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アフターコロナを見据えてインドのビジネスエリート層にリーチする方法

2021-06-21 16:42:12 | インド
日本からははるか遠い国インド。コロナの蔓延で、海外渡航が自由にできない状況の中で、インドはますます距離が遠のいている感じです。1日の感染者数も死者数も世界最多を記録した期間もあり、また5月には医療用酸素が欠乏するということもあり、さらに最近ではコロナの「インド株」が世界の脅威となって感染を拡大しています。インドとは距離をおきたくなる気持ちはわかります。

私は、現在シンガポールにいますが、一昨年末まで在籍していた日系広告代理店のインド法人の責任者をやっていて、インドには二ヶ月に一度くらいは出張で出かけておりました。コロナ蔓延後、現地にいた駐在員は昨年日本に帰任し、現在は日本人を現地に置かずにオペレーションをしているようです。

インドは昨年後半は、感染が一旦減少し、規制緩和をしておりましたが、2020年4月頃感染が急拡大しました。5月頭にピークアウトし、感染者は現在のところ減少傾向にあります。



(出典:worldmeters.info, June 20, 2021)

ワクチン接種は、一回目接種者の数では、現時点では中国に次いで世界の第二位となっていますが、人口が多いので、人口あたりの接種比率では、日本よりも少ないという現状です。インドは、数々のワクチンの緊急使用が次々に認められるようになってきていて、インド政府は今年8月から12月にかけて国内で20億回分を超えるワクチンを製造すると約束しており、年内には全ての成人にワクチンを接種することを目標に掲げています。今後ワクチン接種は一段と加速するものと見込まれています。





(出典:Our World in Data, June 18, 2021)

こんな状況なのですが、JETROインドの情報(2021年6月14日)によれば、デリー準州政府は、6月7日から緩和した活動制限を6月14日にさらに緩和。モール、市場、独立店舗、飲食店など全ての店舗に一部条件付きで営業が許可されたとのことです。また隣接するハリアナ州では、さら に制限が緩和されているそうです。このまま感染第三波を回避できれば、7-9月期は活動制限措置の緩和が進んで景気回復に向かうとみられています。
インドは、今後急速にビジネスが回復基調になっていくものと思われますが、インドで特にビジネス層向けに訴求が必要な方は、先手を打って、対応をしておくのがよろしいかと思います。

ここでは、インドのビジネス層向けに広告、ブランディングを行うにはどのような方法があるのか、ご案内したいと思います。

インドのビジネスメディア

一般の新聞や、ニュース雑誌、テレビなどを使ってもビジネスマン向けの訴求はできますが、それら一般媒体はターゲットのビジネスマン以外の層も多く含まれ、リーチは大きいのですが、媒体の価格は高くなります。従って、コスト・パフォーマンスは悪くなります。ビジネス層に絞って情報発信をしたいのであれば、ビジネスメディアを起用するのが効率がよいです。

ビジネスメディアとしては、新聞と雑誌があります。どちらもプリントとオンラインの両方に対応しています。主要な媒体は、長年の蓄積があり、優良な読者層を抱えていますので、媒体の信用を利用して広告を発信するということが可能になります。

トップ画像に入っているのが主なビジネス媒体なのですが、新聞の場合は、一つ選ぶとすれば、Economic Timesになります。日本の日経新聞や、欧米のFinancial TimesやWall Street Timesのような位置付けの新聞です。インドの英字紙としては最大部数を誇るTimes of Indiaと同じTimes Groupの英字経済日刊紙です。

1961年3月に創刊されたこの新聞は、インド国内14箇所で同時印刷されていて、80万人の読者を持つと言われています。インドのいわゆるC-Suiteと呼ばれる経営者層、企業のシニアマネジメント層、オピニオンリーダー層にリーチするには最適な媒体です。

二番手としては、Hindustan Timesの系列のMintがあります。2007年2月1日に発行されたこの日刊英字紙は、31万4000部の発行部数を誇ります。新聞の場合は、広告を出しても一日だけなので、特別な日に一回だけ出稿するというのでない限り、複数回の出稿が望ましいです。

雑誌では、ダントツはBusiness Todayという隔週刊の英字ビジネス誌です。インドの雑誌として最大部数を誇るニュース誌のIndia Todayと同じIndia Todayグループに属している雑誌です。インドのビジネス誌は、この雑誌もそうですが、隔週刊(fortnightly)、つまり2週間に一回の発行が大半です。昨年、大規模なロックダウンで、ビジネス誌の印刷を止めたところが多いですが、この雑誌だけは定期的に印刷を続けていた唯一のビジネス誌と言われています。

雑誌としては、他に、Business India, Outlook Business, Businessworld, Forbes Indiaなどがあります。それぞれインドでは有名な雑誌です。

ここにご紹介したものはすべて英語の媒体なのですが、インドのビジネスマンに訴求するのに英語でよいのかという疑問が生じるかと思います。インドはヒンディー語が一番の言語です。しかしビジネス向けとなると英語になります。それは何故か?インドは実は、ヒンディー語以外にも、タミール語とか、ベンガル語とか、テルグ語とか様々な言語が混在しています。ヒンディー語を母語とする人は多いのですが、理解できない人も多数いるのです。英語はインド国内での共通語としてとくにビジネスの世界ではデフォルトで使われる言語となっています。

インド全国民の中で英語が話せる人口は、1億人と言われています。全人口の一割に満たないのですが、ビジネスエリートはほぼすべていこの一割に含まれているというわけですね。

印刷物か、デジタルか?

