まわる世界はボーダーレス

世界各地でのビジネス経験をベースに、グローバルな視点で世界を眺め、ビジネスからアートまで幅広い分野をカバー。

2020年のディワリのコマーシャル

2020-11-11 18:31:57 | インド

インド人にとって最も大切なお祭りであるディワリがやってきます。シンガポールではディパバリと言っていますが、同じものですね。ヒンドゥー暦の中の特定の新月がディワリになるので、毎年日にちが異なり、2020年は11月14日の土曜日になります。光のフェスティバルとも言われ、ディヤという陶器のオイルランプに明かりを灯し、花火をあげたりして祝います。クリスマスと同じように、プレゼント交換をしたりもするのですが、年間で最も耐久消費財が売れるのがこの時期です。通常、この時期に合わせて多くのコマーシャルが作られるのですが、今年はコロナもあり、時代を反映した表現も多くみられます。そんな今年のディワリに向けたコマーシャルをいくつかご紹介したいと思います。

まずはスマホのVIVOのコマーシャル。働き詰めのお父さんが家に帰ってきますが、息子が楽しみにしていたディワリのプレゼントがありません。プレゼントをもらえなかったことで、息子は落ち込み、友達とも会おうとしません。しかし友達は、動画で、みんなが揃うことの大切さをアピールする動画を作り、スマホで送ります。そして気をとりなおした息子は、友情を取り戻し、父親からのプレゼントももらうというストーリー。

VIVO


ディワリのプレゼントというのはそれほどまでに大切なものなんですね。

次はスマホのOPPO。これは山岳地区のお話ですが、貧しい家の少年が、たまたま拾った花火を大切に鉛筆ケースに入れて隠し持っています。それをなくしてしまうことでショックを受けるのですが、先生が彼に贈ったプレゼントが鉛筆ケースいっぱいの花火。みんなで楽しくディワリを花火で祝うという話です。

OPPO
Be the light to spread the light



光を広めるための光であれ、というキャッチフレーズがいいですね。先生がもらったスマホの箱にも書いてあります。


次はJKセメントという会社のコマーシャルですが、病院勤務で、家に帰って家族と一緒にディワリを祝えない女性医師の話です。その日、一人の患者の男性が、病気を克服して退院していきます。たまたま、女性医師の家庭の状況を知り、男性は、その女性医師の娘からのビデオメッセージを流してディワリを祝うという作品。

JK Cement


セメントの会社なのですが、医療従事者に感謝を捧げというメッセージになっています。

次の作品も病院の女医のお話。病院に泊まり込みで、家に帰れない女性医師。家に電話しますが心配しなくていいという返事。iD’s Fresh Foodsの製品があるから、食事には全く困らないので、安心して仕事をしてという家族からのメッセージ。こちらも医療従事者に感謝をするというコマーシャルになっています。

iD’s Fresh Foods


つぎはサムスンの家電のコマーシャル。エアコンから、冷蔵庫から、調理器具からオンパレードで白物家電が出てくるのですが、典型的なディワリの風景が登場します。

Samsung Home Festival Home


子供が食べている丸いお菓子はラドゥーというやつですね。

そして最後は、センソダインという歯磨きのコマーシャル。ベテランの婦人が、お菓子の作り方をオンラインでレクチャーしています。甘そうなお菓子なのですが、この歯磨きで磨けば、知覚過敏などの問題も防げるというメッセージですね。

Sensodyne


ここに登場している丸い揚げ菓子ですが、これもジャレビーというお菓子なんですかね?ジャレビーとは薄力粉を水でこねてラードで渦巻き状に揚げたものなのですが、こういう円盤状のものもあるんですかね?

ということで、ディワリの雰囲気を味わっていただけましたでしょうか?
Happy Diwali!

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