思惟石

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鮎川哲也『黒いトランク』

2020-08-25 15:04:44 | 日記
そういや鮎川哲也って読んだことなかったなあ〜
と思って。

『黒いトランク』は、氏のデビュー作。

初版(『書下し長篇探偵小説全集』昭和30年講談社刊に収録)と
新版(『現代推理小説大系』昭和47年講談社刊)で
だいぶ違うらしいのを、
編集さんと作者で擦り合わせて
決定版とも言える創元推理文庫版をつくったとのこと。

創元推理文庫は2002年。

東京から九州やら四国やらあちこちに行くので、
舞台である1949年当時の旅模様などもおもしろかった。

しかしトランクを2個使う意味が
最後までよくわからなかったな。
複雑すぎて…。

馬場番太郎(BB)や膳所善三(ZZ)などの名前遊びが良い。
あと、警部も警部補も文学中年で、良い。

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