ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、各国のロシアへの制裁が続いています。ロシアから撤退する企業も多いのですが、ロシアに関わるもの、ロシア的なものすべてに対する嫌悪へとその影響が広がっています。
英語で“russophobia”(ルッソフォビア)という単語があります。以前から存在している言葉なのですが、「ロシア恐怖症」とか「ロシア嫌悪」を意味しています。日本や欧米のマスコミは、ロシアを悪、ウクライナを正義、ウクライナ支援者は正義の味方と決めつけて報道しているのですが、まさに勧善懲悪の構図です。
水戸黄門で言うならば、プーチンが悪代官、ゼレンスキーが悪代官の手下に囲まれて素手で戦おうとしている町人。恋人の町娘が人質に取られて泣き崩れている。オーディエンスとして感情移入すべきは町人と町娘なのですが、はたして物事をこんなに単純化してよいのだろうかという思いがあります。余計な発言をすると炎上しそうなので、あまり深くは語らないようにしたいと思います。
ウクライナ侵攻の問題は、現代ロシアのプーチン政権の問題なのですが、現在のロシアとは関係のない、ロシア料理、ロシア文学、ロシア演劇、ロシア音楽などにまで影響が出てきているのは行き過ぎではないかという気がします。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いといいますが、今はロシアを感じさせるものはすべて辛い立場に追いやられているのですね。
映画「ドライブ・マイ・カー」は、カンヌ国際映画祭、ゴールデングローブ賞、全米映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、そして直近ではアカデミー賞国際長編映画賞など数々の受賞に輝いていますが、実はこの映画の中で、ロシアを代表する劇作家、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」という戯曲が物語の重要な要素になっています。この映画、製作がウクライナ侵攻後だったとしたら、脚本上の「ワーニャ伯父さん」を何か別の戯曲に変更していたでしょうか?
「桜の園」や「かもめ」、「三人姉妹」などの戯曲で有名なチェーホフですが、彼が生まれたのは黒海の北東部の湾になっているアゾフ海沿いのタガンログという町です。実は、ここはニュースは最近頻繁に登場するウクライナのマリウポリのすぐそばなのです。タガンログはロシア領内ですが、マリウポリから数十キロしか離れていません。
チェーホフの「ワーニャ伯父さん」と言えば、最近ロシアから撤退したマクドナルドの店舗が「ワーニャ伯父さん」という名前で営業を始めるというニュースがありました。こちらがそのロゴです。
下の白い文字が英語で言うと“Uncle Vanya”という意味になります。「ワーニャ」は英語では「ヴァーニャ」なのですが、ロシア語のBの発音は英語のVと同じなんですね。マクドナルドのロゴのMを縦にすると「ヴァーニャ」のBになります。マクドナルドを継承していながら、ロシア化するという実に巧妙なネーミングですね。
さて、本題のウォッカに関しての話に移りましょう。日本語では「ウォッカ」や「ウオッカ」と表記するのが普通ですが、たまに「ウォトカ」と表記する人もいます。英語では“vodka”で、「ヴォトカ」と発音します。トの音はあまり聞こえない場合も多く「ヴォッカ」のように聞こえます。ロシア語の表記は、водка (ヴォートカ)になります。ロシア語ではBの文字が英語のVの発音になるんですね。
ウォッカというとロシアのお酒というイメージが強いのですが、ロシアだけでなく、ポーランド、スウェーデン、フィンランド、リトアニアなどが有名ですが、今では世界各国で製造されています。後述しますが、ウクライナのウォッカも有名です。
もともとはロシアや北欧で、ストレートで飲む強いスピリッツだったのですが、20世紀になってからアメリカでカクテルが流行り出し、カクテルの重要な素材としてのウォッカが人気となります。
今では世界的に有名になっているカクテルのかなりのものがウォッカをベースにしています。スクリュードライバー、ブラッディメアリー、モスコミュール、コスモポリタン、ソルティードッグ、カミカゼ、ロングアイランドアイスティー、ブラックルシアン、セックスオンザビーチ、チチなど、いずれもウォッカベースです。ウォッカトニックや、ウォッカマティーニなどももちろんそうですね。
007のシリーズで、ジェームズ・ボンドがウォッカ・マティーニを注文する場面がよく登場しますが、「ウォッカ・マティーニを、ステアではなく、シェイクで」(Vodka martini, shaken not stirred)と言う台詞が何度も出てきます。ヴェスパー(Vesper)というマティーニも登場しますが、これはジンとウォッカの両方が入っています。
私は広告代理店に長年勤めていたのですが、アブソルートウォッカの広告キャンペーンが広告クリエイティブの世界で一世を風靡していた頃、日本向けのアブソルートウォッカの広告に関わっていたことがありました。アブソルートはスウェーデンのウォッカなのですが、スウェーデンのアブソルートの会社にも訪問しましたし、アブソルートの伝説的なキャンペーンを作り出したニューヨークの広告代理店のオフィスなども訪問しました。
ちなみにこちらがアブソルートウォッカが世界的に有名になるまでのストーリーの動画です。
仕事でアブソルートウォッカに関わったことがある影響で、飛行機の機内でお酒を頼む時は、だいたい、ウォッカトニックか、ブラッディメアリーを注文しました。地上のバーで飲む時は、香港に駐在していた4年間はスコッチウィスキー、それも特にアイラ島産に拘っていました。その後、二度目のシンガポール駐在で、インドに頻繁に行くようになった頃は、ジンベースのカクテルや、ペルノなどのアニス系リキュールに凝っていたこともあります。
コロナ禍になってから、あまり酒は飲まなくなり、時々グラスワインを飲む程度だったのですが、ロシアのウクライナ侵攻後、ロシアへの制裁が始まって、アメリカではロシア製ウォッカをお店の棚から撤去するというニュースを数週間前に聞いてから、ウォッカのことを思い出したわけです。
それで、コンビニでたまたま見かけたスミノフ・アイスというのを飲んでみました。冒頭の写真がそれです。ウォッカベースのカクテル飲料でいわゆるチューハイなのですが、ジュースのように口当たりがよく、ぐいぐい飲めてしまうのですが、アルコール分は5%あります。
スミノフは、ウォッカとしては世界トップクラスの販売量を誇っていますが、日本のコンビニで売られているスミノフ・アイスは、キリンビールが販売していて、製造元は広島県の宝積飲料株式会社となっています。日本で造られたものだったんですね。
先日、東京の銀座のリカーマウンテンという酒屋を覗いたのですが、このお店にも「ロシア産ウォッカの販売中止」の張り紙が出ていました。
さらに、スミノフが韓国で製造されているという表示と、ストリチナヤがラトビアで製造されているという表示も。
ウォッカというとロシアというイメージが強く、スミノフもストリチナヤもロシア産と思われがちですが、じつは、そうではないんですね。世界的に売られているウォッカはロシア産でないものが多いのです。アブソルートはスウェーデンですし、ズブロッカはポーランドです。
上の写真の右のほうに写っているプラウダ(Pravda)とベルベデール(Belvedere)はポーランド産、グレイグース(Grey Goose)はフランス産です。そのほか、スカイ(SKYY)やティトズ(Tito’s)などはアメリカ産です。
スミノフは、もともとロシア皇帝御用達のウォッカだったのですが、ロシア革命を機に、国外に亡命したロシア人がフランスやアメリカでスミノフを復興させます。現在ではイギリスのディアジオ社の傘下になっており、日本ではキリンビールが販売権を持っています。日本市場向けの商品は、韓国のディアジオ社の工場で製造されているようです。
こちらの動画はスミノフの歴史です。激動の時代を生き延び、アメリカのカクテル文化の中で成長して、世界ナンバー1ウォッカとなるという、すごい歴史のウォッカだったのですね。
スミノフ・アイスも登場してくるのが感動的です。
ストリチナヤですが、「首都の」を意味するその名前が意味するように、モスクワを起源とするこのブランドは、以前はかなりロシアを強調しておりました。こちらのコマーシャルはもろ
