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熱帯雨林に世界一のノッポビル -クアラルンプールー 96.05.11~05.15
夜の帳が降りた空港ターミナルビルを一歩外に出ると、ムッとする湿った熱気と東南アジア特有の何とも形容しがたい匂いが襲ってくる。
JGA(日本ガス協会)最期の出張になるであろう今回の旅は、クアラルンプールで開催されるGASEX会議の事務局会議への出席である。この会議は、アジア・オセアニアのGAS関連情報のEXchangeを行う会議(GASEX)で、マレーシアは国営企業のペトロナスが加盟している。
(左・右)近代高層ビル群、KLタワー等躍進するクアラルンプール
しかし、その裏には再開発を待つ旧市街地が・・・
1963年に誕生した若い国マレーシアは、今や経済成長の真っ只中にある。その象徴とも言えるのが世界一ノッポ(452m)のツインタワー(ペトロナスタワー)の建設である。
(左)1998年竣工したツインタワー(参考写真、Wikipedia)(右)訪問時、建設途上の452m世界一のノッポビル
日本のT社はこのビル界隈へのエネルギー供給を行う熱供給会社を設立し、その供給システムの突貫工事が行われている。ほぼ全容を見せつつあるノッポタワーは熱帯雨林の国に相応しいかどうかは別として、世界が大きく変わろうとしている象徴でもある。
熱供給の事業は厳しいようだが、コージェネレーションシステムのガスタービンや発電機等が、国際調達により日本国内での機材調達よりもはるかに安く調達出来たようで、調達ノウハウが事業進出で得たメリットの一つのようだ。
圧縮天然ガスボンベ積載の大型トラックによるマザーステーション
マレーシアは、また国内輸送部門に豊富な天然ガスを使っている。圧縮された天然ガスボンベを数百本積んだ大型トレーラをマザーステーションにして、天然ガスの充填所が国内主要箇所に整備されつつあり、世界有数の天然ガス自動車の普及国になりつつある。
(左・右)NGV(天然ガス自動車)への天然ガス充填所と充填風景
イスラム様式の一際優美なクアラルンプール駅周辺は、マレー人、中国人、インド人等様々な人種が行き交う繁華街で、観光で訪れたブルーモスクは高さ73mの尖塔と巨大なドームを有している。また国家記念碑には7人のマレーシア戦士を表した巨大なブロンズ像がある。
(左)郊外(シャー・アラム)のブルーモスク(2,400人収容) (右)国家記念碑、同僚のO氏と
GASEX事務局会議は、ペトロナスのA副社長が議長を務め、次回開催国・韓国(韓国ガス連盟KGU)のK事務局長は「初めての国際会議の開催担当」となったので、真剣にそのプログラム等について意見交換が行われ、無事終了した。
小柄な、しかし一見傲慢な風に見えるA副社長も私の任期があと2ケ月と知って、3年間の労苦を労らってくれた。
4日目は、T社現地事務所の幹部とゴルフを楽しむ。早朝のプレイで、かつ脱水症状を引き起こさないために沢山の水やジュース類をカートに積み込む。セルフの電動カートはフェアウエイまで乗り入れることが出来るので、プレイは楽ちんかと思ったが、一度ラフに入ったボールはラフが深いため捜すことが極めて困難、とても打ち出すことが出来ないとあって、その近くから打つことを薦められる。
(左)街の中心繁華街 (右)チャイナタウン付近の賑わい
(左)小生の苦手な「果物の王様ドリアン」 (右)街を走るかわいいピンクのバス
夜行便で帰る前に、T社現地事務所の皆さんがお別れ会を開いてくれた。タイスキ鍋を囲みながら、高温多湿の熱帯雨林の国の行く末を時間間際まで語り合う。
(左)タイスキ鍋を囲みながら、この国の行く末を議論 (右)どんどん建設される新しい施設
(左・右)スルタン・アブデュル・サマド・ビルディングの昼と夜
