素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

教育現場の抱える深刻な問題

2013年03月09日 | 日記
 今日、軽く汗を流す程度にとジムへ行った。偶然、学校へ教科書や問題集を納入している業者のHさんとロッカールームで一緒になった。同じジムであってもまだ現役であるHさんとは活動時間が違うのでめったに会うことはない。私が現役中にはH書店を通じてずっと雑誌の定期購読をしていたので毎月一度は顔を合わせていた。

 新学期をひかえそろそろ忙しくなってきたのと違いますか?と挨拶代わりにたずねると、ボチボチとやってます。忙しいのは3月、4月だけなので季節労働者です。と笑いながら着替えながら3つのことを手短に話してくれた。

 1つは、教科書がA4判になり、ページ数も増えかさ高くなったことの愚痴。年をとるとジムで鍛えていても運ぶのがしんどくなってきたという。

 2つ目は、教科書代金の未納者が増えていて、学校が徴収に頭を痛めているという話。最近は業者が販売するというシステムにしている所も増えてきて個人経営の業者には負担増となっているという愚痴。先生によっては立替払いをしているケースもあると驚いていた。私も諸費の未納、修学旅行費の未納の問題でずい分頭を痛めた経験がある。

 たまたま今日、上の娘が泊りに来たのだが、孫の通っている小学校でも給食費の未納の問題が話題になっているという。「万引きしたら逮捕されるのに給食費を踏み倒しても罪に問われないのがわからない」と憤っていた。本当に経済的にしんどくても切り詰めてちゃんと払っている人がいる中で未納のままで平気な人を許してはいけないだろうということになった。

 借金とりのようなことまでしなければならない先生はしんどいですな。という話にかぶせて学校の荒れがひどくなってきたというのが3つ目の話。

 長年、各校をまわっている業者さんだから直感的に感じるものがあるみたいだ。生徒の開き直り方のレベルが違うみたいだ。授業崩壊の話はこの辺だけでないということが今回、法事に行ってわかった。香川県は保守的な体制がばっちりひかれていて安定した学校経営がなされているというイメージを持っていたが、高松の叔母の家でも、学校の荒れの実態を聞いたし、法事に来られていた中学1年生の子どもを持つお母さんも我が子のクラスがひっくり返っていて、いつも教師と問題を起こす生徒のいたちごっこだとなげいていた。

 また、対教師暴力も起こっていて、そのことを保護者に話すと「先生の指導が悪いからうちの子は殴らざるを得なくなった」と開き直るという話も聞かされた。

 いじめ、体罰問題がクローズアップされているがそれらは氷山の一角で、見えない部分ではもっと深刻な事態が進んでいるのではないかという思いが強くなった。

 明日の京都マラソン、天気予報は最悪!なるようにしかならぬと開き直り、楽しんでこようと思っている。8時30分スタート。家は5時30分までには出ないといけない。
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