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幻の4号黒電話艶消し/昭和35.4NEC製

2015年02月26日 | 電話機

4号黒電話」については以前にも、「4号AP2(赤フック)」や「カラー電話機」について色々と

ご紹介させていただいておりますが改めて、カラー電話機について。。。

「黒色」以外に「ぞうげ」「あおたけ」「うすねず」「ふじ」「もも」「わかくさ」「えんじ」の7色。

そして、4号委託公衆電話の「赤」。以上、黒を含め計「9色」がよく言われる「4号電話機全色」。

しかし、実はもう「一色」存在することをマニアの方でも知らない人が多い。

「黒色艶消し」。。。

私も一度(一機)のみ写真で拝見しただけで、私の中では「幻」の部類に入る電話機。

それがこの度、入手出来たのでこの場へお越しの方々にもご紹介したく記事にしました。

左の一般的な「黒色」との比較。

決して汚れているのではなく、元から「艶消し」なのです。(違う角度から)

真鍮製ダイヤルの黒色塗装と比較しても、艶が無いのがお分かりでしょうか。

受話送話器のカバーを外すと、ご覧のような状態。表面見え掛り部分でないところは本来の

ベークライト色ではあるもの、見え掛りの部分はまるでブラストでも当てたような艶消しです。

一説には、旧・国鉄(日本国有鉄道)向けに極少数のみ製造されてという話も。

確かに、この電話機も旧・国鉄時代の某東北地方の駅で使用されていた形跡がセンターラベルからも伺える。

昭和35年4月、NEC(日本電気株式会社)製。

当時のままの外装、受話送話器、内部の機械類含め全てメーカー(NEC)揃い品です。

4号電話機や古い電話機に興味をお持ちの方。

「黒色艶消し」が当時、極少数存在していたことと、今ではその現存率がほぼゼロに近いことをご紹介します。

4号黒電話艶消し/昭和35.4NEC製:非売品

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
しうすサン (土花亭)
2018-01-15 08:33:57
コメントありがとうございます。
壁掛け、掲示板を拝見しました。良いですねぇ。
艶消しについては見た目はこの状態で十分かと思います。
当方でもよく「メーカー揃い」等について記載しますが
使用過程で部品交換が当時の電電公社で施され折
他メーカーの部品が使われた物もございますので
これは致し方ないかと思います。

後、本田党でいらっしゃるのですね。それに「株(カブ)主」でもある。(笑)
当方も実は「株主」ですが乗る機会が減ったため
近々、ナンバーを返納する予定です。
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Unknown (しうす)
2018-01-14 11:14:29
リコメントいただきありがとうございます。
当方の艶消しは本当に状態が悪いです。本体うらは錆びた上に雑に所々黒く塗られラベルも何もなく、中身も製造年を特定できるようなものもなく、由来や素性もわからず部品もすべてオリジナルか怪しい状態です。

あと4号壁掛についてもありがとうございます。
当時HPに書いたあとにネット気づいて、現在はURL記載の当方の掲示板に載せた画像のようになっています。
4号壁掛は入手が難しいので、受話器は別の電話機のものを流用しています。購入した時は共電式のためダイヤルがなく、受話器が600号用のもので柄が太くきちんと収まらないため全く使えない状態でした。自分で綺麗にオリジナルと同様の形で使えるようにできたので、非常に愛着があります。ありがとうございました。
返信する
しうすサン (土花亭)
2018-01-14 08:33:28
コメントありがとうございます。
しうすサンの「艶消し4号」も拝見させて頂きましたが綺麗な状態でいいですね。
この「艶消し」については記事でも書かせて頂いた通り来商品となります。
大切に保管して頂けると幸いです。

後、拝見させて頂いたURL内で壁掛け4号の写真もあるかと存じますが
受話送話器部分が4号卓上型用だと思います。
これについては壁掛け専用(軽量)がございますので
一度、捜して頂いて交換すると良いかと思います。
少し小型で角ばった受話送話器で保留状態で縦に本体に掛けた折
シックリとはまるものです。
http://blog.goo.ne.jp/showa-ducati/e/644c6ccefc3c4b73c519c720b31779db
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Unknown (しうす)
2018-01-14 00:03:17
はじめまして、見事な艶消し4号ですね。
実は私も参考URLにもあるとおり艶消しを持っています。
私のは保存状態が悪かったのかスピーカーが腐っていただけでなく本体の中身も水没したかのような状態で結局すぐに使えなくなり長らくがらくた箱で雑に扱われてきましたが、外見が悪い4号をもらい、昨年末に思い立って艶消しのガワだけ使って現役復帰させたところでした。
以前は4号のカラーに出てこないので、きっと前の所有者が上手にブラストしただけのものぐらいに思っていましたが、艶消しのガワをはずして洗っていてよく観察すると、ブラストしたとかいうレベルじゃないと思い、検索して貴HPを拝見し驚いたところです。
そこまで貴重品だと知らなかったので、ちょっと真剣に、なるべくオリジナルの中身で使えるようにしたいと思います・・・が、恐らく知識も腕もないため、結局現状のまま、オリジナルの部品を保存しておくだけということになりそうです。
艶消し4号についての長年の疑問が解けてよかったです。ありがとうございました。
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赤影さま (土花亭)
2015-05-02 21:01:54
この個体(艶消し)は先ずは見掛けないと思います。

私も存在は知っていたのですが現物を手にするのは
これが初めてでした。

4号はやはり良い機械です。大切にして上げて下さい。
600とはレベルが違いますので。

センターラベルについてはコピーでも仕方ないと思います。
当方の4号についても稀にしかオリジナルが残っていません。
返信する
Unknown (赤影)
2015-05-02 17:02:42
国鉄仕様の黒電話があったのですね~
初めて知りました、ありがとうございます
センターラベルが残っていて良かったですね

私の手持ちの4号君は、
公社からNTTに替った頃に
インテリアショップで購入しました

古花亭さまのウェブを見て奮起し、
私もネジを外して中を覗いてみました

文章で巧く表現できないのですが、
先人たちの丁寧な仕事ぶりに感激しました
600-A1と比べても、雲泥の差です

せっかく開けたので、中の汚れを綿棒で優しく落として
外装も水雑巾で拭いたあとに、乾拭きしました
最後に動作確認

残念ながら、センターラベルがまがい物のようです
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