素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

紅葉と樹氷を楽しむ2日目、泊まりは鬼怒川温泉

2013年11月15日 | 日記
スタートは朝の湯畑散策から。夜とは違い源泉のエネルギーを感じる。こぬか雨の中、30分余りぶらぶらする。
気温4℃、小雨の中吹割の滝へ。一枚岩の割れ目に落ちる滝は一見の価値あり。周囲の紅葉も見頃。

群馬県から金精(こんせい)峠を越えて栃木県の中禅寺湖、華厳の滝へ向かう。この峠、最高点は1500m余りなので途中で雨は雪になるかもと添乗員さんが言った時は大袈裟なと思ったが、本当だった。進むに連れ、どんどん雪景色に変わっていった。最後はスリップ事故の恐怖に見舞われたほど。秋景色と冬景色を1時間の間に楽しむ。

峠を越え栃木県の中禅寺湖に着くと晴れ。冠雪の男体山が美しかった。日本で最高点にある中禅寺湖、紅葉の見頃は10月中旬。湖面からの風が冷たかった。

中禅寺湖から5分で華厳の滝。想像より落差があり雄大。いろは坂を一気に下り宿泊地の鬼怒川温泉に17時過ぎに到着。季節いろいろ、天気もいろいろの1日であった。
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はるばる来ぬる草津の湯

2013年11月14日 | 日記
1日目の行程はまことにシンプル。大阪駅→金沢→草津の3ヵ所のみ。but Simple is hard とにかく移動時間が長かった。大阪から金沢までがサンダーバードで2時間30分。そこから草津温泉まで休憩2回で5時間余り。昼食も内で幕の内弁当という強行軍。石川県、富山県、新潟県、長野県、群馬県と高速道路をひた走った。
救いは最前列の席でしかもバスガイドがついていないので静かに景色を楽しむことができたこと。真っ白になった雄大な立山連峰や妙高山、富山湾や親不知、子不知の海、落葉松を中心としたオレンジ色の山々と新雪のコントラストなど秋と冬の季節が交互に現れ飽きることはなかった。

無駄なく走ったが、草津温泉に到着した時はすっかり陽は落ちていた。宿に荷物を置いて、夕食までに散策。硫黄のにおいが漂い、湯煙が立ち上がる湯畑、ライトアップされていい感じだったが携帯のカメラでは伝えることはできない。気温は2℃、12月の気候とお土産屋の人は言っていた。冷えた体と長時間のバス旅で凝り固まった筋肉に草津の湯は最高であった。酸性質の非常に強い湯で、一口で言えばサラサラのアツアツ。明日の出発は10時。もう一度散策と朝風呂をじっくり味わうことができそう。
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関東地方はマイ・エア・ポケット

2013年11月13日 | 日記
 明日から、日光・鬼怒川方面のツアーに参加する。大阪駅に集合してサンダーバードで金沢駅まで行くぐらいしか行程は見ていなかった。北陸の金沢と日光・鬼怒川がどうつながるのだという疑問はあったが、そのままにして今日になった。さすがにまずいと思ったので詳しい行程を夕食後見てみた。

 明日は、金沢から草津温泉までの移動だけというまことにシンプルなもの。温泉としては西の別府、東の草津と横綱級で、テレビの旅番組でもよく登場してくるが、地図上の位置はよくわかっていない。関東地方、特に群馬、埼玉、栃木、福島にはほとんど足を踏み入れていないのでまるで土地勘がないのである。

 とりあえず金沢と草津温泉を線で結ばないとと思い地図を取り出した。長野県との県境にあることがわかった。これで納得。後はサービスエリアで道路マップをもらい、長い長いバス移動中に確認することにした。

 心配なのは天気。雪の具合が気になる。

 今日は2泊3日の旅に備えて、ジムでみっちり体を酷使してきた。これでバランスがとれる。大袈裟ではあるが、未知の世界への旅は心が弾む。どんな出会いがあることやら楽しみである。
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一足飛びに冬!?

