<ストーリー> 映画.comより抜粋
三谷幸喜監督が同作以来3年ぶりにメガホンをとり、法廷サスペンスやファンタジーの要素も盛り込んで送り出すオリジナル長編コメディ。
三流弁護士のエミが、担当する殺人事件の弁護のため、被告人のアリバイを唯一証明できる落ち武者の幽霊・更科六兵衛を法廷に引っ張り出そうと奮闘する姿を描く。
三谷さんの映画は全部観てるけど、作を重ねるごとにキャストが豪華になっていますね
しかも、主役級の役者さんをチョイ役に使うなど、とても贅沢な作品です。
これまでの作品に比べて、設定が明らかにぶっ飛んでいますが、それよりも話の運び全体がコメディというより、まるでコントのようでこんなんでいいのか?と思ってしまうこともしばしば(笑)
三谷さんの作品だけあって、笑いどころはツボを押さえていますが、多すぎるキャストのためか、尺がやや長すぎるかな?と感じてしまうところがちょい残念
たいていの人には見えない幽霊が、ある条件を満たした人だけ見えるというのは面白いのですが、レストランにいた客、通りすがりの女性などをどうやって探してきたのか非常に気になりますね
まあ、ここは下手な理屈なんか追及しないで楽しむ映画なので、そんなことどーでもいいことなんですけどね
幽霊が見えない人たちに、どうやって幽霊の存在を信じてもらうかの試行錯誤のシーンが楽しいです。
ところで最初の方に、目覚まし時計が鳴るのを止めた主人公が、
「大変、もうこんな時間」というような、シーンがあるのですが、よく考えたらおかしなシーンなんですよね。
目覚ましが鳴るということは、その時間に目覚ましをセットしたわけで、それで「時間がない!」と騒ぐのはどういうことかと。
なぜそんなギリギリの時間に目覚ましを合わせたのかという疑問が出てくるわけです
一度止めて、二度寝してしまうならまだ辻褄は合うのだけど…
果たしてこのシーンの矛盾、三谷さんは気付いてないのか、気付いてて敢えてこういうシーンを入れたのかは謎です
ところでこの映画、相沢一之さんが出ていたというのをTVの特番で見たのですが、全然気づきませんでした。
それもそのはず、裁判の傍聴券を買っている役で一瞬しか映ってないのです。
他にも出ていたシーンがあったのにカットになったとか…
ある意味、とても贅沢な使い方をされた俳優さんでしょうか
監督:三谷幸喜
製作:亀山千広、島谷能成
企画:石原隆、市川南
プロデューサー:前田久閑、土屋健、和田倉和利
脚本:三谷幸喜
撮影:山本英夫
照明:小野晃
録音:瀬川徹夫
美術:種田陽平
音楽:荻野清子
編集:上野聡一
製作国:2011年日本映画
配給:東宝
上映時間:142分
<キャスト>
深津絵里
西田敏行
阿部寛
竹内結子
浅野忠信
草なぎ剛
中井貴一
市村正親
小日向文世
小林隆
KAN
木下隆行
山本亘
山本耕史
戸田恵子
浅野和之
生瀬勝久
梶原善
阿南健治
近藤芳正
佐藤浩市
深田恭子
篠原涼子
唐沢寿明