素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

久々にジムでゆったりとトレーニングをする

2013年02月02日 | 日記
 30km走をしたのは先週の金曜日、やはり心身への疲労度は20kmとは比べものにならない。体よりも心の消耗が激しかったように思える。ここ1週間は長時間の走りは無意識に拒否している。そのこともあって部屋の改装のほうへ気持ちが集中していったのかもしれない。こうやって心身のバランスをとっているのかもしれない。

 今日の午後、久しぶりにゆったりと時間をとりジムでトレーニングをした。筋トレでもマシーンのランニングでも体が喜んでいるということを感じた。リフレッシュできたということだろう。

 金子兜太さんの『荒凡夫 一茶』を読み終わったが、後半の芭蕉についての部分は専門的で私にはまだ理解できないことが多かった。俳句の世界の素養がないゆえのことだから仕方がない。ただ、以前観た井上ひさしさんの「芭蕉通夜舟」のことが思い出された。こうして認識が深まっていくのだと思う。

 金子さんが芭蕉に冷たい眼を向け、蕪村を相手にせず一茶にこだわるのは、金子さん自身が″自由人”にこだわり続けてきたことと関係しているということはビンビン伝わってきた。そして92歳を過ぎた今も一茶の影響を受けたはずの″自由人”子規の姿を、自分自身の目で見極めたいという強い思いを持っておられる。そのエネルギーには驚かされる。この本自体老境の枯れたものなど微塵もなく、荒削りな若々しいものである。

 「70歳過ぎれば実年齢はほとんど意味をなさない」というのは真実である。

 季節外れの暖かさも手伝い気持ちの良い汗をかくことができた。
コメント
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