現在、ストリチナヤを世界的に販売するStoli Groupは、本社はルクセンブルグにあり、ロシアでのオペレーションは行っておらず、製造はラトビアなどで行っているようです。Stoli Groupのサイトのトップに、ロシアのウクライナ侵攻に対して断固反対するという表明が掲示されています。
https://stoli.com
ロシア産のウォッカとして有名なブランドとしては、Russian Standardというのがあります。ロシア制裁のために、欧米の酒店では店頭から撤去されています。
実はウクライナも有名なウォッカ生産国なのです。現在どのような状況かわかりませんが、ウクライナ産のウォッカはいくつか存在しています。
中でも世界的に有名なのは、ネミロフというウォッカです。ウクライナのウォッカ生産の歴史は古いのですが、このネミロフは1872年創立のようですが、ウォッカとしては世界各国の免税店で販売されているメジャーブランドのようです。
こちらがネミロフの昔のコマーシャル。世界的に有名なブランドであるということがよくわかり、ウクライナ人としての誇りも感じられる作品です。
こちらはのネミロフのプロモーションイベントの映像です。
こちらもネミロフの数年前のコマーシャルですが、かなりマッチョな世界観です。
このコマーシャルの最後に、UFCのロゴが出てきますが、UFCとは、Ultimate Fighting Championship(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)はアメリカ発の総合格闘技で、2018年からネミロフはこのスポンサーになっていたんですね。
ネミロフが製造されているのは、ウクライナ中央部やや西寄りのネムィーリウ(Nemyriv)という小さな町です。ロシア侵攻地域からは離れているのですが、現在はどんな感じなんでしょうね。
今回のロシア侵攻で、ウクライナは不屈の精神で対抗しているのですが、ネミロフのブランドに込められたブランドメッセージと一致している気がするのは私だけでしょうか?ウォッカは酒のカテゴリーとしてはスピリッツですが、ネミロフはウクライナのスピリッツ(精神)を象徴しているような気がします。我々にはできることは限られますが、早く戦火が止むよう祈っています。
英語で“russophobia”(ルッソフォビア)という単語があります。以前から存在している言葉なのですが、「ロシア恐怖症」とか「ロシア嫌悪」を意味しています。日本や欧米のマスコミは、ロシアを悪、ウクライナを正義、ウクライナ支援者は正義の味方と決めつけて報道しているのですが、まさに勧善懲悪の構図です。
水戸黄門で言うならば、プーチンが悪代官、ゼレンスキーが悪代官の手下に囲まれて素手で戦おうとしている町人。恋人の町娘が人質に取られて泣き崩れている。オーディエンスとして感情移入すべきは町人と町娘なのですが、はたして物事をこんなに単純化してよいのだろうかという思いがあります。余計な発言をすると炎上しそうなので、あまり深くは語らないようにしたいと思います。
ウクライナ侵攻の問題は、現代ロシアのプーチン政権の問題なのですが、現在のロシアとは関係のない、ロシア料理、ロシア文学、ロシア演劇、ロシア音楽などにまで影響が出てきているのは行き過ぎではないかという気がします。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いといいますが、今はロシアを感じさせるものはすべて辛い立場に追いやられているのですね。
映画「ドライブ・マイ・カー」は、カンヌ国際映画祭、ゴールデングローブ賞、全米映画批評家協会賞、英国アカデミー賞、そして直近ではアカデミー賞国際長編映画賞など数々の受賞に輝いていますが、実はこの映画の中で、ロシアを代表する劇作家、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」という戯曲が物語の重要な要素になっています。この映画、製作がウクライナ侵攻後だったとしたら、脚本上の「ワーニャ伯父さん」を何か別の戯曲に変更していたでしょうか?
