素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

午前は「環境フェスタin交野・2013」の取材に、午後は「第7回大腸がん死亡ゼロを目指して」へ

2013年02月24日 | 日記
 どちらもこの時期定番のイベントである。去年も参加した。
   広報″かたの”の写真を撮らなければいけないのでゆっくり楽しむゆとりはなかったが、気温2℃という冷えで出足は少し鈍い感じがした。毎年、献血することにしているのが今年は予備検査で「血液がうすいですね」ということでストップがかかった。看護師さんとのやりとり
 「今までにも言われたことありますか?」と尋ねられたが「ドロドロとはよく言われたんですが・・・」
 「それとはあまり関係ないんです。」「鉄分が不足しているとか?」「そういうところです。貧血とないですか?」
 「ないですね」 「お疲れとか?」「自覚はないのですが・・・3日前に30km走りましたが」「それかもしれません。誤差もあることなので気にせずに」とは言われたものの血がうすいと言われると急にダルク感じる。病は気からとはよく言ったものだ。サラサラと言われたらうれしかったのだが。

 急いで帰り、早目の朝食をとった後は本町の御堂会館である「第7回大腸がん死亡ゼロを目指して」のイベントに出かける。ここからは歩き歩きの世界である。ご飯を食べたらだるさも消えた。
 去年と同じメンバーであったが面白かった。

 「70歳台は働き盛り」と言い切る濱崎さん。「60歳過ぎてから急激に大腸がんによる死亡者が増加することが残念でならない」という。年1回の便潜血検査を受けることで死亡ゼロが可能だと強く訴えられていた。「治療のしがいのないガンも部位によってはあるのは確かだが大腸がんは早期に発見すれば治療の効果が極めて高い。みすみす治るものを手遅れにすることはない。大腸がんは自覚症状が出てきたときはずい分進行してからなので定期検診がカギを握っている。」検査嫌いの私には耳が痛い話だ。

 大腸がん診断と治療の進歩を内科医の立場から話されたのが樋口さん。カプセル内視鏡の開発は一歩一歩進んでいるとのこと。「大往生したけりゃ医療とかかわるな」という本のことも話題にされたが、要は十杷ひとからげに考えてはいけないということ。ケースバイケースで多様な選択肢があり、常に患者にとって最善の道を模索し続ける必要がある。ということだった。このことは外科医の奥田さんも繰り返し言われていた。システム化と個別化がキーワードであった。奥田さんの手術の手際の良さは芸術的である。リアルな映像であるが外科治療の最先端の様子がよくわかる。百聞は一見に如かずである。

 ~を食べれば良い。とか~をすれば解決するという万能の食べ物も方法も存在しない。薬にしても治療法にしても個々の患者によってさまざまな選択と組み合わせを考えなければいけないのと同様、日常生活でもバランスということを常に考えていくことが大切であるということが3人の方々の共通するところだった。

 そういう意味では、最後にあったデュークエイセス・スペシャルコンサートはぴったりフィットしたものであった。4人の絶妙なハーモニーとジャンルの広さ、メンバーの個性を生かしつつ1つの世界をつくりあげているステージはプロというものを感じた。3人の医師から感じたものと同じである。昭和30年結成だから、まもなく還暦を迎えるグループ。メンバーは一人だけ変更しただけ。「70歳台は働き盛り」を具現してくれている。
コメント
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