素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

佐川美術館の帰りに立木観音に立ち寄る

2011年08月15日 | 日記
 招待券をもらったので佐川美術館に出かけた。アルプスの画家と呼ばれたセガンティーニ(1858~1899)の初期から晩年までの約60点が展示されていた。

 年齢を重ねるにつれこんな風に色使いやテーマが変化していくのだということがハッキリわかり興味深く鑑賞させてもらった。特に、分割主義という技法で描かれた風景画は素晴らしかった。

 駐車場が満車になり、臨時駐車場を設けるほど賑わっていた。常設の佐藤忠良館と平山郁夫館にも入ってきた。観る度に味わい深くなってくる。

 帰りには水生植物園に寄ってスイレンを見るつもりでいたが、急きょ瀬田川沿いにある立木観音に寄ろうということになった。いつも道路脇にある駐車場にたくさん車が止まっているので通るたびに「行ってみようか」と言いながら30数年経っていた。

 なぜか今日は妻が積極的だった。花より観音を選択するのは初めてのことである。今朝の通り雨はそのせいかと口には出さず、心でつぶやいた。

 参道は700余段の石段が続く予想よりハードな登りとなった。樹木のおかげで日光にさらされることはないが5丁の石碑から始まって2丁の石碑までたどりついた時は汗びっしょりだった。境内にはお茶とゆず湯とうちわが用意されていて縁台に座ってまずは一服。

 その後、本堂の正面で拝み→裏にまわって拝み→鐘楼で鐘を一突き→奥之院と書かれてある順番にお参りした。帰りの下りも700余り続くとけっこうきつい。道路を走る車の音が聞こえた時はホッとした。場違いな悲鳴が聞こえるので何だろうと思ったが、瀬田川でラフティングの講習を受けている小学生の声であった。



 予定では、宇治田原で抹茶ソフトクリームを食べるつもりだったが、汗で服まで濡れてしまったところに車の冷房の風があたるので体が冷え切ってしまい、家に早く帰ってホットコーヒーを飲もうとすぐさま意見が一致した。珍しいことである。これも観音様のお導きか?


滋賀県大津市:立木観音
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする