1月の1日に本屋でこの本を買い、早速読みました。
この著者のディーパック・マルホトラという人は
ハーバード・ビジネススクールの教授で、交渉戦略
とかを教えているようなんですが、この本は、以前
ベストセラーとなった『チーズはどこへ消えた』
(著者:スペンサー・ジョンソン)に異議を唱える
内容になっています。
「変化に順応する時代から、変化を自ら創造する
時代へ」ということで、迷路を克服する3匹の
ネズミの生き様が描かれています。読む人の置か
れた状況によって、いろんなふうに読めてしまう
のが面白いところなんですが、表紙に書かれている
ように、「他の誰かの迷路の中でネズミとして
生きることを拒んだ人たちへ」向けて書かれた
本なのですね。
迷路の中で、ただチーズを追い求めることだけを
目標に生きているネズミたち。我々の生き方が
まさにそのような状況であり、会社も組織も、
様々な業界も、社会も多かれ少なかれそんな
迷路のような状況にあるような気がします。
作られた迷路の中で、既成概念に縛られて、
マスコミに作られた情報によって、目の前に
提示された目標に向かって、ただ生きている。
それが幸せかと言われると、そうとも言えない。
そんな状況が迷路の中のネズミだと思います。
そんな常識の世界に疑問をいだき、外の世界を
知ろうと挑戦をし、新たな視点を手に入れる。
それがこの本で描かれていた三匹のネズミ
だったような気がします。
幕末の坂本龍馬や、昨年亡くなったスティーブ・
ジョブズもそんなネズミだったのでしょう。
我々が、見知らぬ土地に旅に出たくなるのも、
いろんな本を読んでみたくなるのも、きっと
迷路から抜け出す方法を模索しているからなの
かもしれません。
私はいわゆる広告業界で働いているのですが、
広告業界こそ、まさに迷路です。誰かが作った
迷路の中で、誰かによって置き場所が頻繁に
変えられるチーズをひたすら探し求めている。
そんな中で昨年から年越しで読んでいる二つ
の本をご紹介いたしましょう。
まず一つめは、「マーケティング戦略の未来」
(クリストファー・ヴォルマー+ジェフリー・
プレコート著)という本。
マーケティングの生態系の変化が、メディア
業界、広告業界全般に起きていて、変革を
しなければ生き残れないということが書かれて
います。
そしてもう一つは、植田正也さんの『2015年
の広告会社』という本。
広告の時代は終わり、新たな時代への変化を
しないと広告会社は生き残れないという話し。
のんびりしてはいられないという感じです。
これらはたまたま広告業界に関する話しなの
ですが、同じような状況はいろんなところに
あるんでしょうね。こういう変化の時代にこそ
我々は迷路の中のネズミでいてはダメなの
ですね。
こちらもよろしくお願いいたします
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