『片手の郵便配達人』
グードルン・パウゼヴァング
高田ゆみ子:訳
舞台は終戦間近のドイツ。
ヴォルフェンタンという架空の地方。
徴兵された直後に左手を失って故郷に戻ったヨハンの物語。
ヨハンはまだ17歳。
片手の郵便配達人として、7つの村を毎日めぐる。
その日々。
1944年8月から1945年5月までを、淡々と、
ヨハンとともに歩む。
小さな村だけれど、熱心なナチス親衛隊もいるし、
ヒトラーはくそったれだと罵る人もいる。
家族を失った人も、傷病兵も、疎開している子どもたちも、
強制労働につく外国人捕虜もいる。
不穏だけれども、日常が続く。
なんというか、すごい本だなと思う。
作者は1928年にドイツ領時代のチェコで生まれ、
ヨハンと同じ17歳で終戦を迎えている。
訳者によると、作者が戦争やナチスを描くようになったのは
90年代以降らしい。
その事実にも重みを感じる。
この小説は2015年初版。
すごく良い小説だし、たくさんの人に読まれるべき
戦争の記憶を留める一冊だと思う。
グードルン・パウゼヴァング
高田ゆみ子:訳
舞台は終戦間近のドイツ。
ヴォルフェンタンという架空の地方。
徴兵された直後に左手を失って故郷に戻ったヨハンの物語。
ヨハンはまだ17歳。
片手の郵便配達人として、7つの村を毎日めぐる。
その日々。
1944年8月から1945年5月までを、淡々と、
ヨハンとともに歩む。
小さな村だけれど、熱心なナチス親衛隊もいるし、
ヒトラーはくそったれだと罵る人もいる。
家族を失った人も、傷病兵も、疎開している子どもたちも、
強制労働につく外国人捕虜もいる。
不穏だけれども、日常が続く。
なんというか、すごい本だなと思う。
作者は1928年にドイツ領時代のチェコで生まれ、
ヨハンと同じ17歳で終戦を迎えている。
訳者によると、作者が戦争やナチスを描くようになったのは
90年代以降らしい。
その事実にも重みを感じる。
この小説は2015年初版。
すごく良い小説だし、たくさんの人に読まれるべき
戦争の記憶を留める一冊だと思う。
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