「桜の園」や「かもめ」、「三人姉妹」などの戯曲で有名なチェーホフですが、彼が生まれたのは黒海の北東部の湾になっているアゾフ海沿いのタガンログという町です。実は、ここはニュースは最近頻繁に登場するウクライナのマリウポリのすぐそばなのです。タガンログはロシア領内ですが、マリウポリから数十キロしか離れていません。
チェーホフの「ワーニャ伯父さん」と言えば、最近ロシアから撤退したマクドナルドの店舗が「ワーニャ伯父さん」という名前で営業を始めるというニュースがありました。こちらがそのロゴです。
下の白い文字が英語で言うと“Uncle Vanya”という意味になります。「ワーニャ」は英語では「ヴァーニャ」なのですが、ロシア語のBの発音は英語のVと同じなんですね。マクドナルドのロゴのMを縦にすると「ヴァーニャ」のBになります。マクドナルドを継承していながら、ロシア化するという実に巧妙なネーミングですね。
さて、本題のウォッカに関しての話に移りましょう。日本語では「ウォッカ」や「ウオッカ」と表記するのが普通ですが、たまに「ウォトカ」と表記する人もいます。英語では“vodka”で、「ヴォトカ」と発音します。トの音はあまり聞こえない場合も多く「ヴォッカ」のように聞こえます。ロシア語の表記は、водка (ヴォートカ)になります。ロシア語ではBの文字が英語のVの発音になるんですね。
ウォッカというとロシアのお酒というイメージが強いのですが、ロシアだけでなく、ポーランド、スウェーデン、フィンランド、リトアニアなどが有名ですが、今では世界各国で製造されています。後述しますが、ウクライナのウォッカも有名です。
もともとはロシアや北欧で、ストレートで飲む強いスピリッツだったのですが、20世紀になってからアメリカでカクテルが流行り出し、カクテルの重要な素材としてのウォッカが人気となります。
今では世界的に有名になっているカクテルのかなりのものがウォッカをベースにしています。スクリュードライバー、ブラッディメアリー、モスコミュール、コスモポリタン、ソルティードッグ、カミカゼ、ロングアイランドアイスティー、ブラックルシアン、セックスオンザビーチ、チチなど、いずれもウォッカベースです。ウォッカトニックや、ウォッカマティーニなどももちろんそうですね。
007のシリーズで、ジェームズ・ボンドがウォッカ・マティーニを注文する場面がよく登場しますが、「ウォッカ・マティーニを、ステアではなく、シェイクで」(Vodka martini, shaken not stirred)と言う台詞が何度も出てきます。ヴェスパー(Vesper)というマティーニも登場しますが、これはジンとウォッカの両方が入っています。
私は広告代理店に長年勤めていたのですが、アブソルートウォッカの広告キャンペーンが広告クリエイティブの世界で一世を風靡していた頃、日本向けのアブソルートウォッカの広告に関わっていたことがありました。アブソルートはスウェーデンのウォッカなのですが、スウェーデンのアブソルートの会社にも訪問しましたし、アブソルートの伝説的なキャンペーンを作り出したニューヨークの広告代理店のオフィスなども訪問しました。
ちなみにこちらがアブソルートウォッカが世界的に有名になるまでのストーリーの動画です。
仕事でアブソルートウォッカに関わったことがある影響で、飛行機の機内でお酒を頼む時は、だいたい、ウォッカトニックか、ブラッディメアリーを注文しました。地上のバーで飲む時は、香港に駐在していた4年間はスコッチウィスキー、それも特にアイラ島産に拘っていました。その後、二度目のシンガポール駐在で、インドに頻繁に行くようになった頃は、ジンベースのカクテルや、ペルノなどのアニス系リキュールに凝っていたこともあります。
コロナ禍になってから、あまり酒は飲まなくなり、時々グラスワインを飲む程度だったのですが、ロシアのウクライナ侵攻後、ロシアへの制裁が始まって、アメリカではロシア製ウォッカをお店の棚から撤去するというニュースを数週間前に聞いてから、ウォッカのことを思い出したわけです。
それで、コンビニでたまたま見かけたスミノフ・アイスというのを飲んでみました。冒頭の写真がそれです。ウォッカベースのカクテル飲料でいわゆるチューハイなのですが、ジュースのように口当たりがよく、ぐいぐい飲めてしまうのですが、アルコール分は5%あります。
