マンガも読んでアニメも全部観たうえで行ってきました。
コミックスで全20巻。これを一体どういう風に2時間に収めるのかが気になりました。
サイコーとシュージンがマンガ家をめざす経緯はスピーディーにまとめて、すぐに本題に入ったのがよかった。
マンガでの最終目標は、サイコーが亜豆美保と結婚することなのだけど、さすがにそこまで行くのは無理。この映画での目標を“新妻エイジを抜いて、ジャンプ人気投票1位を獲る”ということに絞ったのは正解です。
新人がどうやって雑誌に掲載され、連載にまでこぎ着けるのかをわかりやすく映像で解説されているので、そこも含めて興味深く物語に入っていくことができました。
そして、マンガで登場する大勢のキャラクターを、必要最小限に抑えたのも良かった。キャストも文句なし。
もちろん原作には、素晴らしいエピソードが数え切れないほどあるのだけど、映画ならではの時間制限を考慮した構成も見事です。
実は、主役の二人はマンガ家として“亜城木夢叶(あしろぎむと)”というペンネームがあるのですが、映画ではこれを使っていませんでした。
あえて出さなくてもいいからだと思うのですが、やっぱりこのペンネームは原作に登場する見吉香耶ちゃんが考案したからというのも理由だと思うのです。
見吉ちゃんがいないのに、このペンネームを名乗るというのもちょっと…と思ってたので、これは納得。
全体的に、原作の雰囲気を伝えながら、ここまでコンパクトにまとめた脚本はとてもよかったと思います。
ただ惜しむらくは、亜豆役の小松菜奈さん。
原作のイメージ通りのかわいさなのだけど、今一つ魅力が伝わってこなかったので、(なんでサイコーは亜豆が好きなんだろう?)なんて疑問を持ってしまいます。
声優を目指しているわりには、アニメ吹き替えの声も「あれ?」という出来(短いシーンだけど)
このシーンだけでも本業の声優さんを当ててもよかったんじゃないかと思います。じゃないとちょっと説得力が…
そして、結局この映画では亜豆さんとの関係もなんかうやむやに…
いっそのこと、亜豆さんもキャストから抜いてしまえば、もっとスッキリまとまるのにと思ったのですが、サイコーがマンガ家を目指す最大のきっかけなので、そういうわけにも行かないし…ほんと長期連載を映画化するのって難しいと思います
あと、ここだけは言いたい。いくらキャストを削ったからって、サイコーが入院した時に家族の気配がまったく感じられないというのはどうでしょうか。
サイコーはまだ高校生だし、天涯孤独でもあるまいに、病室にシュージンしかいないというのはあまりにもリアリティに欠けすぎです
実際に母親なりを出さなくても、“家族がいる”ぐらいの気配を残すべきだったんじゃないかと思いました。
ところで、エンドクレジットのスタッフ名の紹介の凝りようは、この映画ならではの面白さに溢れていました。
ここだけは、できるなら一時停止しながらゆっくり味わいたかったです。
いろいろ言いましたが、マンガ原作の映画化という点では『銀の匙』同様、わりとうまくまとめていた方ですね。
続編があるのかという声もありますが、この一作だけにするのが潔いかと思います
コミックスで全20巻。これを一体どういう風に2時間に収めるのかが気になりました。
サイコーとシュージンがマンガ家をめざす経緯はスピーディーにまとめて、すぐに本題に入ったのがよかった。
マンガでの最終目標は、サイコーが亜豆美保と結婚することなのだけど、さすがにそこまで行くのは無理。この映画での目標を“新妻エイジを抜いて、ジャンプ人気投票1位を獲る”ということに絞ったのは正解です。
新人がどうやって雑誌に掲載され、連載にまでこぎ着けるのかをわかりやすく映像で解説されているので、そこも含めて興味深く物語に入っていくことができました。
そして、マンガで登場する大勢のキャラクターを、必要最小限に抑えたのも良かった。キャストも文句なし。
もちろん原作には、素晴らしいエピソードが数え切れないほどあるのだけど、映画ならではの時間制限を考慮した構成も見事です。
実は、主役の二人はマンガ家として“亜城木夢叶(あしろぎむと)”というペンネームがあるのですが、映画ではこれを使っていませんでした。
あえて出さなくてもいいからだと思うのですが、やっぱりこのペンネームは原作に登場する見吉香耶ちゃんが考案したからというのも理由だと思うのです。
見吉ちゃんがいないのに、このペンネームを名乗るというのもちょっと…と思ってたので、これは納得。
全体的に、原作の雰囲気を伝えながら、ここまでコンパクトにまとめた脚本はとてもよかったと思います。
ただ惜しむらくは、亜豆役の小松菜奈さん。
原作のイメージ通りのかわいさなのだけど、今一つ魅力が伝わってこなかったので、(なんでサイコーは亜豆が好きなんだろう?)なんて疑問を持ってしまいます。
声優を目指しているわりには、アニメ吹き替えの声も「あれ?」という出来(短いシーンだけど)
このシーンだけでも本業の声優さんを当ててもよかったんじゃないかと思います。じゃないとちょっと説得力が…
そして、結局この映画では亜豆さんとの関係もなんかうやむやに…
いっそのこと、亜豆さんもキャストから抜いてしまえば、もっとスッキリまとまるのにと思ったのですが、サイコーがマンガ家を目指す最大のきっかけなので、そういうわけにも行かないし…ほんと長期連載を映画化するのって難しいと思います
あと、ここだけは言いたい。いくらキャストを削ったからって、サイコーが入院した時に家族の気配がまったく感じられないというのはどうでしょうか。
サイコーはまだ高校生だし、天涯孤独でもあるまいに、病室にシュージンしかいないというのはあまりにもリアリティに欠けすぎです
実際に母親なりを出さなくても、“家族がいる”ぐらいの気配を残すべきだったんじゃないかと思いました。
ところで、エンドクレジットのスタッフ名の紹介の凝りようは、この映画ならではの面白さに溢れていました。
ここだけは、できるなら一時停止しながらゆっくり味わいたかったです。
いろいろ言いましたが、マンガ原作の映画化という点では『銀の匙』同様、わりとうまくまとめていた方ですね。
続編があるのかという声もありますが、この一作だけにするのが潔いかと思います