎が多い電話機です。