素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

成績のパソコン処理にひそむ危険

2013年03月14日 | 日記
 今日の朝刊で、千葉県の我孫子市立白山中学校で内申書に記載ミスがあったことが報じられていた。新聞によれば、昨年3月、同校の2年生の担任だった20代の男性教諭が1人で1年の成績を整理し、転記する際に数学の成績を理科に、保健体育の成績を技術家庭に誤入力したことが原因とのこと。学校のチェック体制などシステム的な問題は当然あると思う。そのこととは別に在籍257人というのは大きな規模ではない学年で内申書を作成している時「おや?」と思う担任が一人もいなかったのかということが気になった。

 手書きで成績を記入している時は、自然と各生徒の成績が頭に入り、数字の後ろに生徒の顔が見えてくるようになる。その中で個々の生徒について微妙な変化などをとらえ進路指導に反映してきたように思う。するとまちがった記載があると「あれ?」と感じ、教科担当に確認をしたりして致命的なミスを防いできたように思う。

 パソコンが普及し、成績処理の手間はグンと省け、またたくまに成績一覧表が出来上がり担任に渡される。自分でも実感したことだがそのような形で渡されていると数字の後ろに生徒の顔が見えなくなるのである。すると入力の時枠がずれたりして誤記入になっていても気づくことができなくなることが増える。

 また、教科担当が個々に入力している時に意識しないまま誤って他教科の成績をずらしてしまうことも起こりうる。自分が入力した時に確認していて間違いがなかっても、その後変わっているということは大いにありうる。また、遠隔操作ではないが故意に書き換えられる危険性も否定できない。

 それらのことをふまえてのチェック体制をどうするかを真剣に考える必要がある。

 もう1つは、すべてをパソコンに頼るのではなく、手書きによる資料も必要ではないかと考える。パソコンのデーターは瞬時に消えてしまうこともあるし、トラブルが生じた時はにっちもさっちも動かないということもある。そういう時にお手上げにならないようにしておかなければいけない。

 この事件はどこの学校でも起こりうるものであろう。便利さの裏にひそむ危険をあぶり出し、きちっと対策を練っておくことが喫緊の課題だと強く感じた。特に、アナログ時代を知らない若者が増えるにつれ危険性は増大する。

 新聞を読んだ瞬間「ああついに」と思った次第。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする