素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

無洗米コースのある精米機見つける

2013年03月25日 | 日記
 米は妻の実家から1年分を買ってくる。だいたい8袋でいける。今までは近くにある精米機で玄米を白米にしていたが、先日163号線を走っている時「無洗米」と書かれた精米機を見つけた。米を研ぐときの水がもったいないと常々思っていたので試してみる価値ありと思っていた。

 この間、魚沼産コシヒカリ10kgが当ったりするという予期せぬ幸運もあったりして精米の機会が延びていたが、ようやく底をついてきた。今回はお試しなので30kgではなく10kgだけにした。精米の値段は従来だと10kg100円だが無洗米コースだと200円となる。ただ米を研ぐのに使用する水の量が節約できたらと考えると採算はとれる。

 夜は無洗米で炊いてみた。お試しなので先入観をもたれないように家族には黙っていた。人間の脳はけっこう思い込みで判断するところがあるのでしばらくは従来の精米のものと無洗米を交互に炊いて反応を見るつもり。

 今日のニュースでは3つの判断が興味を引いた。1つは、昨年の衆院選の1票の格差を巡る訴訟で広島高裁が今までの違憲判決よりも一歩踏み込んだ広島1区と2区の選挙を無効とする判決をだしたこと。1票の格差に関しては選挙前にも新聞に大々的に意見広告がでるなど指摘され続けてきた。にもかかわらず政治家、政党の「思わく」というものでずるずると是正されないままであった。これまでの違憲判決も素人目にはよくわからないものであった。ようやく司法の力で立法府の怠慢に喝を入れたという感がした。法律をご都合主義で解釈するきらいのある風潮を是正していかないと利害のぶつかりあう社会の維持はむずかしいと思う。今後の動向に注目したい。

 2つ目は、大阪市が昨年2月、全職員を対象に実施した政治・組合活動に関するアンケートに関して大阪府労働委員会が不当労働行為に当たるという判断を下したこと。これに対して夕方までのニュースでは橋下市長のコメントは低姿勢でまっとうであった。「ずい分変わったな」と少し見直したものだが夜以降は一転強気のコメントに変っていた。らしいといえばそれまでだが、朝令暮改という言葉はそのためにあると思った。彼の大好きな第三者機関による判断、自らが尊重してこそ筋が通るよいうもの。私は第三者機関という今はやりのものに抵抗感がある。本当の意味での第三者なのか?と思ってしまう。恣意的な選び方になっていないか注意深く見ないと第三者という名の隠れ蓑ということがも大いにありうる。これも今後の動向が楽しみ。

 最後は、東京地裁の八百長問題にからんでの元幕内・蒼国来の解雇は無効であるという判決。八百長問題の収束にはとかげのしっぽ切り的な印象があったが、自分のこうむった不利益を裁判で争い勝訴したという事実を重んじなければいけない。これも相撲協会の動向に注目。外国人力士を多く抱える協会である。もっと意識改革をしていく必要があるだろう。

 人間が作りあげてきた法治国家というシステム、まだ欠陥もあるが、それでも法に委ねることへの信頼感を失ったならば社会は力と力のぶつかり合う世界に逆戻りしてしまう。1つ1つの判断、判決を大切にしながらより良い社会を目指す必要がある。偶然だが今日は大切なことを考えさせられる3つの判断があった。
コメント
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