素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

大阪市24区の学校選択制に関する14年度方針出る

2013年03月22日 | 日記
 新聞によれば市内24区のうち、小中とも学校選択制を導入するのが6区、中学のみが6区、指定外就学基準の拡大で対応するのが5区、いずれも実施しないのが7区である。橋下徹市長の強い希望である小中学校で2014年度の導入は半数が見送った形になった。テレビでも各区長のコメントが放映されていたが、各区それぞれ事情があるということがわかった。

 区長の選出にあたってはずいぶん市長の息がかかった人がなっているので右にならえかなと思っていただけに、今回のことは少しだけホッとしたところがある。

 本来、学校は地域に根ざし、地域の実情からどうするか方針を決めていくべきものだと考えている。そのことを無視して中央集権的に一律につくっていこうとすれば必ずひずみが出る。

 今、江戸時代の藩校、私塾、寺子屋などの教育力が再評価されている。それらを打ち壊し明治という時代に入って国というレベルで強引に教育制度を作りあげていった結果が今につながっている。と考えたほうがよい。

 「教育再生」というスローガンをよく見かける。再生という以上、「今はだめで、それよりもっと良い時が以前にあった。」ということが大前提になっているはずである。「じゃそれはいつなんだ?」ということははっきりさせていないのではないか。だから再生と言われても困ってしまうのである。

 私見をいえば明治の学制以来「これは素晴らしい」と言える教育は存在しなかったのではないかと思う。生徒の気質でも我々は三無主義と言われ問題視されたが、その後五無主義、七無主義と進んでいったと記憶している。その時代、その時代にレッテルを張って「今の教育はだめだ」と言い続けてだけに過ぎずない。

 再生というなら、中央集権の枠を外して江戸時代にもどしたらどうだと言いたくなる。それぞれの地域の実情に合わせ、いかに人材を育てていくのかを考えるのである。そして、あそこで素晴らしい教育がされているぞと聞けば遠方からでもかけつけ門をたたくのである。

 体力テストの結果、大阪は最下位であるというようなことが報道されていたが「ガタガタ騒ぐことか」と言いたくなる。数字だけ一人歩きさせて大袈裟すぎる。

 今は体力温存期間で家の中で過ごすことが多いので新聞やらテレビの情報がたくさん入ってくる。結構ストレスを感じる。
コメント
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