「悲しい結末・・・。」から一旦、落ち込んだ気分から目を覚ますためにも「目覚まし時計」を触る。
1960年代に入ると、一旦プラ枠が主流だったコロナ系も再び金属枠に戻ります。
そして、操作性や視覚の関係からか大柄に変化。そんな「CPRONA」が入荷。
外装は剥げはあるものの欠品もなく状態は先ずまず。但し、動きは少し鈍い。
早速、中を開けてみるとそれもそのはず、埃が充満し動きを鈍くしている。
埃を取り除き、綿棒を使いクリーニングを施す。
ムーブメントには未だ「SEIKOSHA」の刻印が残っています。
これは元々、精工舎が販売部門(服部時計)と開発製造部門が別々の会社であったためで
先ずは販売部門を「SEIKO」に改称したにも関わらず、開発製造部門は「SEIKOSHA」のままだった
名残だと思われます。
上部の目覚まし時刻表示は赤色剣で、下部にスモールセコンド(秒針)が備わります。
因みに時代の流れでしょうか、風防はプラ製凸面になります。
外装は紺色でフロントの風防リングは一体型。単に色分けでリングを表しています。
その黒色リング部分に剥げが目立っていましたので捕色しておりますのと、メッキ部分は磨きを掛けております。
そして、この手の目覚まし時計の特徴は「裏の顔」。
左右のゼンマイキー部分が目を表し、時刻調整ノブが鼻、そして時の調整部分が口とされる「顔」。
たまたま、ゼンマイキーの位置の関係でツリ目になってしまいましたが可愛いですね。
この頃になると先にも書きました大型(径10.5cm)になったため、目覚ましのハンマーの音も
必然的に大きくなります。よほど朝、起きれない人が増えて来たためでしょうか・・・。
半世紀という経年のため点錆びや蜘蛛状の錆びは出ておりますが状態は良い方かと存じます。
1960年代・SEIKO CORONA: SOLD OUT