素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

新しくなった「InBody」測定器

2025年02月15日 | 日記
 ジムでは希望者に2~3か月に一度「InBody」の測定会を行っている。生活やトレーニングの結果を客観的に見直す1つの手段として私は活用してきた。今週が新年最初の測定会の期間だった。月曜日にトレーニング室に行くと新品の「InBody」測定器が置かれていた。今までの器械は劣化が進みトラブルも多くなってきたとのこと。自分のファイルにはさんであるこれまでの記録用紙を見てみると2011年のものが一番古い。13年以上使い続けたわけだから耐用年数はとっくに過ぎている。長持ちしたものだと逆に感心した。

 私はいつも期間の最終日に測定することにしている。これまでは身長を182cmと自己申告していたが、これが思い込みであったことが年末にはっきりしたので2025年からは180㎝に修正してもらった。また、新しい器械では記録用紙の形式も今までのとは異なるのでイチからのスタートと考えるようにした。

 結果は、新年に入ってからの生活、食事、トレーニングを通じて感覚的に捉えていた状態と大きく変わりはなかった。「現状維持」という目標はクリアできたように思う。
 欲を言えば、もう少し筋肉量を増やし、脂肪量を減らすことかな?とつぶやくと、筋肉量を増やすために負荷をかけたトレーニングをするとケガにつながるので要注意とスタッフの方に釘をさされた。何度も経験してきた失敗を繰り返してはいけないと自戒。

 ジムでのこれまでの「Look inBody」のデーターは使えなくなったが、2023年11月29日にサントリーウエルネスが開いた測定会で今の新しいタイプのものと同じ機器で測定した結果があったので比較してみると「筋肉量を増やし、体脂肪量を減らしながら体重を維持する」ということはできていることがわかり次の測定会までの取り組みの方針がはっきりした。
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G.O.A.T.

2025年02月14日 | 日記
 大阪府の健康寿命は、男性71.88歳(全国41位)・女性74.78歳(全国40位)と、全国と比較して低迷。健康寿命を延ばすには、一人ひとりが健康への関心を高めるとともに、生活習慣の改善に取り組んでいくことが重要と大阪府では、若い世代から働く世代、高齢者まで、幅広い府民が生涯にわたって主体的な健康づくりに取り組むために『健活10』のキャッチコピーとロゴマークを掲げ、さまざまな健康づくり事業を実施・推進するようになった。

 『健活10』とは、生活習慣の改善や生活習慣病の予防等に向け、府民に取り組みを呼び掛けている「10の健康づくり活動」のこと。
①健康に関心を持ちましょう
②朝ごはん&野菜をしっかり食べましょう
③日頃から体を動かし運動しましょう
④ぐっすり眠り疲れをとりましょう
⑤ストレスとうまく付き合いましょう
⑥お酒の飲み過ぎに注意しましょう
⑦たばこから自分と周囲の人を守りましょう
⑧歯と口の健康を大切にしましょう
⑨けんしん(健診・検診)を受けましょう
⑩病気が見つかったらきちんと治療しましょう
退職後⑨以外は、ちゃんと心がけて生活してきた。後期高齢者の仲間に入る時が近づいてきたと思った一昨年、「そろそろ1年に1回は特定検診で自分の体の状態をチェックする必要があるかな」と心を入れ替え特定健診を毎年受診することにした。

 その会場で、大阪府民の健康をサポートするアプリ「アスマイル」のインストールを勧められた。健康活動を記録したり、健康情報なども得られやすくなり活動に応じてポイントが貯まり電子マネーなどがが当たる抽選に参加できる。

 「アスマイル」のお知らせに、OSAKA健活10オフィシャルソング『自分史上最高〈G.O.A.T.〉の明日(あした)へ』が届いた。
OSAKA健活10オフィシャルソング『自分史上最高〈G.O.A.T.〉の明日(あした)へ』ミュージックビデオ_フルver


また略語の 〈G.O.A.T.〉に????。オフィシャルソングに使われているぐらいだから世間一般にはよく知られているのだろうが、私は初耳。早速調べてみた。

 「G.O.A.T(ゴート)」という英語のスラングは、最近、SNSなどでよく使われ特にスポーツ(サッカー、バスケ等)の話や、音楽の話などにも必ず出てくる単語だそうだ。SNSとは無縁の私は目にする機会がないのも当然だと先ず納得。

 G.O.A.TまたはGOATは「the greatest of all time」の頭文字略。「the greatest of all time」は日本語で「史上最高の」という意味になる。発音は「ゴート」または「ジー・オー・エイ・ティー」だが、主にSNSや英語の書き言葉(ライティング)で使うようなスラングなので、一般的に会話(話し言葉)で使う単語ではない。とのこと。歌詞に取り入れるのは珍しいケース?

