番組予告を見ていてもタイトルと内容にピンときていなかったが、1回、2回と見るうちに「そういうことか」とわかってきた。意味は「真実。ほんとうのこと」、江戸は神田の古名主の玄関先に持ち込まれる騒動(いまでいう民事)を、やや頼りない跡とり息子・麻之助とふたりの悪友、男前でモテモテの清十郎、堅物の吉五郎が活躍し、絵解きをしていくという今までにない時代劇で新鮮である。
今日は第二回「万年、青いやつ」で「万年青」(おもと)をめぐる争いごと。万年青がたくさん出てきたが、見ていて松延さんのことをふと思い出した。今の家は引っ越して25年近くになるが、その前に住んでいた家のお隣さんだった。当時で旦那さんが定年退職して10年余り、70代中頃の老夫婦であった。引越しの挨拶に伺った時、風貌、喋り方が先代の林家正蔵に似ていると思ったが、趣味がオペラを聴くことと万年青であった。
毎日曜日の午前中は、必ずオペラが流れてきた。奥さんが「うるさくてごめんね。もういつでも聞けるのだから平日の勤めている人がいない時間帯にすればと言うんだけど、仕事をしている時の習慣で、日曜日の午前中でないと落ち着かないみたい。ますます頑固になるのよ」と恐縮しつつ、旦那さんとの生活の愚痴をよく聞かされた。
もう1つの趣味、万年青の鉢がずらりと並んでいた。当時の私は万年青というものは知らなかった。みんな同じに見えたし、葉っぱだけの地味なもので何が面白いのかわからなかった。奥さんが「増えて増えて困っているんですよ」と愚痴るのに合わせて、価値がよくわからないということを言ったら、別の日に旦那さんが鉢を手に取りながらしっかり説明してくれた。一番困った質問は「これいくらだと思います?」だった。
ドラマのシーンと思い出が重なり合った。木曜日がまた楽しくなった。金曜日にはBSでまもなく『一路』も始まる。参勤交代をめぐる物語なのでこれも楽しみにしている。
今日は第二回「万年、青いやつ」で「万年青」(おもと)をめぐる争いごと。万年青がたくさん出てきたが、見ていて松延さんのことをふと思い出した。今の家は引っ越して25年近くになるが、その前に住んでいた家のお隣さんだった。当時で旦那さんが定年退職して10年余り、70代中頃の老夫婦であった。引越しの挨拶に伺った時、風貌、喋り方が先代の林家正蔵に似ていると思ったが、趣味がオペラを聴くことと万年青であった。
毎日曜日の午前中は、必ずオペラが流れてきた。奥さんが「うるさくてごめんね。もういつでも聞けるのだから平日の勤めている人がいない時間帯にすればと言うんだけど、仕事をしている時の習慣で、日曜日の午前中でないと落ち着かないみたい。ますます頑固になるのよ」と恐縮しつつ、旦那さんとの生活の愚痴をよく聞かされた。
もう1つの趣味、万年青の鉢がずらりと並んでいた。当時の私は万年青というものは知らなかった。みんな同じに見えたし、葉っぱだけの地味なもので何が面白いのかわからなかった。奥さんが「増えて増えて困っているんですよ」と愚痴るのに合わせて、価値がよくわからないということを言ったら、別の日に旦那さんが鉢を手に取りながらしっかり説明してくれた。一番困った質問は「これいくらだと思います?」だった。
ドラマのシーンと思い出が重なり合った。木曜日がまた楽しくなった。金曜日にはBSでまもなく『一路』も始まる。参勤交代をめぐる物語なのでこれも楽しみにしている。