先日、このブログで「インドのパンジャブ音楽が熱い」という記事をアップしてから、インドの音楽ばかり聞いているのですが、そんな中で、パンジャブ州出身のグル・ランダワ(Guru Randhawa)というすごいアーティストがいるのを知りました。こちらが最近の写真です。
彼は、シンガーソングライターで、ミュージックビデオも自分で登場しています。これまでのボリウッド映画のミュージックビデオは、映画俳優や女優が踊って、自分たちが歌っているように見せかけていますが、口パクで、歌い手も、作詞作曲も別の人がやっていました。彼の場合、これを一人でやっているところが画期的です。
しかも、これまでに何十曲かリリースしていますが、爆発的ヒットをしている曲が多い。トップの画像は、YouTubeにアップされている彼のミュージックビデオのサムネイルですが、再生回数がすごい。インドでは再生数をアピールしているサムネイルが多いですが、例えば一番左上の”High Rated Gabru”という曲は“930 million”。「9億3千万回」ということになります。ここにアップしてある14曲だけでも億超えです。
洋楽では、何十億というのもザラで、現在のところ一番多いのは、Luis Fonsiの”Despacito”で再生回数は68億です。日本では、米津玄師の「Lemon」が、現在のところ5億8千。単純に比較はできませんが、グル・ランダワは、インドの中では、圧倒的な人気を博しています。
まずは、9億3千万回という再生回数の”High Rated Gabru”という作品をご覧いただきましょう。
このビデオにTシリーズというロゴが出てきますが、昨年、YouTubeの世界のチャンネル登録者ランキングで世界のトップに躍り出た音楽チャンネルです。現在、登録者数は1億4300万人です。
グル・ランダワは、最初から売れていたわけではなかったのですが、急成長するTシリーズのチャンネルでミュージックビデオを発表するようになり、人気に火がつきました。
2019年4月19日、Pitbullとのコラボで”Sowly Slowly”を発表するや、24時間で3800万のYouTube再生という記録を樹立しました。こちらがその曲です。
ゴージャスな世界ですね。Pitbullとは"Mueve La Cintura"という曲をスペイン語でリリースしています。
さらに2020年に入って、イギリス生まれのパンジャブ系ミュージシャンのジェイ・ショーン(Jay Sean)をフィーチャーして、”Surma Surma”という曲を出しています。ジェイ・ショーンはアメリカでもヒット曲を出していて、日本公演もしている人ですね。
まだまだ沢山の作品がアップされているのですが、ここでは紹介しきれませんので、興味のある方は、YouTubeで、Guru Randhawaで検索してみてください。
インドの音楽状況はさらに拡大していくでしょうし、グル・ランダワもまだ28歳なので、これからも海外に打って出たり、新たなジャンルに挑戦していくのでしょうが、今後が楽しみです。引き続きウォッチしていきたいと思います。
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