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ジュリエットからの手紙 (Letters to Juliet)

2011-05-15 13:41:00 | 映画

『ジュリエットからの手紙』が日本で封切り
になりました。この映画、去年、飛行機の
機内で初めて見て(その時は時間の関係で
最後まで見終わらなかった)、次の機会に
もう一度最初から見て、これはいい映画だと
思っていた映画でした。

以前からヴェローナへは行きたいねと話して
いたMy Wifeにも、これは絶対いいからと
推薦しておいたら、すぐに飛行機で見て、
感動して泣いてしまったと言っておりました。

しばらくして、香港からシンセンに行ったら
DVD屋にこの映画のDVD(日本語字幕のない
やつ)が売られていたので、それを買って
きて、香港の家で何度か見ておりました。

昨日、この映画が日本で封切りになったと
いうニュースをテレビで見て、日本ではまだ
公開されていなかったことを知りました。
ストーリーとしては、現実的な可能性として
はまずありえないような話しなのですが、
だからこそ夢があります。映画として大作と
いうわけではないのですが、非常によくでき
た映画だと思います。

とりあえず、この映画の日本向けの公式
サイトはこちら。ここに予告篇動画も出ています。

http://www.juliet-movie.jp/

ヴェローナは、北イタリアにある古い都市。
ミラノとベニスの中間にあります。シェイ
クスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台
となった街として有名ですが、街全体が世界
遺産にもなっているし、恋人たちの聖地の
ような街でもあります。

御参考までに地図はこちら。



左端がミラノ、右端がベニスです。昔、私は
ミラノからベニスまで列車で旅したことが
あったのですが、ヴェローナは残念ながら
通過してしまいました。従ってまだこの街に
実際に行ったことがありません。



街の中を川が蛇行していて、中心部はハート
の形をしていると言われています。

この映画の中にも登場するジュリエットの家。
ハートの形の右側の真ん中あたりにあります。
その壁に、恋する女性たち(あるいは恋に悩
む女性たち、恋に破れた女性たちも含む)が
手紙を残していきます。それにボランティア
で返事を出す「ジュリエットの秘書たち」。
アメリカから偶然そこに訪れたライター志望
のソフィー(アマンダ・セイフライド)が、
50年前に書かれた女性からの手紙に返事を
するところから、奇跡のドラマが始まります。

実際のストーリーは映画でお楽しみいただく
として、シェイクスピアのロミオとジュリ
エットをベースにした場面も出て来るし、
見て損はない映画です。まあ男性よりも女性
に受ける感じだと思いますが。

この映画の中で使われる、テイラー・スウィ
フトの"Love Story"という曲。これも素敵です。
こちらがオリジナルのテイラー・スウィフト
のミュージックビデオ。



美しいです。この曲がすごく効果的に使われ
ています。あと、クレアを演じるバネッサ・
レッドグレーブ。実は20年くらい前、出張で
ニューヨークに行ったときに、ブロードウェー
で彼女の一人芝居を見に行ったことがあり
ました。結構前のほうの列だったのですが、
台詞ばかりであまり内容がわかりませんでした。

この映画の中で登場する、フランコ・ネロ。
イタリア人の俳優です。後で知ったのですが、
実は彼とバネッサ・レッドグレーブは実際の
夫婦だったんですね。正式に結婚したのは
2006年のことなのだそうですが。こういう
のを知るとこの映画もまた一段と味わい深く
思えてきます。

ところで、私とヴェローナの関わりは、大学
時代に「Romeo & Juliet」を演じたときから。
その時演じた役は、ロレンス神父とベンボー
リオの二役。主役のロミオを演じたのは、今
日本の演劇界で活躍をしている吉田鋼太郎君
でした。



そして、留年している時にやった「ベロナの
二紳士」。こちらは原作を日本語に翻案して
上演したのですが、これの脚本と、アントー
ニオと公爵の二役をやりました。プロテュース
役をやったのが吉田鋼太郎君、そして、道化
のスピードをやったのが、現在詩人として
活躍している四元康祐君です。



このポスターは自分でイラストも描きました。
もう30何年も前の事なのですが、懐かしいです。

『恋に落ちたシェイクスピア』という映画が
ありました。アカデミー賞を取った映画ですが、
この映画は、ロミオとジュリエットを執筆する
シェイクスピアの話しなのですが、「ベロナの
二紳士」を演ずる場面だとか、最後のほうは
「十二夜」だったりとか、自分が大学時代に
上演に関わった作品が織り込まれているます。
学生時代にシェイクスピアをやっておいて
よかったと、こういう映画を見るとつくづく
そう思います。

ところで「ジュリエットからの手紙」という
タイトル、英文だと"Letters to Juliet"となって
います。ほんのちょっとニュアンスが違うので
すが、このへんは何か文化的な背景があるの
かもしれませんね。

いつかヴェローナを訪ねてみたいと思います。

こちらもよろしくお願いいたします

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