日本ガス協会(JGA)最期の出張は深夜のフライトで幕を閉じた。
熱帯雨林に世界一のノッポビル -クアラルンプールー 96.05.11~05.15
夜の帳が降りた空港ターミナルビルを一歩外に出ると、ムッとする湿った熱気と東南アジア特有の何とも形容しがたい匂いが襲ってくる。
JGA(日本ガス協会)最期の出張になるであろう今回の旅は、クアラルンプールで開催されるGASEX会議の事務局会議への出席である。この会議は、アジア・オセアニアのGAS関連情報のEXchangeを行う会議(GASEX)で、マレーシアは国営企業のペトロナスが加盟している。
(左・右)近代高層ビル群、KLタワー等躍進するクアラルンプール
しかし、その裏には再開発を待つ旧市街地が・・・
1963年に誕生した若い国マレーシアは、今や経済成長の真っ只中にある。その象徴とも言えるのが世界一ノッポ(452m)のツインタワー(ペトロナスタワー)の建設である。
(左)1998年竣工したツインタワー(参考写真、Wikipedia)(右)訪問時、建設途上の452m世界一のノッポビル
日本のT社はこのビル界隈へのエネルギー供給を行う熱供給会社を設立し、その供給システムの突貫工事が行われている。ほぼ全容を見せつつあるノッポタワーは熱帯雨林の国に相応しいかどうかは別として、世界が大きく変わろうとしている象徴でもある。
熱供給の事業は厳しいようだが、コージェネレーションシステムのガスタービンや発電機等が、国際調達により日本国内での機材調達よりもはるかに安く調達出来たようで、調達ノウハウが事業進出で得たメリットの一つのようだ。
圧縮天然ガスボンベ積載の大型トラックによるマザーステーション
マレーシアは、また国内輸送部門に豊富な天然ガスを使っている。圧縮された天然ガスボンベを数百本積んだ大型トレーラをマザーステーションにして、天然ガスの充填所が国内主要箇所に整備されつつあり、世界有数の天然ガス自動車の普及国になりつつある。
(左・右)NGV(天然ガス自動車)への天然ガス充填所と充填風景
イスラム様式の一際優美なクアラルンプール駅周辺は、マレー人、中国人、インド人等様々な人種が行き交う繁華街で、観光で訪れたブルーモスクは高さ73mの尖塔と巨大なドームを有している。また国家記念碑には7人のマレーシア戦士を表した巨大なブロンズ像がある。
(左)郊外(シャー・アラム)のブルーモスク(2,400人収容) (右)国家記念碑、同僚のO氏と
GASEX事務局会議は、ペトロナスのA副社長が議長を務め、次回開催国・韓国(韓国ガス連盟KGU)のK事務局長は「初めての国際会議の開催担当」となったので、真剣にそのプログラム等について意見交換が行われ、無事終了した。
小柄な、しかし一見傲慢な風に見えるA副社長も私の任期があと2ケ月と知って、3年間の労苦を労らってくれた。
4日目は、T社現地事務所の幹部とゴルフを楽しむ。早朝のプレイで、かつ脱水症状を引き起こさないために沢山の水やジュース類をカートに積み込む。セルフの電動カートはフェアウエイまで乗り入れることが出来るので、プレイは楽ちんかと思ったが、一度ラフに入ったボールはラフが深いため捜すことが極めて困難、とても打ち出すことが出来ないとあって、その近くから打つことを薦められる。
(左)街の中心繁華街 (右)チャイナタウン付近の賑わい
(左)小生の苦手な「果物の王様ドリアン」 (右)街を走るかわいいピンクのバス
夜行便で帰る前に、T社現地事務所の皆さんがお別れ会を開いてくれた。タイスキ鍋を囲みながら、高温多湿の熱帯雨林の国の行く末を時間間際まで語り合う。
(左)タイスキ鍋を囲みながら、この国の行く末を議論 (右)どんどん建設される新しい施設
(左・右)スルタン・アブデュル・サマド・ビルディングの昼と夜
日本ガス協会(JGA)最期の出張は深夜のフライトで幕を閉じた。