スミノフは、ウォッカとしては世界トップクラスの販売量を誇っていますが、日本のコンビニで売られているスミノフ・アイスは、キリンビールが販売していて、製造元は広島県の宝積飲料株式会社となっています。日本で造られたものだったんですね。
先日、東京の銀座のリカーマウンテンという酒屋を覗いたのですが、このお店にも「ロシア産ウォッカの販売中止」の張り紙が出ていました。
さらに、スミノフが韓国で製造されているという表示と、ストリチナヤがラトビアで製造されているという表示も。
ウォッカというとロシアというイメージが強く、スミノフもストリチナヤもロシア産と思われがちですが、じつは、そうではないんですね。世界的に売られているウォッカはロシア産でないものが多いのです。アブソルートはスウェーデンですし、ズブロッカはポーランドです。
上の写真の右のほうに写っているプラウダ(Pravda)とベルベデール(Belvedere)はポーランド産、グレイグース(Grey Goose)はフランス産です。そのほか、スカイ(SKYY)やティトズ(Tito’s)などはアメリカ産です。
スミノフは、もともとロシア皇帝御用達のウォッカだったのですが、ロシア革命を機に、国外に亡命したロシア人がフランスやアメリカでスミノフを復興させます。現在ではイギリスのディアジオ社の傘下になっており、日本ではキリンビールが販売権を持っています。日本市場向けの商品は、韓国のディアジオ社の工場で製造されているようです。
こちらの動画はスミノフの歴史です。激動の時代を生き延び、アメリカのカクテル文化の中で成長して、世界ナンバー1ウォッカとなるという、すごい歴史のウォッカだったのですね。
スミノフ・アイスも登場してくるのが感動的です。
ストリチナヤですが、「首都の」を意味するその名前が意味するように、モスクワを起源とするこのブランドは、以前はかなりロシアを強調しておりました。こちらのコマーシャルはもろ
現在、ストリチナヤを世界的に販売するStoli Groupは、本社はルクセンブルグにあり、ロシアでのオペレーションは行っておらず、製造はラトビアなどで行っているようです。Stoli Groupのサイトのトップに、ロシアのウクライナ侵攻に対して断固反対するという表明が掲示されています。
https://stoli.com
ロシア産のウォッカとして有名なブランドとしては、Russian Standardというのがあります。ロシア制裁のために、欧米の酒店では店頭から撤去されています。
実はウクライナも有名なウォッカ生産国なのです。現在どのような状況かわかりませんが、ウクライナ産のウォッカはいくつか存在しています。
中でも世界的に有名なのは、ネミロフというウォッカです。ウクライナのウォッカ生産の歴史は古いのですが、このネミロフは1872年創立のようですが、ウォッカとしては世界各国の免税店で販売されているメジャーブランドのようです。
こちらがネミロフの昔のコマーシャル。世界的に有名なブランドであるということがよくわかり、ウクライナ人としての誇りも感じられる作品です。
こちらはのネミロフのプロモーションイベントの映像です。
こちらもネミロフの数年前のコマーシャルですが、かなりマッチョな世界観です。
このコマーシャルの最後に、UFCのロゴが出てきますが、UFCとは、Ultimate Fighting Championship(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)はアメリカ発の総合格闘技で、2018年からネミロフはこのスポンサーになっていたんですね。
ネミロフが製造されているのは、ウクライナ中央部やや西寄りのネムィーリウ(Nemyriv)という小さな町です。ロシア侵攻地域からは離れているのですが、現在はどんな感じなんでしょうね。
今回のロシア侵攻で、ウクライナは不屈の精神で対抗しているのですが、ネミロフのブランドに込められたブランドメッセージと一致している気がするのは私だけでしょうか?ウォッカは酒のカテゴリーとしてはスピリッツですが、ネミロフはウクライナのスピリッツ(精神)を象徴しているような気がします。我々にはできることは限られますが、早く戦火が止むよう祈っています。
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