 ともあれおかげさまで知らない世界を少し覗くことがどぇきた。

 
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リベラルアーツ

2025年02月13日 | 日記
 昨日、取り上げた石井洋二郎さんへのインタビュー記事の中に「リベラルアーツ」という言葉があった。最近、横文字の言葉が使われることが多くなり翻訳機がこともほしいと思うことも多々ある。

 【・・・21世紀に求められるリベラルアーツだ。】とあっても「どういう意味だ?」となる。こういう時今の時代は便利だなと思う。検索してみると【幅広い分野を横断的に学ぶことで総合的な人間力を養う学問】とあった。総合学習がカリキュラムの中に入ってきた時によく聞かされたフレーズだ。9教科の枠を外したもので当時、担当者は四苦八苦していたな。と当時のことを思い起こしていたら「リベラルアーツ教育とは?」というものも検索の中にあり、興味深く読ませてもらった。i一読に値すると思った。

リベラルアーツ教育とは?メリット・デメリット、学ぶ内容も

最近よく「リベラルアーツ」が話題に上がるようになりました。しかし、具体的に何なのか、どんなメリットがあるのか、疑問に思っている人も多いでしょう。 リベラルアーツは...

Spaceship Earth(スペースシップ・アース)|SDGs・ESGの取り組み事例から私たちにできる情報をすべての人に提供するメディア

 
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VUCAの時代だからこそ

2025年02月12日 | 日記
 新聞の切り抜き記事をクリヤーホルダーに整理整頓する作業をやってよかった。切り抜いただけで読まずに埋もれていた記事を見つけ1か月遅れになったがゆっくり読むことができた。2025年1月9日(木)の夕刊に掲載された、東京大名誉教授・石井洋二郎さん(73)へのインタビュー記事である。

 自然災害が次々と牙をむき、大国のエゴがぶつかり合い、紛争がより拡大して戦乱の中人々の命がたやすく奪われている。AIをはじめ科学の進歩は目ざましいが、かえってそのことが社会の不安定と不穏に拍車をかける。

 と言っても命ある限り、この時代を生き抜いていかなければいけない。そのヒントをインタビュー記事にある石井さんの言葉からもらった。
開口一番「明日、何が起こるか分からない。今はVUCAの時代ですよね」 VUCA????いきなりDAI語?と思ったが、「DD=努力大事」「JSSK=上昇志向」「MKS=負ける気がしない」という軽い略語ではなく、元は軍事用語でVolatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取って、物事の不確実性が高く、将来の予想が困難なことを指す。

 続けてこう断じる。「四つの言葉は全部ネガティブな意味で使われますよね。でも、ネガティブに捉える必要はないと思うんです。変動するからこそ、人はものを考える。不確実だからこそ、考える。複雑だからこそ、考える。曖昧だからこそ、考える。今ほど、ものを考えることが重要な時代はないと思います」

 SNSの急速な拡大で、スマートフォン1つでさまざまな知識が引き出せる今こそ、考える姿勢が問われていると指摘する。「20世紀の教養が知識を獲得することならば、21世紀の教養は知識を使いこなすこと。疑問を持って問題を考える。さまざまな情報を自分の頭で整理し、問題の解決につなげていく。その力が問われている」
 石井さんは人間には四つの限界があり、これらの限界から自分を解き放つことが21世紀に求められるとも。「考えることができる。それはAI(人工知能)にない、人間のつよみです。人間にある四つの限界の一つ目は知識の限界。人間が知っていることには限りがある。二つ目に経験の限界。自分で経験しないと分からないことがいっぱいある。三つめが思考の限界。ネット社会では人の考えたことを自分が考えたかのように錯覚してしまうことが多い。四つ目が視野の限界。見えているものには限りがある」だからいつも物事に疑問を持ち続け、知らないことを知りたいと思う。今の自分に満足しない・・・。こうした積み重ねによって限界は見えてくるし、乗り越えるべき壁も現れるのだという。

