一時帰国のためシンガポールから東京に戻ってきました。約10ヶ月ぶりの飛行機です。それまでは毎月のように飛行機に乗っていたのに、コロナ感染拡大のため渡航が規制され、飛行機には気軽に乗れなくなっていました。本当はもっと早く帰国したいと思っていたのですが、ずるずると延びて、この時期になってしまったのです。
コロナ禍の渡航規制の中、国際線に乗るという経験はなかなかないと思うので、それがどんな感じだったかを、このブログでご紹介しようと思います。
一時は、外国人労働者専用の寮でのクラスターが拡大していたシンガポールですが、現在では寮でのクラスターも、市中感染も収束し、水際対策も徹底的にコントロールされています。そういう状況でも、マスクの着用や、ソーシャル・ディスタンス、コンタクト・トレーシングは継続的に管理されているのです。
そんなシンガポールから日本に渡航するのは正直かなり怖い感じがしていました。連日、感染者の記録を更新していて、それでいて対策が杜撰に見えます。シンガポールと比較すると、感染防止対策が甘い感じがして恐怖でした。
ANAのチェックインカウンターは、チャンギ空港のターミナル2からターミナル1に移動していました。早朝なので、人もまばらでしたが、久しぶりの空港なので緊張感がありました。
チェックインカウンターでは、大切なお知らせという紙を渡されました。日本の国土交通省の指示で、日本に入国する際に、質問票Webへの情報登録が必要と書いてありました。住所、氏名、連絡先や、航空便名、座席番号、入国後14日間の滞在先、空港からその場所への交通手段などを入力するものです。こちらは飛行機に乗る前までに入力をすませて、入力完了後に表示されるQRコードを、スクリーンショットで画像としてスマホに保存しておきました。
飛行機に乗ってからわかったのですが、同じ内容の書類を機内でも配布されたので、焦ってスマホで入力しなくてもよかったのかと思いました。機内で配布されるのは、紙の書類なので、それにペンとかで記入するだけなので、こっちのが楽だなと思いました。
カウンターでもらった「大切なお知らせ」には、次のような注意が書かれていました。
*事前整列並びに優先搭乗の一時中止
会員ステータス・搭乗クラスにかかわらず、後方窓側席のお客様よりグループ順にご案内いたします。
*前にお並びのお客様との適切な距離を保ってください。
*ご搭乗前の手の消毒とマスクの着用
また、ブッキングした際には、次のような注意もメールに書かれていました。
※ご搭乗に際してのお客様へのお願い※
・事前の検温、ならびに空港・機内でのマスク着用をお願いいたします。
・オンラインチェックインのご利用をお願いいたします。
・機内通路の混雑を避けるため、手荷物のお預けにご協力をお願いいたします。
飛行機の機内は、かなり空いていました。エコノミーの前半分の右側の真ん中あたりの席に予約を入れていたのですが、前半分の乗客は数名でした。オンラインチェックインの時には自分を入れて3人くらいしかいなかったのですが、実際には倍以上の乗客がいました。しかし、自分の周りは空席だったのでラッキーでした。
CAさんは、マスクと飛沫防止用の眼鏡を着用しています。着席すると、アルコールシートをくれました。それで、モニターやリモコン、テーブルなどを拭きました。事前に消毒はしてあるのでしょうが、念には念を入れたくなります。
また、離陸前のアナウンス映像で、機内は換気が十分行われていることが説明されます。機内の空気は3分ですべて入れ替わるよう換気が行われているそうです。機内は密室なので、換気が心配でしたが、これを聞いて安心しました。
食事や飲み物の間はマスクを取りますが、基本的にはマスク着用です。飲み物は紙コップでした。
やがて、飛行機は成田空港に着陸します。まずは、トランジットの乗客が降ります。日本で降りる乗客はそのまま着席しているように指示されます。驚いたのですが、後方のセクションからトランジット客がかなり降りてきます。インド人やいろんな人種がいて、フェイスシールドとかもつけている人もいました。
トランジット客が降機してしばらくしてから、我々の番になったのですが、全部で4人くらいでした。飛行機を降りたところで、誘導されたところにカウンターがありました。そこで、書類を求められたのですが、スマホにQRコードが入っていることを伝えると、次のカウンターに進むよう指示されます。
しばら進むと、カウンターに数人いて、それぞれがアクリル板で囲われているのですが、そこで、パスポートをスキャンし、スマホに入っているQRコードを機械にかざします。係員の女性が、「14日間はこちらの住所に滞在ですね?」という質問と、「空港からの交通手段はどうされていますか?」という質問がありました。交通手段に関してはハイヤーを手配しているので、そのように答えました。
移動に関しては、公共交通機関を使ってはいけないという指示になっているので、最初は妻が車を借りて迎えにくるということも考えたのですが、慣れていないので心配でもあるし、結局、ハイヤーにしました。都内までだったので、ハイヤーでなんとかなりましたが、地方まで行く人は、公共交通機関を使わずに帰ることはほとんど不可能なんだろうなと思いました。そういう人たちは一体どのようにするんでしょう。
シンガポールは、入国時のPCR検査を免除されている国の一つなので、あっという間に確認が終わり、また空港が非常に空いていることもあり、すぐにパスポート審査を終え、スーツケースをピックアップすることができました。
通関を終え、事前に知らせを受けていたハイヤーの運転手に連絡すると、すでに外の第3レーンで待っているとのことでした。きちんとしたハイヤーで、運転手の対応もよく、極めてスムーズに、そして快適に帰ってくることができました。
ハイヤーの窓から、東京の人混みを見ると、こんな状況でもマスクをしていない人が見えたりして怖くなりました。年末年始から当分は家でじっとしていようと思いました。今日も東京の感染者数は過去最多を更新しています。テレビを見ても、危機感がないなあと思ってしまいます。本当にこれで大丈夫なんだろうかと不安になります。みなさん危機感をもって、コロナ感染を減らすことにご協力よろしくお願いいたします。
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