2013年11月12日 | 日記
 11月中旬ともなれば、各地の紅葉の話題でいっぱいになるはずが、今日のニュースでは各地の雪景色の映像が主役となった。札幌では降りしきる雪の後ろにボンヤリと紅葉した街路樹が映っていた。季節は一気に1か月進んだ感じである。今年は一貫して季節感のズレる年である。我が家でも夜に初ストーブ。

 自転車で走ることが多い昨今だが、枚方高校は50周年、交野高校は40周年の垂れ幕がぶら下がっている。そしてその横に両校とも大阪府「使える英語」プロジェクトの「イングリッシュフロンティアハイスクール」であることをアピールする幕も下がっていた。先日のニュースで、大阪府教育委員会では「スーパー イングリッシュ ティーチャー」を採用すると発表していたが、教育現場は「そこのけそこのけ英語が通る」という状況になっていることを改めて実感した。

 素朴な疑問。「使える英語」と「使えない英語」という分け方って何か変。「スーパー イングリッシュ ティーチャー」って本当に有効な手段? ふとスプートニク・ショック(Sputnik crisis)のことを思った。

 1957年10月4日、抜き打ち的なソビエト連邦による人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げ成功で、「宇宙開発のリーダーであり、それゆえミサイル開発のリーダーでもある」と信じていたアメリカ合衆国をはじめとする西側諸国の政府や社会は衝撃を受け、危機感が走った。

 そして、スプートニク・ショックを受けてソ連の脅威とアメリカの劣勢を覆すため宇宙開発競争が始まり、科学教育や研究の重要性が再認識されて大きな予算と努力が割かれるなど危機感の中でアメリカの軍事・科学・教育が大きく再編された。

 それらの中で忘れてはいけないものは、初等教育における算数教育を根本から改革し集合論や十進法以外の位取りなど抽象的な数学的構造を早い年齢から導入してアメリカ人の数学能力向上を目指した「新しい数学(New Math)」というカリキュラムである。

 私も大学時代、これに類する本の翻訳を手伝ったこともあるし、教育実習では「新しい数学」カリキュラムでの授業を行った。

 これはアメリカの後を習い1971年(昭和46年)の学習指導要領改訂で理数教育の、現代化カリキュラムを導入したことによる。この時は「古い数学」と「新しい数学」という二分法であった。今、蔭山さんが使ってもてはやされている「百マス計算」などは「古い」ということで批判されていた。

 それから40年余り、現代化カリキュラムは「風の前の塵」となってしまった。数学、理科教育の現場に混乱をもたらした罪は重い。「失われた10年」と言っても良いだろう。

 今の英語狂騒時代も、同じ運命になりそう。無常の世の中なのだから。
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足元の小宇宙~生命を見つめる 植物写真家・ 埴沙萠(はに しゃぼう)さん~

2013年11月11日 | 日記
 『足元の小宇宙~生命を見つめる 植物写真家~』というタイトルはNHKの特集番組で使われていたもの。4月末に放送されて反響が多く7月初めにも再放送されたみたいである。いずれも見逃してしまったが、先月偶然、再々放送(?)されたものを見る機会があった。82歳にして好奇心旺盛。身近にある小さな生命への慈しみに満ちた目が印象的であった。

 今日、いっぱい溜まったチラシやパンフなどの整理をしていたら、サントリーウエルネスの発行している情報紙『美感遊創』(vol.132)の特集で「目を向けると、すぐそばに・生命のドラマ」というタイトルで埴沙萠(はに しゃぼう)さんが取り上げられていた。読みながらテレビのことも思い出し、埴さんのホームページ⇒(埴沙萠の植物記~木と草と共に半世紀・埴沙萠の世界)を訪問した。絵日記、植物記などいくつかの部屋があるがどれもなかなか面白い。さっそくお気に入りに登録して毎日押しかけようと思った。
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