shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

2024年4月初旬日本海花紀行(その6)毛無山、本山 ②

2024-04-19 05:30:12 | 山行・旅行
旅の3日目は男鹿半島の毛無山と本山を歩く山旅である。前日は五社堂までご覧いただいた。今日はその続きである。
 地図をクリックすると大きくなります。

五社堂を過ぎて山道に入り、傾斜は石段よりも緩やかになった。
樹々は葉を着けておらずで森は明るい。足元にはカタクリやキクザキイチゲが咲いていて、踏まないよう注意して歩く。


シジュウカラがどこからとなくやって来て去って行った。キツツキが樹を叩く音が聞こえた。
 

いつの間にか足元に雪が出てきて、やがて雪の量が増えていった。そしていつの間にか門前から4kmも歩いて来ていて、毛無山までは500mとなっていた。
 

毛無山の山頂を巻く巻き道に入った。右側が山頂だが頂は見えない。先へ進むとレーダードームの天辺が樹々の隙間から僅かに見えてきた。
前日の記事でも触れたが、毛無山と本山の山頂部には自衛隊の基地があり、一般人は立ち入ることができない。そこで巻き道を通って行くしかないのである。
余談だが千葉県の最高峰で、房総半島の最高地点である愛宕山の山頂にも自衛隊の基地があり、一般人の立入りが制限されている(事前に許可を取れば入れる)。福島県にある阿武隈高地の最高峰の大滝根山は日本三百名山に入る名山だが、やはり山頂に基地があり、立入るには事前の許可が必要である。九州北部にある脊振山系の最高峰で日本三百名山の脊振山の場合は、自衛隊の基地があるものの、山頂と三角点は基地の外にあるので、立入りが可能である。このように山頂に自衛隊の基地がある山は珍しくない。
  

さて、左手には日本海を進む2艘の船が見えていた。右手ではレーダードームが見えてきていた。
 

トレランスタイルの女性が後ろから来て道を譲った。この方には本山でもお会いして山の情報を教えていただいた。


自衛隊基地を東側から巻いて北側に出ると広場がありトイレ(冬期間閉鎖中)もあった。北に向かい除雪された広い道を本山へ向かった。
 

振り返って毛無山を観た。右手に日本海が見えていた。


毛無山同様、本山も自衛隊基地を時計回りに巻いて歩いた。こんな写真を撮っても逮捕されない日本は平和である(同様の写真がSNSでたくさん見られる)。有刺鉄線が張られた基地の周りを歩いて行く。
 

基地の南側まで回り赤神神社奥宮にお詣りした。
 

奥宮から急坂を下りて広い道に合流したところでカメラをザックにしまった。
 

五社堂が近づいて再びザックからカメラを取り出した。キクザキイチゲが萼片を思いっきり広げていた。

・キクザキイチゲ(菊咲一華、Anemone pseudoaltaica、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)








カタクリも花弁と萼片を持ち上げていた(カタクリの花は6枚の花弁のように見えるうち3枚が萼片)。

・カタクリ(片栗、Erythronium japonicum、ユリ科カタクリ属の多年草)




五社堂からは石段を下りずに別の道を歩いた。やはりカタクリやキクザキイチゲ、そしてナガハシスミレが咲いていた。

・ナガハシスミレ(長嘴菫、Viola rostrata Pursh、スミレ科スミレ属の多年草)




・オトメエンゴサク(乙女延胡索、Corydalis fukuharae、ケシ科キケマン属の多年草)










この後は登り始めに撮った写真(一部再掲あり)










・キバナノアマナ(黄花の甘菜、Gagea lutea 、ユリ科キバナノアマナ属の多年草)










この後は登り始めに撮った写真(一部再掲あり)




・ニリンソウ(二輪草[5]、Anemone flaccida、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)


12時40分になまはげ像のある駐車場に戻ってきた。タイム:5時間41分(うち休憩41分)、距離:13.1km、累計標高差:840m の山歩きだった。

県道脇にある自販機でコーラを買った。ビールには太刀打ちできないものの、ここはコーラでも大満足だ。
次の目的地へ行く前に汗を流したく、入浴施設「天王グリーンランド」が併設されている、道の駅てんのうに向かった。

実は日本海側の旅はこれでお仕舞いで、この後は秋田自動車道、東北自動車道を使い帰路についた。
途中平泉、伊豆沼、南三陸に立ち寄ったので、その様子も続編で書いておきたい。

先ずは秋田自動車道の大森PAから見た山である。既に陽がずいぶん西に傾いていたが、PAからは脊梁山脈である奥羽山脈の山々が見えていた。


左の写真は和賀山塊である。主峰は日本二百名山の和賀岳で、標高は1439mである。右の写真は真昼山地である。主峰は真昼岳で、標高は1059mである。
 

お腹が空いていたがこのPAにはレストランがない。錦秋湖SAまで行き食事を摂った。既に日が暮れていたが星は出ていなかった。
ここは静かだが夜は冷えそうなので先へ進み、東北自動車道の前沢SAで眠ることにした。

撮影:2024/04/06

2024年4月初旬日本海花紀行(その7)毛越寺 に続く。
コメント (10)
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