 私も時々、社会や政治に諦めの気持ちを抱いてしまうのだが石井さんも「どうせ変わらない。言ってもしょうがないという空気はものすごくある」と認めたうえでそれではだめだと言う。「一人一人の諦めが積み重なると、集団的な諦めになって何も変わらない。何もかもが不確かであるがこそ、まずは過去の人が何を考えてきたかを書物などを通して知ってほしい。自分が関心のないことにも好奇心を持って触れてほしい。もちろん選挙にも行ってほしい。民主主義は与えられるものではなく、自分たちの手で作るもの、勝ち取るものです。社会をよくするにはどうすべきかを考え、行動してほしい。そして、世界に広く目を向けてほしい。なぜ、至る所で今なお無意味な破壊と殺りくが繰り返されるのか。世界で日本が果たすべき使命は何かを考えてほしい」

 YESかNOの結論を急がず、その間で迷ったりためらったりしながら粘り強く考えていくしかないな。と腰が据わり、背筋が伸びた。

 
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巳年の年賀状③

2025年02月11日 | 日記
 偶然目の前に現れた2013年(平成25年)「巳年の年賀状」のホルダーの中に父からの年賀状があった。父は平成29年2月6日午後7時10分に永眠したので不思議なことではないが、タイムカプセルを開けたようで懐かしさが蘇ってきた。
 この年賀状は私が作ったものである。70歳〈古希)を機に、父は地域の絵画教室で油絵を始めた。さらに、NHK学園の受講生となりスケッチ旅行などに参加しゴルフとともに老後の大きな楽しみとなった。自分の作品に自信がもてるようになった頃に、自分の作品を年賀状に使うことを思いついた。最初の頃は、弟が父の年賀状作りを請け負っていたが、まだ仕事を持っていたので父からのこまごました要望に応えて忙しい時期に年賀状作りをするのが大変だとギブアップ宣言をした。困った父は、退職をしている私に「できるか?」と言ってきた。この「できるか?」は「やってくれ!」の裏返し、断る余地はないと覚悟し引き受けた。

 パソコンの操作に拙かった私にとって父の細かい注文に応えるのは大変だった。弟から聞いてはいたが色合いへのこだわりは強かった。自分の原画とスキャンして印刷されたハガキとでは微妙に異なるのは当たり前だが「よし!」が出るまでの調整は難儀した。弟だと車で40分弱で実家に行くことができたが私の場合は3時間30分はかかるので郵便と電話でのやり取りとなり大変だった。字の大きさや位置、色の濃淡など懐かしく思い出された。この巳年の年賀状のスケッチ画はちちにとっては十数年続けてきた油絵の集大成のようなものである。

 このスケッチ画をもとに描いた作品「志摩の海岸」が平成24年の秋にあった『第20回NHK学園生涯学習美術展』の油絵部門で【審査員特別賞】に輝いたからである。
 翌年の年賀状に「年賀状じまい」を入れた記憶がある。

 三重県退職校長会発行の「いきがい」(近況報告)の平成25年には次のように寄稿していた。

 昨年夏頃から足が痺れて歩行まゝならず脊柱管狭窄症と診断された。し    ・新歌舞伎座が開業
かし、手術は術後のリスクを考え断念した。以後整形に通院、リハビリが    ・テレビ放送開始60年
日課。気が向けば絵筆を取り、読書三昧と気儘な日々を過ごしている。      ・富士山世界文化遺産登録
 “いきがい”投稿の矢先、伊勢市在住の同級生T君の訃報を知った。毎      ・楽天球団、初の日本一
年心に残る彼の記事を読む楽しみがなくなり心淋しく哀情の念に堪えない。    ・今年の漢字は「輪」
                        合掌(平成25年・第31号)


 この時父は89歳。と考えると12年後の「巳年の年賀状」までは続けねばならないなと思い直した。『日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ』の気概で過ごしていくとするか。で「巳年の年賀状」は一件落着。
 
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