修理も調整も終わりご紹介できるようになりました「愛知丸型15インチ時計」
文字盤の数字部分及び「AICHITOKEI」の「E」と「I」には捕色がございます。
通常「愛知時計」のトレードマークが針軸の上あたりにございますが、再生には無理があり
消えたままとなっております。
時打ちは正時のみで半打ちはございません。正時での時打ちが長針とずれていたためか
長針止め穴に加工跡がございます。
組木ケース向かって右側面に文字を消した跡が薄らございますがあまり目立ちません。
後、経年によるケースの剥げは当然ございますが綺麗な方だと思います。
ムーブメントはとても信頼できる愛知時計。
増してや丸型大時計の愛知時計製は大変希少で人気商品になります。
SOLD OUT
1930年代後半から40年代前半製造、70年という歳月を考えれば致し方ないようなキーの文字の劣化や
外観の錆などは有るものの基本動作は問題ないレベルでの入荷。
早速、エアーで埃を飛ばし注油を施し各部のチェック作業。
アーム式ハンマーの曲り等は無いものの動きが渋い時もたまに有る状態。
これについては長年、使わずにインテリアとして飾ってあったせいでもあるのか今後、使って行けば
落ち着くようにも思える。
錆や剥げ部分は捕色を施し磨きに掛ける。
前回、ご紹介したヴィンテージタイプライター/REMINGTON REMETTE のゆず肌マットブラックとは違い
クリアーブラックのボディになります。
このCORONAは可愛いベルが一つ内臓されており、キャリッジが右端(位置の設定可能)に
到達した時に改行を知らせる昔、映画で観た「チィーン♪」と一回ベルを叩く仕組みを備えているものの
ハンマーとキャリッジに備わるアームが上手く干渉せず鳴らない状態。
それを試行錯誤の末、何とか修理しベルも鳴るように。。。
キャリッジのローラゴムとペーパー送りのゴムが経年劣化で痩せている関係で、今時の薄くてツルツルの
コピー用紙では上手くペーパーセットし難いことは致し方ないものの手を添えて行えば問題ないレベル。
早速、自己紹介を兼ねてのタイピング。
純正ケースも付属しております。上蓋裏側に張られている説明書はコピー品になります。
Smith&Corona社製タイプライター/CORONA STANDART (1938~1942)
またもやの動かない愛知時計製の丸型大時計が入荷。
動かないと言っても欠品やゼンマイ切れがない限り、対外は動かす(甦らせる)ことが出来ます。
いつものルーティン作業で、やがて時をコチコチと刻みだす。
時計を触るものしか味わうことのない、動き出すこの瞬間がたまらず好きで触っているようなものです。
直径15インチ(38センチ)。組木の状態は良い方だと思います。
ムーブメントについては愛知時計にしては珍しく一度、大きく手を加えられたようで軸受けを
ポンチで絞めた修理跡(昔の時計店の正しい修理方法です)が見受けられます。
今後、数日は時差の調整や文字盤の捕色などを施すことになります。