映画さんぽ シスタマゴの徒然日記

映画大好きな姉妹が、最近観た映画のレビューや日々の出来事を気の向くままに綴っています♪

フライト

2013年03月17日 | 映画
<ストーリー> 映画.comより抜粋

フロリダ州オーランド発、アトランタ行きの旅客機が飛行中に原因不明のトラブルに見舞われ、高度3万フィートから急降下を始める。
機長のウィトカーはとっさの判断で奇跡的な緊急着陸に成功。
多くの人命を救い、一夜にして国民的英雄となる。
しかし、ウィトカーの血液中からアルコールが検出されたことから、ある疑惑が浮上し……。






予告編ではサスペンスっぽいような社会派ドラマのような…そんなイメージがあったのですが、主人公ウィトカー機長の話でした。
予告編から受けるイメージと違うので「あれ?!」という思いもありましたが、これはこれでとてもいい作品だったので満足です。





ウィトカー機長はアルコールが検出されつつも搭乗者の死者を最小限にし、最悪の事態を免れた。
アルコールを摂取していたことは絶対に許されないこと。
しかし、この機長の的確な判断と操縦の腕がなければ搭乗者は誰ひとり助からかなかった…という、この人物設定が絶妙なところが気に入りました。

この作品では“彼は英雄なのか犯罪者か”というキャッチコピーがあったけれど、そこが一番の問題なのではなく、結局は自分の弱さを認めることと再生がテーマなのでした。
アルコールで自分のすべてを失ってしまう…けれど、どうしても断つことができないもどかしさ。
ウィトカーを見ていて「あ~……。」と落胆せざるを得ないシーンがいくつもあり、こんなに本当にだめだめな人だったなんて観る前は想像もしていませんでした。





しかし、その分クライマックスの彼が決断するシーンが圧倒的。
これから先の人生をどう生きたいのかを考え直し、そして人として最悪の選択をしなかった勇気が素晴らしかったと思いました。

この役はやはりデンゼル・ワシントンが演じるからこそ重みが増していますよね。
それを観るだけでも価値ある作品だと思います。
パニック映画でも社会派ドラマでもない、ごくごく個人的なストーリーだけど見ごたえは十分だと思いますよ。








原題:Flight
製作年:2012年
製作国:アメリカ
上映時間:138分


監督 ロバート・ゼメキス
製作 ウォルター・F・パークス ローリー・マクドナルド ロバート・ゼメキス スティーブ・スターキー ジャック・ラプケ
製作総指揮 シェリラン・マーティン
脚本 ジョン・ゲイティンズ
撮影 ドン・バージェス
美術 ネルソン・コーツ
衣装 ルイーズ・フログリー
視覚効果監修 ケビン・ベイリー
編集 ジェレマイア・オドリスコル
音楽 アラン・シルベストリ


<キャスト>

デンゼル・ワシントン
ドン・チードル
ケリー・ライリー
ジョン・グッドマン
ブルース・グリーンウッド
メリッサ・レオ
ブライアン・ジェラティ
タマラ・チュニー
ナディーン・ベラスケス
ジェームズ・バッジ・デール
ガーセル・ボベイ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする