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旅行記、世相独言

GASEX'94 カリマンタン島のLNG基地 -バリ島-(異文化体験22 GASEX会議の旅3)

2012年06月16日 15時54分47秒 | 異文化体験_アジア
(写真はクリックで拡大します)

GASEX'94 カリマンタン島のLNG基地 -バリ島-  1994.11.05~11.13

 
(左)カリマンタン島・ボンタンLNG基地の位置    (右)基地見物は一番人気のオプショナルツアー

 早朝、ホテルを出発して「ングラライ国際空港」へ。会議後のオプショナルツアーはいくつか用意されたが、目玉はボンタンLNG基地見学である。飛行機の関係で人数が先着100名程度に制限されている。私の受付番号は000004。U事務局長が事前に用意しておいてくれたようだ。

 
               機窓から見た緑のジャングルの中のボンタンLNG基地

 カリマンタン島はインドネシア領、マレーシア領、ブルネイの3国が占有しているが、そのほとんどが熱帯雨林のジャングルである。その島の東カリマンタンにボンタンLNG(液化天然ガス)の基地がある。数十人乗りの2機の小型飛行機に分乗して、約1時間のフライトで熱帯の島に。一際緑が削り取られた河口にタンクやプラント類、フレアスタッグの炎、道路等が機窓から見える。

 
                      左右ともボンタンLNG基地の参考写真

 ボンタン基地のLNGは最初日本向けに出荷され、今やアジアの重要な供給源である。天然ガスは今日世界にメジャーなエネルギーとなっているが、その市場は欧州市場、米国市場、アジア市場と3極市場に分かれている。
 欧州市場はパイプラインによりロシアや北海、アフリカから大陸に供給され、一部LNGの形態もある。
 米国市場は同じくパイプラインによりアラスカを含むカナダ-米国間で供給され、一部LNGの形態もある。
 一方、アジアでは日本がアラスカから初のLNGを導入して以来、ブルネイ、マレーシア、インドネシア、オーストラリア等々の非中東諸国から輸入しており、韓国、台湾も追随している。

    
                      左右ともボンタンLNG基地の参考写真
                     

 天然ガスは欧州圏、北米圏、アジア圏で夫々供給源と取引形態が異なるため、欧米中心の国際エネルギー会議ではLNG中心のアジア圏は、彼らの関心が薄いと言わざるを得ない。そういう意味で西太平洋諸国の産ガス国、消費国が一堂に会するGASEX会議の意義は大きい。

 しかし、最近になって台頭しつつある巨大市場中国によるロシア、中央アジアのガスの導入検討や、最大の埋蔵量を誇る中東のガスを日本が輸入するに至り、一気に欧州とアジアの関係が密接化しつつある。

LNG生産会社のM部長(昼食時日本で覚えたカラオケ披露)

 ボンタン基地では、週に数便の飛行機が唯一の交通手段だけに、従業員とその家族のための数々の施設が整い、ゴルフ場まである。PT.BADAKのM部長が見学者の案内と昼食時にカラオケ披露(しかも日本の歌)までして歓待してくれた。彼とはIGU(国際ガス連盟)の横浜で開催された委員会以来の再会で、その時彼が覚えた歌である。

 ホテル横に広がるBali Golf and Country Club 

 翌11日は、今回の会議をサポートしてくれたスタッフへのお礼を兼ねて、ホテルの横に広がるBali Golf and Country Club(直前の11月3-6日にトーナメントがありグレッグ・ノーマンが優勝したとか)でゴルフを楽しむ。トーナメント直後でラフが深いためラフに入ったら田草を捻ってその上にボールを置けば良いとの指導も。お年寄り達は山の上にある少し涼しい廣済堂のゴルフ場に行ったらしい。

 
11月3-6日に開催されたAlfred Dunhill Masters(ノーマン、ファルド、モンゴメリー、ビジェイシン等の名が)

 神々の島での会議も盛大に成功裏に終わり、帰りはジャカルタ経由で成田へ。しかし、機内は満席。通常エコノミー席チケットを購入し、グローバルクラブ会員の小生は日本で座席を指定したにもかかわらず3人席の真中になり、格安チケットと同等以下の扱いにJAL運行代行の係員にクレームをつけるもSorryの連発。

 帰国後早速JALからお詫びがあったが、次回に何かサービスを期待! 無駄かな?


コメント
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