上でご紹介したメディアは印刷物とオンラインと両方とも対応しています。デジタル化の進展で実際に紙で読むというのは少なくなっていて、かなりデジタル化にシフトしているというのは、インドに限らず世界的なトレンドです。

しかしながら、インドでは、プリント広告費の落ち込みは他の国に比べてそれほどひどくはありません。まだまだ新聞や雑誌は紙で読みたいという人が多いのかと思います。世界では、新聞は印刷部数を減らし、雑誌も、業績が悪くて廃刊になっていくものが多い現状です。広告費としては、印刷媒体は落ち込み、デジタルメディアは着々伸びています。インドの場合、印刷媒体は落ち込みがほとんどなく(統計による)、デジタル媒体は年々伸びています。

オンラインでは、インドは大半がスマホになります。各メディアはサイト内でバナー広告対応ができますし、記事広告を掲載してもらうということも可能です。オンラインのキャンペーンとしては期間は1ヶ月から可能ですが、期間が長いほど効果は高くなります。

記事広告は基本的には、出版社側でライティングをしてもらえるのですが、ドラフトに準じて書いてもらうということが可能です。会社の紹介でも、商品の紹介でも大丈夫です。Business Todayは文字数は600ワード程度、写真点数は3点というふうになっています。条件によりますが、一ヶ月間での記事のビューは、70万ビューくらいとなります。また、記事は無料で音読してくれて、音声での視聴も可能になっています(Business Todayの場合)。

エネルギーや環境関係の業種ですと、Economic Timesが、ET Energyworld.comというエネルギー業界に特化したニュースサイトもありますので、そういう業界の方はこのサイトで広告をすればインドの業界でのプレゼンスをさらに高めることが可能です。

ビジネスターゲットに限定したバナー広告配信

以上は、ビジネス媒体を使ったキャンペーンですが、グーグルアドネットワークや、様々なネットワークに対応したアドエクスチェンジを使ったDSPバナー広告キャンペーンも可能です。ターゲットオーディエンスは、インド国内の経営者層やシニアマネジメント以上とかセグメントできるので、効率的な訴求が可能になります。期間は一ヶ月くらいからがミニマムですが、期間は長いほど効果を高めていくことが可能になります。インプレッションの数をどれくらいにするかで費用は決まりますが、フレキシブルな管理が可能です。基本はインプレッション数ですが、クリック数を保証するキャンペーンも可能です。

最近行なった事例では、オーディエンスセグメントに加えて、ビジネスサイトやニュースサイトの閲覧を条件に入れました。つまり、ターゲットオーディエンスが、ビジネスサイトやニュースサイトを閲覧している間に、そのサイト上にバナーが表示されるというものです。

キャンペーン期間内に、どのサイトを見ている人が反応がよいかなど傾向がわかってくれば、効果的なサイトに絞っていくなどキャンペーンをさらに効率化していくことが可能になります。バナー広告からのランディングページは、日本のウェブサイトでも、どこのサイトでも大丈夫です。サイト側でグーグルアナリティクスでモニターしていけば、インド経由で流入してきた人の数も把握できるので、どれくらいの人がクリックしたのかもわかります。

シンガポールからワンストップでコントロール

インドの広告媒体を取り扱っていて、デジタル広告も管理できるインド系の会社をパートナーとして持っているので、プリント広告でもデジタル広告でもワンストップで可能です。そこの会社のインド拠点はアドテクノロジーに優れたIT会社なので、安心してお仕事をまかせていただくことができます。

日本からこのようなことをコントロールすることは大変ですが、シンガポールを経由することで、ワンストップでこのようなサービスができてしまいます。

インドは日本からは遠く、なかなか広告の手段も探せません。コロナが収束しない状況ではインドに実際に行くことも難しいし、実際に行けたところで、インドは巨大すぎて、右往左往するばかりで、手がかりがありません。インドとはビジネスの関係が強いシンガポールからだと、インドにいるよりも効率的に広告のコントロールができてしまいます。

もし何かございましたら以下のサイトかフェイスブック経由でお問い合わせいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
www.wings2fly.co
www.facebook.com/wings2fly-co

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